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AIと仲良くなろう 広報PRのAI活用方法

AI使ってますか?

お会いする方に聞くと、多くの方から「NO」と回答が返ってきます。この記事を読んでくださっている方はどうでしょうか。AI使ってますか?

AI(Artificial Intelligence、人工知能)は、人間の知能を模倣し、学習、推論、問題解決、意思決定といった知的な作業を行う技術を指します。

ああぁややこい。と思った方✋

AIはそんなにややこしいものではありません。使ってみると意外と便利です。今日は広報PRの業務でどんなシーンでどう使えるかを書いていきます。

※注意※
AIは猛スピードで進化しているため、この記事を書いた直後から古い情報になるでしょう。使用の際は最新情報をチェックしてからご利用ください。

簡単な自己紹介✋

GMOペパボ株式会社で、ECサイト構築サービス「カラーミーショップ」のPRをしています。サービスを知ってもらったり、使ってもらうために、セミナーやイベント、PR企画、インタビューなどをしています。noteでは経験やティップスを書くことで「発散」「整理」しています。


AIの種類

2022年末頃、OpenAIがChatGPTを公開し、その高い会話能力や自然な文章生成機能が注目を集めました。少し前提をお話しますね。実際の使い方だけ知りたい方は目次から「広報PR業務でのAI活用」に飛んでください。

OpenAIとは

ちなみに、OpenAIは会社名です。非営利法人OpenAI, Inc.とその子会社である営利法人OpenAI Global, LLCなどの法人から構成される、人工知能の開発を行っているアメリカ合衆国の企業です。

AIの種類

AIにはどんな種類があるのでしょうか。そもそも分類方法がいくつかあります。

  • 強いAIと弱いAI

  • 特化型と汎用型

  • 技術・システム

こんな感じでわけられています。深く話すと長くなるので、「技術・システム」について紹介します。

画像認識:デジタル画像や映像から物体や特徴を識別する技術。
音声認識:人間の音声をテキストに変換する技術。
自然言語処理:人間の言語を理解し、生成する技術。
機械制御:AIを用いて機械やロボットの動作を制御する技術。

上記以外にも、AIの技術や応用分野には多くの種類があります。

生成AIとは

今年よく耳にした「生成AI」。生成AIは新しいテキスト、画像、音声、動画などのコンテンツを生成する技術です。基本的にはコンテンツ生成に特化していますが、他のAI技術と密接に関連しています。

● 画像認識と生成AI
画像認識技術は生成AIによって生成された画像の評価や改善に使われます。例えば、GANの識別器は生成器が生成した画像を評価します。

● 音声認識と生成AI
音声認識技術は生成AIが生成する音声の品質をチェックしたり、音声合成に利用されます。

● 自然言語処理と生成AI
自然言語処理は生成AIの一部であり、テキスト生成において重要な役割を果たします。GPT-3やGPT-4のようなモデルはNLPの技術を応用しています。

● 機械制御と生成AI
生成AIは、機械制御におけるシミュレーションデータの生成や、ロボットの動作パターンの生成に利用されることがあります。

AIについての説明が長いと、「やっぱりAIは使わない!」となりかねないので、説明はほどほどに、早速私が実際に使っているAIを紹介していきます。

どのAIを使っている?

