【雑記】あずきバー #こんなに好きなんだぞ

■はじめに

企画参加noteです。

『わたしはこれがこんなに好きなんだぞ』

いい響きです。
「なるべく脱線することなく、好きなものを1つ決めてそれについてじっくり語ること。」とありますので、脱線しないように気をつけて語ります。

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■テーマ

「好きなもの」

そう聞いてはじめに浮かんだのが「AZUKI七さんの詩」でした。
どのぐらい好きかというと、名前を引用して20年ぐらい使い続けてしまうぐらい好きです。

AZUKI七さんについて、まるで酔ったかの勢いで語るあずきのあずきバー。
はじまりです。

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■AZUKI七さんとは

私が説明するより、Wikipediaが詳しいのでそちらをご覧ください。(説明が雑)

ざっくり説明すると、作詞家、作家、写真家、詩人 、キーボーディスト。
ライブではピアノやフルートも披露しています。

おそらく、作詞家としてはかなり変わった人です。
過去にインタビュー記事で作詞の7つ道具の一つ目として「無心」を挙げていました。
考えて書くのではなく、音楽のイメージを言葉に置き換えているものと思われます。(基本的に曲先のようです)

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■好きなところ

表現の豊かさ、哲学的な思考、音楽的な歌詞表現……挙げたらきりがありせん。
一言で表すなら創り出す「世界」が好きです。

宗教的な概念を歌詞に使っていたりしますが、特定の宗教にこだわることなく、様々な宗教の概念を取り入れて独自の世界を作り上げています。
そのような傾向は過去の文学等の作品をテーマにした歌詞にも見ることができます。

また、表現も独特です。
独特なルビを多用し、一言で言いたいことを表現していたり、歌詞を変えずに読み方を変えることで歌として成立させていたりします。

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■好きなフレーズ

好きなフレーズをいくつか思いつくままに挙げていきます。

執着(おもいいれ)

Free my mind / Soul Crusaders

もう語る必要もないですね。
このセンスです。
「執着」をソフトに言うと「思い入れ」。
その通りなのですが、この読み替えをさらりと歌詞に入れてくる。
ただの単語にもびびります。

いつかいなくなる君に
いつか斃れる僕は
何ができるの?
何を残せる?
何を感じてゆける?

Last Love Song / GARNET CROW

仏教でいう無常の概念を持ち込んだ歌詞もとても多いです。
言い方は悪いかもしれませんが、この曲はただのラブソングです。
ただのラブソングなのに歌詞を読んだら深く考え込んでしまう。
そんな深さがAZUKI七さん。

波音砕け散る飛沫がキレイであるように
どこまでも壊れやすく はかないモノよ 永遠に
胸に響け

涙のイエスタデー / GARNET CROW

歌詞の意味を明確に表現することがないのもAZUKI七さんのすごいところです。
歌詞の解釈は受け手によって変わるというスタンスだと思われます。
この歌詞は全体を通して好きとか恋とか愛とか書かれていませんが、私は失恋がテーマだと受け取っています。

柔らかな愛が君に届くかな
涙隠して泳いでゆく Jewel Fish
世界人口 60億 嫌になっちゃうな
君に何度でも恋してる
夢を描くなら二人がいい
待ち合わせは波の向こう see you again

Jewel Fish / GARNET CROW

60億という表現に時代を感じますね。
この歌詞も死を直接描くような描写はありませんが、恋人との死別がテーマだと思っています。
他の解釈もできるのですが、死別として読むのが一番しっくりくるので。
全体を通して読むと、「待ち合わせは波の向こう」=「待ち合わせは死後の世界」と解釈できます。
悲しい出来事も爽やかな言葉で表現する。
そんなところも尊敬してしまう理由です。

特上 特盛 目一杯 テマヒマかけて育てた愛
そんな簡単に捨てないでよ

Free Magic / WAG

あたたかい男声で歌われるラブソングは、男性が聞いても刺さります。
書いているのはよくある失恋ですが、表現が独特なのでとても印象に残ります。

誰よりも信じあえてた
互いの無邪気な理想
戻らぬ日は SODA POP
party-mate, frends 愛しき日々

SODA POP / 岸本早未

青春の濃密だけどすぐに通り過ぎてしまう儚い日々を SODA POP と表現するところが好きです。

I'll take a chance in Spiral
君の向かう方へ
存在する現実(あるリアリティ)
そのままで繋がりたい
君の隣でみる夕暮れは
胸が苦しくなる程
キレイだったよ
all living things
in to Spiral
maybe to meet
be on close terms
all living things
in to Spiral
Spiraling heart...

スパイラル / GARNET CROW

「存在する現実」の読みが「あるリアリティ」。
浮かんだ言葉がメロディに合わなかったため、このような表現をしていると思います。
この歌を知っている方は気づいたかもしれませんが、上に書いた部分のうち最後の5行は、歌詞としては登場しますが、歌には出てきません。
歌にしなくても書くべきことは書く。
そんな意思を感じています。

何か起こせそうな気がした for days
何も起こせない気もした そんな日には
手探りでゆこう
何にもなくったっていい
すべて終わる訳じゃない

A crown / GARNET CROW

最後に。
インディーズ時代の曲なので知らない方も多いかもしれませんが、自分に無力感を感じた時にこの歌詞に救われたので、ここを載せておきます。
書いている内容は普遍的なものなので、特筆することはありません。
私が「あずき」と名乗って詩を書き出したのはこの頃からで、もうあずき歴20年を越えました。

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■おわりに

長々と語ってしまいました。

わたしは「AZUKI七さんの詩の世界」がこんなに好きなんだぞ。

伝え合いましょう。気持ち。