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ハードウェアとは


ハードウェアとは、コンピュータの中の「有形」のものです。
形のあるものなので、直接持ち運べますし故障もします。

ハードウェアを大まかに分けると、「本体」「周辺機器」「ネットワーク機器」があります。
情報を処理する中心部分は本体で、これを補う部分が周辺機器です。他の本体と通信するのに使われる機器がネットワーク機器です。

本体と周辺機器の接続

本体と周辺機器は、有線または無線で接続します。

有線

ケーブル接続は、USB(ユーエスビー:Universal Serial Bus:ユニバーサルシリアルバス)が主流です。USBには、いくつか規格と接続口があります。接続口は本体と周辺機器を確認すると分かりますが、規格は色やマークで判断できます。接続する場合は、本体と周辺機器が同じ規格の場合に本来の性能が発揮できます。
ディスプレイ(display、「モニタ(monitor)」ともいう)との接続には、USBの他にHDMI(エイチビーエムアイ)、DisplayPort (ディスプレイポート)があります。
HDMIはテレビにも付いている接続口で、高品位な映像や音声をやり取りするための規格です。
DisplayPortは、デジタルディスプレイ装置の為に設計された規格です。音声はオプションであるため、音声情報が通信されるかどうかは機器によります。

無線

無線接続では、2.4GHzの電波を使い10mくらいの範囲で利用できます。無線の規格はBluetooth(ブルートゥース)と2.4GHz(ギガヘルツ)ワイヤレスがあります。
Bluetoothは、デジタル機器用の近距離無線通信規格の1つです。いろいろなメーカーで利用されており、本体側にレシーバ(receiver:受信機)が内蔵されていることもあります。ノートPCのようにUSB接続口が少ない本体で使う場合に向いています。
2.4GHzワイヤレスは2.4GHzの周波数を利用したメーカー独自の規格です。レシーバとセットで販売されており、本体へレシーバを接続して使います。Bluetoothが対応していない本体で使う場合に向いています。

本体とネットワーク機器の接続

本体とネットワーク機器をつなぐ方式のには、有線と無線があります。

有線

RJ-45規格のケーブルが主に使われます。LAN(ラン)環境を構築するときに使われることから「LANケーブル」ともいわれることがあります。多くのPCには本体についていますが、拡張ボードでつなぐ方法もあります。

無線

ルータやアクセスポイントと無線で通信する場合は、Wi-Fi(ワイファイ)方式で通信します。Wi-Fiには周波数や通信速度の違いがあるいくつかの規格があります。
スマホや携帯電話の通信回線と通信する場合は、4Gや5G方式で通信します。

購入するときのポイント

MacやiPhone,iPadで揃えるならApple社のみですが、WindowsやAndroidスマホはいろいろなメーカーから販売されています。
個人的には、エプソン製のPCをよく使っています。中の部品の選択が細かくできることと日本製であること、サポートに満足しているところが主な理由です。
今使用しているPCはHP製のものですが、たまたま欲しい仕様を満たしていてエプソン製より安かったので購入しました。
スマホはiPhoneを主に使っていますが、Android系はシャープ製のものを動作確認用に使っています。

昔は欲しい仕様のものが入手できてサポート対応が普通以上で予算に合えば購入していましたが、最近ではハードウェアに不正なチップが搭載されているニュースが疑惑も含め報じられたりしていますので、メーカーの本社所在地の国なども気にするようにしています。

手放すときの注意点

IT機器を手放すときは、保存しているファイルを確実に削除しましょう。
「ファイルをゴミ箱に移してからゴミ箱を空にしたから大丈夫」と思う人も多いようですが、この状態では完全に削除されていません。

ファイルを削除する操作を行うと、コンピュータはファイルに「このファイルは削除したもの」という印だけをつけておきます。新しいファイルを書き込むときに印の付いているファイルが使用している部分を「書き換え」ます。こうすることで、削除時にファイルの内容を消す手間を省いています。
書き換えられていなければ、印を消すとファイルが復活できます。
ここから情報が洩れる危険性があるので、廃棄する前にはファイルを「完全削除」しましょう。OSによっては標準機能として含まれていることがありますし、専用アプリとして提供されているものもあります。
ネットワーク機器の「ルータ」には、インターネットへ接続するための情報が保存されているので、手放す前にはでたらめな内容で設定を上書きしてから手放すと良いでしょう。

ハードウェアを廃棄する場合は、法律に基づきリサイクル処分する必要があります。一般社団法人 パソコン3R推進協会やメーカのウェブサイトを確認して正しく処分しましょう。


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