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不死者の悩み

先日、Note上でメタバース(仮想世界)について語り合う機会があった。
メタバースが進めば、肉体は不要になるという話だ。
SFでよくあるテーマなのだが、映画の『マトリックス』で語り尽くした感はある。

自分として興味があったのは、脳だけになった人類は「何のために生きるのか」という哲学的なテーマである。
余計なパーツが不要となった人類は、今以上に延命できるに違いない。
しかし、長生きして何をするのだろうか?
目的のない人類は暇に殺される気がする。
自分なりに考えてみた。

大多数の人は常時、脳から快楽物質が出る状態を選ぶだろう。
幸福感しか感じない状態を「天国」と呼ぶなら、この状態も悪くない。

残りの少数の人は科学の発展に従事すると思う。
人類が理解できていない現象は、たくさん存在する。
宇宙の謎は何世紀かけても研究し尽くせないテーマだ。
それらを解き明かした後、宇宙をゼロから構築し始めるかもしれない。
再現性を見つけることができれば、神のように新しい宇宙も作れるからだ。

そのようなことを語り合っていた。
星新一なら皮肉が効いたラストも思いつきそうだが、自分には良いオチが思いつかない。
ただ、たまには壮大なテーマについて考えるのも悪くない。
大きなことについて考えると、日常の悩みが小さく見えるからだ。
(株の暴落に目を瞑りながら)

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