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ジェームズ・ウェッブ望遠鏡が太陽系で新たな「環状世界」を発見した(Forbs2/8)

https://images.forbesjapan.com/media/article/60843/images/main_image_22085945a7a927b3cee70

太陽系内の小天体「クアオア」周辺の環のアーティスト・インプレッション(大きさは約半分)

1月、ジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡が、地球から20億マイル以上も離れた小さな世界、チャリクロの環を発見したというニュースがありましたが、新たな研究により、太陽系にもう一つ環状の世界があることが明らかになりました。

クワオアーは直径700マイル(約1110キロ)の矮小惑星で、冥王星の約半分の大きさである。ウェーウォトと呼ばれる小さな月があります。

2002年に発見され、土星、木星、天王星、海王星、2つの小惑星(チャリクロとハウメア)に続いて、太陽系で7番目に環が発見された場所となっています。

このため、惑星科学者たちは困惑しています。
というのも、環は潮汐力によって環を作る物質が固まって月を形成するのを防ぐために、天体の近くにしか存在しないと考えられているからです。

クアオアの環は、これまで考えられていたよりも2倍も遠くにあるのです。

この小さな星を取り巻く環の発見は、カナリア諸島のラ・パルマ島にあるカナリア諸島望遠鏡の高速度カメラを用いて、国際天文学者チームによって本日Nature誌に発表されました。

太陽系内の小天体クアオア(Quaoar)の周りにある環の想像図。

「このようなリングがどのように形成されるかについての我々の以前の概念を挑戦し、クアオアから非常に遠くにリングを発見したことは、二重に予想外でした」とシェフィールド大学物理学・天文学科の研究の共著者であるヴィック・ディロン教授は述べています。

HiPERCAMと呼ばれる非常に感度の高い高速度カメラを使用することが重要でした。
「この現象は1分も続かず、環は小さくて淡いため、直接画像で見ることはできません」とディロン氏は述べました。
「誰もが子供の頃に土星の壮大な環について学びます。この新しい発見が、それがどのように生まれたかについて更なる洞察を与えてくれることを期待しています」

#JWST

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