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今更大晦日RIZIN、ドラマチックさと人生と、メッセージと

MMAや格闘技好きな私は知人友人に聞かれることがある。

「この選手はどう思う?」

SNSの登録者数も確かに指標なのかもしれないけど
僕は、時間が経っても繰り返し観る試合であったり選手を選ぶ。

この間の大晦日は、心打つ試合が多かった。
そりゃそうか。そこまで皆それぞれの本気で望んでいるのだから、勝者も敗者もまた見たくなるような試合だった。
諦めなければ~っていっている選手が多かったイメージ。
 
優勝者の扇久保選手はかなりの実力者だが、大一番には負けていた選手で、朝倉選手や井上選手と比べると何故か予想は不利になっていた。
 
ってかそもそも相当スゴいのだけど、実際。
 
優勝候補二人を完全に倒して優勝した。
 
相手のファンは確かに悔しいだろう。
あのときケガしていたとか、一日数試合は~とか
でもそこは勝負の世界なのだから、その日その時間その場所で勝ったやつが正義で
負けた選手はあの日あのときあの場所での運や実力が勝った人よりも無かったと。
 
けれど本当に命削って戦っている選手はそんな言い訳はしていなかった。
皆格好いい。
 
さらに格好いいのは泥臭く三十台中盤に差しかかった男が勝つ姿だった。
 
人生でもたくさんの紆余曲折をしてきて、それでも今の彼女に支えられて、
無謀とも言えるトーナメントを自ら提案し、1回戦の組合せから優勝候補の井上選手を希望したり、優勝したらプロポーズをするって言っていたり
どの選手よりも、優勝すると口に出していて、それが逆に無謀にも見えた。
けどそれが優勝に結びついた要素の一つでもあったはずで
 
彼女をリングに上げて地上波放送でのプロポーズ。
地上波はそこで終わったが、
そこからカメラが二人を囲み
「夢みたいだ」
「支えてくれてありがとう」
「諦めないでやってきてよかった」
「キスしよう」
バックでは入場曲の落陽が流れる。
って下手な映画よりも本当に泣けた。
 
諦めずに挑戦することの大切さを改めてこの大晦日に見せられた。

そして命を賭けているからこそ、美しく、観て感じた者に何かを与えてくれる。
 
RIZINが始まった中で一番好きな大会になった。

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