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書籍レビュー

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本を読んで学んだ知識や、普段思ったことをまとめます。
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今こそビジネスマンは『おぢいさんのランプ』を読むべきかもしれない

『ごんぎつね』『手袋を買いに』で有名な新美南吉の作品。 多くの人は教科書でしか読む機会のない作家だと思う。 (自分もそうだった) 自分はたまたまSNS上でこの作品を知り、読むに至った。 80年前の作品だが、物事の本質を突いた作品なので紹介したい。 この先はネタバレありで書評をしてきたいと思う。 1.未知との遭遇この話は、技術の進歩によって職を失う人間の心情をリアルに描いている。 巳之助(主人公)は、町でランプの存在を知り、行燈の時代が終わることを知る。 文明開花を肌で感

中小企業・勤続10年目の企業分析 Part2

勤続10年目で社内が内戦状態に突入したので、記録用に残しておく。 現在、社内改革に躍起になった上層部によって現場の混乱は続いている。 最近起きたビックイベントは、事業部制の導入である。 本来は大企業で、本社部門の負担を減らすのが目的の制度なのだが、150人規模の会社で実施する意図は謎である。 これによって、小さい組織の強みであるスピード感と連携力は見事に失われた。 ゼロ戦に重武装を積んで機動力を失った感じである。 さらに、事業部化後のルール作りは自分たちで考えるという丸投

中小企業・勤続10年目の企業分析

企業分析を入社前に行う人はいても、入社してから行う人は少ないと思う。 私は今年で勤続10年目である。 (従業員数200人以下) 組織の一員として感じたことを語っていきたい。 1.社内ヒエラルキーが明確である営業と技術では、営業が上という明確なヒエラルキーが存在する。 社長と役員は元・営業職しかおらず、完全なる階層構造である。 ちなみに、営業職でも見込みがないと判断されると、技術職に異動させれる。 専門職を舐めきった酷いピラミッドである。 2.社内ルールが曖昧である社内規則

中小企業と高学歴のマッチング

自分の勤めている会社は従業員数が200人以下の中小企業である。 大卒と高卒の割合は半々で、稀に有名大学出身者が中途で入社してくる。 しかし、大抵は「〇〇大なのに使えない」という評判が付き、数年で退職している。 高学歴は勉強しかやって来なかったから、臨機応変に対応できない。 社内にはそういった空気が流れている。 そもそも「高学歴なのに、あえて中小企業に来る」というのはどういう人材なのだろうか。 1.就活に失敗して、希望を落として就職した 2.大企業を辞めて転職した 3.家族