実際に私が活用している範囲でお話しします。まず、どんなものがあるのかご紹介します。

テキスト生成系

● GPT-3(OpenAI)★
高度な自然言語処理モデルで、多様なテキスト生成タスクに対応。

● GPT-4(OpenAI)★
GPT-3の次世代モデルで、さらに高い性能を持つ。

● Claude(Anthropic)★
高度な自然言語処理モデルで、対話やテキスト生成に使用される。

● Gemini(Google DeepMind)★
Google DeepMindのテキスト生成モデル。

● Jasper AI
コンテンツマーケティング向けのAIライティングツールで、ブログ記事や広告コピーを生成。

● Copy.ai
マーケティングやセールス向けに、様々なタイプのコピーを自動生成するツール。

対話型AIモデル

● ChatGPT(OpenAI)★
GPT-3およびGPT-4に基づく対話型AIで、幅広い会話や情報提供に対応。

● Dialogflow(Google)
Google Cloudが提供する対話型AIプラットフォームで、チャットボットや音声アシスタントを構築可能。

● Microsoft Bot Framework
Microsoftが提供する開発ツールで、複雑な対話型ボットを構築できる。

● IBM Watson Assistant
IBMのAIプラットフォームで、カスタマーサポートや対話型アシスタントを構築するためのツール。

● Amazon
LexAWSのサービスで、対話型ボットや音声アシスタントを構築するためのツール。

● Rasa
オープンソースの対話型AIフレームワークで、カスタマイズ可能なチャットボットを構築できる。

★をつけたものを私は利用することが多いです。

Claude、Gemini、ChatGPTは、いずれも高度な自然言語処理能力を備えた大規模言語モデルですが、それぞれ異なる強みや特徴を持っています。

Claudeは、Anthropic社が開発したモデルで、対話やテキスト生成に特化しています。長文コンテキスト処理に優れ、論理的な文章生成や複雑な質問への回答を得意とします。

Geminiは、Google DeepMindが開発したモデルで、独創的で創造的なテキスト生成に強いようです。個人的には調査をするときに使用します。

ChatGPTは、OpenAI社が開発したモデルで、幅広いタスクに対応する汎用性の高さが特徴です。質問応答、チャット、翻訳など、様々な用途に活用できます。

相性や好みもあるかとは思います。そういうことを聞いてない~という時に複数のAIに同じ質問を投げかけて壁打ちを続けることが多いです。

また、前提としてAIは嘘をつきます!

AIは嘘をつく:ハルシネーション

ハルシネーション(Hallucination)とは、AIが事実に基づかない情報を生成し、まるで幻覚を見ているかのように振る舞う現象のことです。
AIを利用する場合ハルシネーション前提で使うことをお勧めします。

嘘をつくということで言うとChatGPTに文字数を数えてとお願いすると、だいたい間違って返って。文字数を数えるならWordがおすすめです。[校閲]タブ →[文字カウント]の順にクリック

広報PR業務でのAI活用シーン

◆ 誤字脱字チェック 

ChatGPTを使います。誤字脱字チェックをしっかりしてくれます。文字数が多く一度に投げると、ちょっと見逃されることもあるので、刻んで投げるのが良いです。

◆ テキスト作成

テキスト作成にはChatGPTとClaudeを使うことが多いです。ChatGPTで書いた文章をClaudeに連れて行って、他の案をかいてもらったりします。最後はもちろん人の確認が必要です。

◆ 企画・構成などの相談壁打ち

ChatGPTを使います。まったくアイデアが浮かんでいない状態だとGeminiにも聞いてみたりします。ただ、世情、主旨、背景、因果関係、立ち位置などAIにプロンプトとして情報を与えても、やっぱり人間じゃないとわからない勘所や経験が企画や構成にはなくてはならない要素なので、情報収集や、自分の中でイメージはあるけど言語化しきれないときなどにAIに相談することが多いです。

◆ 調査

ハルシネーション要注意!
調査をするときにGeminiを使うことが多いです。Geminiはどこから情報を持ってきましたよというソースURLも一緒に教えてくれます。ただそのソースも要注意。全然関係ないじゃん!というURLを貼ってくれることも。ChatGPTの回答は必ずしも正しいとは限りません。重要な情報は確認するようにしてください。Geminiは不正確な情報(人物に関する情報など)を表示することがあるため、生成された回答を再確認するようにしてください。とあらかじめプロンプトを書く欄の下にも書かれています。調査をしたあとは、本当かどうかをGoogleで検索することをお勧めします。

◆ 集計

ハルシネーション要注意!個人情報の記載が無いか要注意!
集計にChatGPTを使うことがありますが、この集計結果、しっかり見ないと間違っています。総数が合わない!なんてことも。集計はピボットテーブルの方が正確ですし、慣れている方であればピボットテーブルの方が速いです。

◆ そのほか

  • プレスリリースの草案を書く

  • ペルソナ作成

  • アンケート分析

  • テキストの言い換え

まとめ

AIは広報PR業務において非常に有用なツールです。誤字脱字チェック、テキスト作成、企画の相談、調査、集計など、さまざまなシーンで活用できます。ただし、AIのハルシネーションや情報の信頼性に注意しながら、最終的な確認や判断は人間が行うことが重要です。
AIを上手に活用して、効率的かつ効果的な広報PR活動を実現しましょう。

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