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アイノとアルヴァ 二人のアアルト フィンランド ― 建築・デザインの神話展備忘メモ

留学中にインターン中の同級生を訪ねようとヘルシンキを訪れた際、ちょうどアテネウム美術館でアアルト展をやっていた。以来、4年ぶりのアアルト展。
(ちなみに、当時アアルト建築のディテールのあまりのかわいさに、ディテール集を買って帰った)


正直、今回の中身は至って普通で、自然・生活・社会貢献の、既知のアルヴァ/アイノ二人のアアルトの美学が綺麗に展示されていた。

基本、うん、知ってる。という感じだったけど、スニラ社パルプ工場他、(多分)初めて見たいくつかの3Dパースが活き活きとしていてよかった。

それから、パリ万博でフィンランド勢が財政的に既存の箱を使うしかなく、ならばと内装を丸くしたというエピソードが、「できる方法を考える」デザイナーとしての意地を感じ、素敵だなと思った。


あと、展示の中身は大したことないんだけど(2度目)、世田谷美術館とアアルト展の相性が素晴らしいなと。

下の写真、左側の壁の装飾は既存・世田谷美術館備付のものですが、奥のパリ万博のパビリオンを模した装飾との親和性が素晴らしいと思いませんか?


マイレア邸のポストカードを買ったのだけど、なんていうか、前川國男邸の線の多さにも近く、なんとなく、リスボンのグルベンキアン美術館を訪れた際に感じた「懐かしさ」を備えているのがアアルト建築だなと思った。いずれも自然と向き合ってきたが故でしょうか。


そして、世田谷美術館もディテールがとてもかわいいですね。

窓から美術館の庭の植栽が見えて(凄い風だったけど)よかった。日本の推し美術館の1つにカウントしたいと思います。次はもうちょっと天気のいい日に(笑)訪れたいです。


アイノとアルヴァ 二人のアアルト フィンランド ― 建築・デザインの神話
チケットはこちらから→世田谷美術館
会期は6/20まで。

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