見出し画像

京都のそば屋さんで。


昨日今日のR-1の結果を受けて腐りそうになる気持ちをなんとか気力と食欲でギリギリ持ち堪えて今はほぼチーズみたいになってます。



メニューを見ていたらザルそば、かけそば、天ぷらそばなど美味しそうなそばがたくさん並んでいた。
どれにしようか非常に悩んでいた。

僕の食の理想として、たくさんの種類の食べ物を食べたいというのがある。
だから値段に関わらずカレーライスやラーメンといった大皿一品料理よりかは、〇〇御膳のような中皿の周りにスイミーの最終形態ぐらいの数の小皿があればありがたい🐟

そんな僕の目に飛び込んできたのが、それぞれ練り込まれた素材が違う3種類のそばを楽しめるその名は「三味そば」

輝いて見えた。

砂漠のオアシス。
吹雪の中の一筋の灯火。
絆創膏持ち歩いてるやつ。
爆発寸前の膀胱を抱えた時にナビから聞こえる「まもなくサービスエリアです」
猛スベりして静まり返った客席のその奥の音響室で手を叩いて爆笑しているスタッフさん。

今の僕が一番欲しているものだった。

ここからのあずきはもう迷わない。
『三味』と書いて読み方が"さんみ"なのか"みつあじ"なのかはわからないが大した問題じゃない。
一刻も早く舌と腹を満たしたい。
だから僕は一心不乱、猪突猛進の勢い、店内だろうと関係ない、四肢を振り乱して奇声を発したい気持ちを抑えてスッと手を挙げ店員さんを呼んだ。

「すみませんこの、さんみ?みつあじ?そばください!」

すると驚きの一言。

「はい、ざんまいそばですね」

喉に何かが突っかかる感覚。
この店員はざんまい、と言ったか?一体何を言ってるんだ?と思い、改めてメニューをしげしげと見直す。

すると僕が頼んでいたそばが「三味そば」ではなく「三昧そば」というのがわかった。
 
部首がくちへん(口)ではなくにちへん(日)だった。
 
大人になって漢字の読み間違いはたまらない。
その場から逃げ出したくなるほど恥ずかしい。
そばの代わりに俺のことを棒で打ちのめしてくれ、と思った。
 
かろじて口が開いて「あっ、そうなんですねっ、小さくてよく見えませんでした」と精一杯のセルフアフターフォロー(SAF)をしたら、

「大丈夫です、みなさん良く間違えられるんで(ニコッ)」











ほな直せよ!!!!!!!!



皆さんは大人になって人前で読み間違いをしましたか?

ちなみにこの『三昧』という言葉は仏教用語だそうです。
そして『昧』という字のもう一つの読み方は"くらい"ほの暗いという意味があるそうです。

知らんかったでしょ?

あんまみんなが知らん字使わんといてくれ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?