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教職に戻りました。

正規の教員を辞めてからこれまで個人事業主という立場で活動してまいりました。

また、個人事業主として事業展開しながら「会計年度職員(兼業しやすい公務員)」「指導員」という立場で教育現場に携わってまいりました。

ただ、昨今の学校教育現場の最たる課題「教員不足」について、以下の3点について「これはどうにかしなくては!」という思いに駆られました。

1.担任不在の学級が多数ある(「担任代理」として協調や副校長、それから「空き時間」の教員が借り出される現状がある)
2.1によって若手教員を指導する人材が不足してしまうため、若手教員が直接指導を受ける機会が減少している
3.産休・育休を希望通りに取得できない教員が多くいる

特に3については私も経験済みで、産休前はギリギリまで仕事をしましたし、また、育児休業中であるにもかかわらず校長から「早く戻ってきて」と嘆願されたこともあります。

今の学校教育現場のような事態は、実は10年以上も前から徐々にはじまっていた、ということになりますし、今後、より深刻になる可能性もあります。

そのことを考えてみて「私一人が行動することで、解決方向に変わっていければ」と思ったり「私も産休・育休の時はハラハラだったからこそ、教員をなさっているママもパパも安心して産休・育休を取得できる環境を作れれば」と思い、この4月中旬から「産休・育休代替教員」として教職に戻ることなりました。

東京都では「産休・育休代替教員」という名称はすでに消滅していて「臨時的任用教員」という名称が正式名称です。
つまり、「産休・育休代替」だけではなく、教員の病気休暇などで長期担任(担当)不在になることが確定している教員の代替として、正規の教員とほぼ同等の仕事をするのが臨時的任用教員、ということです。

「ほぼ同等」なので「同等」ではないため、給与は正規教員より低い額です。

でも、仕事内容は「ほぼ同等」ですから、理不尽を感じる方もいらっしゃることでしょう。

特にこれから教員採用試験を受けようとなさっている志の高い方は、薄給でしかないので、臨時的任用教員を長く続けていらっしゃるのであれば一刻も早く正規の教員になる方が良いかもしれませんね。

私のような、一度教職を辞した方の場合、その薄給さに驚くかもしれません。でも、目に見えづらい職務内容を考えると臨時的任用教員も悪くないな、と感じることがあると思います。今の私がまさにそうです。



ところで、私が臨時的任用教員になったため、これまで続けていた事業については「廃業」することに決めました。

今、勤務している学校の校長先生や副校長先生が「兼業」について詳しく調べてくださった結果、私の事業での兼業は法を侵してしまうことになることが分かったからです。


ちなみに、教育公務員も兼業ができます。
ただ、「兼業」の内容が兼業可能の条件に合致している必要があります。

私の場合は合致していなかったので、兼業(複業)は無理でした。


ここで複数の問題が出てきます。
それは、これまでの個人事業で提供していたサービスををどうするのか、ということ。

新規ご契約、という場合はもちろんお断りですが、開業当初からサービスをご利用いただいている方もいらっしゃるので、私は「有償ボランティア」という形でサポートを続けていくことにしました。

どうして無料にしないのかというと、先日配信したメルマガでもお知らせしたとおり、サポートを受ける側のご家庭(お子様含む)に対して「福祉慣れ」を引き起こすことを防ぐためです。

「福祉」という言葉のイメージを思い出してみてください。
利用する側にとっては「助けてもらっている」というイメージですよね。

この「もらっている」という感覚が謙虚なうちは良いのですが、だんだん慣れてくると「サポートがあるのが当たり前」という感覚になってしまいます。

大人の方がそのような考えをもってしまうと、お子さんもまた「やってもらって当たり前」感覚になり、そういう感覚が育ってしまいます。

これでは、お子さんの自立や自律は大変難しくなってしまいます。
そういう事態を私自身が引き起こしてしまうのは本望ではありません。

ですから「有償ボランティア」というスタイルを採用することにしました。


私のnoteの記事の多くが有料です。
でも、もともとボランティア価格に設定していますので、過去記事についての変更はありません。

そして、今、この瞬間から生まれる記事も同様に有償ボランティア価格で提供いたします。


ここでみなさんにお願いです。
私は金額を設定していますが、この金額は「支払い」ではなく「寄付」として考えてください。

そして、皆さんはさらに「ご自身の未来への投資」「寄付による未来への投資」だという考え方をなさってください。

まぁ、そうは言っても、このことは皆さんが既によくできている考え方です。
ですから、本来はお願いする必要もないことだと私も存じ上げています。

みなさんから頂戴した寄付は、未来の「おうち療育」に役立てます。


今日も最後までお読みくださって、どうもありがとうございました。

最後までお読みいただきましてどうもありがとうございます。いただいたサポートは、発達障害の育児である「おうち療育」を広めるために活用させていただきます。