「社会」と「私」をどう考える?   キム・スヒョン著、吉川南訳『私は私のままで生きることにした』ワニブックス 2019年

はじめて投稿します。安住彼方です。

このnoteでは、日々読んだ本や観た映画などの感想をなんとなく書いていこうかと思っています。

こうやって文章を書くのは初めてで、正直、慣れていません。何を書こうかと悩んだのですが、他の方のnoteを読んでいて、読書感想文や映画の感想を載せている人がいたので、自分もやってみようかと思いました。​もし読まれる方がいましたら、温かい目で読んでくださるとありがたいです。

今回紹介する本は。

キム・スヒョン著、吉川南訳『私は私のままで生きることにした』2019年

韓国で出版されてベストセラーとなり、日本でも今年の3月に出版されて人気となっているのがこの本ですね。ブームは昨年の春あたりだったかなという気もしますが、最近でも本屋に行くと結構並んでいて、人気は続いているのかなとも思います。

僕も昨年、本書を購入して読みました。僕はこの本を読んでとても感動する内容が多く、まわりにもこの本の良さを宣伝したりしていたのですが、あまりうまくその内容を伝えられず、自分の語彙力のなさを痛感しています。

この本は、韓国で人気のイラストレーター兼エッセイストのキム・スヒョン氏が書いたエッセイ本です。本のメッセージを端的に言うならば、「冷たい世の中で、何も間違っていない自分を責めている私と同じようなみんなに、こう伝えたい。あなたは何も間違っていないよ。あなたらしく、胸を張って生きていけばいいんだよ。」(はじめにより)です。

この文章だけでは、まだ抽象的で一般的なことを言っているようでしかないように感じます。

僕自身も最初読み始めたときは、よくある啓発本の一つかなーと思っていましたが、読み進めていくうちに、本書のすごさに感動していきました。

本書に感動した点を挙げていったらキリがないのですが、ざっくりいうと、筆者自身が語る、冷酷な現代の「社会」のなかで「私が私のままで」生きていくにはどうしたらよいかについて、僕自身が感じていたモヤモヤを解決するための糸口になった点だと思います。

そして、この本が他の啓発本とは大きく異なる点は、「私が私のままで」生きていくには、私たち自身がこの冷酷な「社会」のなかで、私たち自身の役割を果たしていくことが必要だと訴えている点だと思います。この点は、他の本とはちがい、「社会」に対して主体的に関与していくことを勧めているのが、より踏み込んだ部分であると思います。

短いですが、以上です。うまく伝わったかわかりませんが、ぜひ、本書を読んで欲しいと思います。
それでは、また気が向いたら投稿しようと思います。

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