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電気羊とアクアリウムの箱

Twitterで見かけた面白いガジェット。
水槽のような箱の中でキャラクターが踊っている。
これが普及すれば、ソフトを入れ替えるだけで箱の中のキャラを自由に変えることができる。
本が電子書籍に変わったように、フィギュアもデジタル化する時代が見えてきたということだ。
つまり、物理的に所有するということにこだわりが無ければ、置き場所に悩まずに済む。
新しいフィギュアが欲しければ、ネットから追加のパッケージを落とせば良いので、大変手軽である。

ついでに商用利用できる可能性も考えてみた。
熱帯魚を入れるアクアリウムなど、どうだろうか。
餌も要らないし、水の交換も不要である。
商業施設などで、オブジェとして利用するには手軽で良い。
純粋な観賞用であるのならば、生物である必要性はないだろう。
犬や猫など、手で触れ合うペットと求められている役割が違うからだ。
この考えは自分の経験からきている。
小学生の頃、飼育放棄されて汚れた水槽の中で泳いでいる金魚を見るのが嫌だった。
生き物は手間無くして生きられない。
しかし、効率化を重視する現代では、手間はコストとして扱われる。
だからこそ、こういったガジェットを生かすべきなのだ。

また、小型である分、新宿の猫よりも普及のハードルは低いと思う。
個人でサイネージが普及すれば、家の中の過ごし方も変わってくる。
『なんでも鑑定団』の美術品も、3Dデータとして閲覧できる未来もあるだろう。

もう一つ、この記事を書いていて『アンドロイドは電気羊の夢を見るか』という作品を思い出した。
この小説は自然破壊の影響で生物が死滅したため、生き物が厳重に保護されている。
主人公は、自宅でロボット羊を飼っており、本物の羊を飼う事を目的としている。
ディストピア的な発想だが、異常気象が続く現代では笑い事では済まされない。
本物の熱帯魚が泳いでいるアクアリウムを楽しめるのも今世紀までかもしれない。
話がかなり飛躍したが、このガジェットは面白いだけでなく、発展性のある発明ということだ。
普及する未来を心待ちにしている。

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