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書籍レビュー

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本を読んで学んだ知識や、普段思ったことをまとめます。
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今こそビジネスマンは『おぢいさんのランプ』を読むべきかもしれない

『ごんぎつね』『手袋を買いに』で有名な新美南吉の作品。 多くの人は教科書でしか読む機会のない作家だと思う。 (自分もそうだった) 自分はたまたまSNS上でこの作品を知り、読むに至った。 80年前の作品だが、物事の本質を突いた作品なので紹介したい。 この先はネタバレありで書評をしてきたいと思う。 1.未知との遭遇この話は、技術の進歩によって職を失う人間の心情をリアルに描いている。 巳之助(主人公)は、町でランプの存在を知り、行燈の時代が終わることを知る。 文明開花を肌で感

『カルトブランディング』書籍まとめ

1.カルトブランディングとはカルトブランドの見分け方については以下の2点がある。 イデオロギーが革新的であること ※普遍的だったり既視感があったりする場合、カルトブランドには該当しない。 明確なコミュニティーを持っていること ※外に開かれていない、アンダーグラウンドすぎるコミュニティーはカルトブランドとして認められない。 また、車に貼られているステッカーはカルトブランドであることが多い。 敢えてコストと労力をかけて貼っているということは「信者」になっている可能性が高い。

クリエイティブとマックジョブ

『新版 お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方 知的人生設計のすすめ』橘玲 から引用。シンプルだが、21世紀の働き方の指針として参考になる。 現代社会では、私達の仕事は大きく3種類に分けられる。 ①マックジョブ : 誰にでも代替できる仕事。マックの店員。 ②スペシャリスト : 専門家のこと。医師や弁護士、会計士など。 ③クリエイター: 創造的な仕事に携わっている人。作家や音楽家など。 マックジョブに対して、スペシャリストとクリエイターは賃金が高い。 劇団の役者よりも映画俳