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発達障害神話

「発達障害」について、
著名人がカミングアウトしたり、
歴史的偉人を話題に出されたりしますよね。

辛辣な物言いですが
そういう世の中の反応は
発達障害をポジティブに
捉え過ぎているのではないかって
そう思うんですよね。


確かに発達障害のお子さんの
感性や素直さや生真面目さは
とっても素晴らしいのです。

でも、それを活かし切れていないから、
または活かし切れる環境に
出会っていないから
生きることが辛くなっている
お子さんもいると思うのです。

特に子どもは学校に就学すると
逃げ場がめちゃくちゃ少ない。

あったとしても
「学校」ということが
頭からずっとずっと離れることがなく
窮屈な思いを抱えたままに
なってしまっている
お子さんもいらっしゃると思います。


さらに、深刻なのが
日本には保護者を支える
どっしりとしたサポートが
まだまだ不足している事実があります。

療育は「児童発達支援」ですし、
保護者向けのサポートと言ったら
講座を開催したり、
年に数回の個人面談だったり。

それだけでは足りないことは
正直明らかですよね。



このような隠れた苦労が
子育てにはつきもので、
「つきもの」をあえてオープンに
しなかったりできなかったりする
日本社会の雰囲気は
まだまだ男性社会なのかな?とも
思ってしまいます。


だからこそ、なのですが、
みなさんの中にある
発達障害の美談などを元にして
「発達障害の子どもって、
天才児なんだよね😊」と
軽〜くお話をするのは
ちょっと待ってください!

もしかしたら、その言葉が
目の前のあなたの大切な人を
傷つけてしまう結果になりかねません。

====


さて。

この先は、「天才児」と
言われたかどうかは別として
あまりにもポジティブな社会的評価に
お辛い思いを抱えたことがある
ママさん向けに綴っていきます。


1.励ましはありがたい。けど。

周囲の人の「天才児」発言は
あなたへの思いやりだと
私は思っています。

ただ、この言葉と
相手の思いを受け取る余裕が
その時のあなたにはなかったかも
しれませんよね。

ですから、
返済時発言をされた時の辛い思いは
あなたにとって大切な思いですし、
それが正しいと思います。

もしかしたら、
相手の人を憎む気持ちも
生まれたかもしれませんね。

でも、その憎らしい気持ちでさえ、
私は正しいと思います。


まずは、あなたの気持ちを
あなた自身が受け止めてあげてください。

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2.共有&共感できる相手

天才児発言を受けた時の気持ちって
なかなか他人に話すことができないもの。

自分の中で封印しておきたいけれど、
封印すればするほど
時々その感情が溢れ出しそうに
なりませんか?

もし、
私に同じようなことが起こったら
必ず自分の感情が
溢れてきてしまうなって
そう思うんです。


だからこそ、なのですが
あなたの思いを共有できたり
さらに共感できたりする人物が
存在すると良いですよね。

それがペアレントメンターの
役割なのです。


あなたもぜひ、
あなた自身のメンターを
見つけてみてください。

できれば先輩がいいなと思います。


3.あなたの子育てが未来に繋がる

日本人は、自分に関することを
謙遜してしまう傾向にあります。

そのため、
心ではそう思っていなかったことでも
いつの間にかそう思ってしまう、という
現象を引き起こしてしまいます。

これが言葉の力、なんですよね。


例えば、あなたがママ友に
「ウチの子、何もできない」と
喋ったとします。

その時は
「こんなことも、あんなこともできる」と
分かっていたとしても
他のママ友や周囲の人に
「何もできない」とこぼし続けると
いつの間にか「できない我が子」に
なってしまうのです。

なんだか不思議な話ではありますが、
どうやら物理学の話だと
科学的に証明されているそうです。

いわゆる「引き寄せの法則」と
いうもののようです。

=====

「発達障害って天才!」などの
発達障害神話は
あなたの心を乱してしまったり
お子さんに対しての謙遜の気持ちを
助長させてしまう原因になったり
するかもしれません。

そうなると、
あなたはあなた自身の育児に
不安を抱いてしまいますよね。

不安を抱くことは大切です。

でも、必要以上の不安は
あなたの行動を止めてしまいます。

止まる時間ももちろん必要。

でも、抱え切れないほどの不安を
持ったまま立ち止まるのは
とっても苦しいですよね(T ^ T)

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発達障害神話はただの「神話」です。

今のあなたのお子さんには
必要がないことです。

どうしてかというと、
神話は誰かが過去を振り返ったときにこそ
生み出されるものですから。

ギリシャ神話だって
その当時のことを思い描いた
作品ではないはずです。

過去に「こんなことがあったかも」
ということを想像して
描かれた作品ですよね。


今のお子さんとあなたの育児は
神話になるような立派なものでは
ないかもしれません。

でも、どうでしょう。

あなたの2,3年前の熱心な育児は
神話にしたいくらい
素晴らしい努力をなさっていたはずです。

お子さんを育てることで精一杯で
そこに自分の時間と心をたっぷりと
注いでいましたよね。

あなたのこれからの育児も
あなたのお子さんのこれからの未来も
きっと神話よりも素晴らしく、
輝かしいものになると私は信じています。

その輝きこそ、
未来のママの子育ての参考に
生まれ変わるのです。


今日も最後までお読みいただきまして
どうもありがとうございました。

ご意見やご質問などは
コメント欄にお願いいたします。

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