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【あくねこ考察】ep1-1~2を読んで

本稿は、「悪魔執事と黒い猫」メインストーリー第1章1部、2部の内容を考察していく。
本稿で考察した内容は、別稿の各種考察にも同じ内容を掲載している。
→すみません、まだです。(2023/12/10)
本稿は物語の時系列順に考察要素を読みたい場合にご活用下さい。


注意点

◆本稿で引用している文章は、悪魔執事と黒い猫アプリで実装されている各種ホーム会話やストーリー等からの引用です。
◆本稿で掲載している画像は、特記事項がなければ、悪魔執事と黒い猫アプリで実装されている各種ホーム会話やストーリー等のスクリーンショットおよび悪魔執事と黒い猫公式YouTube動画のスクリーンショットです。
◆本稿では、各種カドスト・おでかけ有料部分のネタバレを含みます。
◆筆者は、すべてのカドスト・思い出を回収していません。そのため既存カドスト・思い出で開示済みの情報でも知らない=言及していない情報があるかもしれません。(教えていただければ全力で取りに行きます!!!)
◆本稿では、可能な限りメタ推理を行わず、ゲーム内で開示されている情報だけで考察を行っています。

お願い事項

◆ご意見・情報・ツッコミ等はコメント、twitterやお題箱等でお願いします!
https://twitter.com/azukibar_nekko
https://odaibako.net/u/azukibar_nekko

考察の前に

考察内で用いる用語・略称等

現実世界:「悪魔執事と黒い猫」をプレイしている、我々の現実の世界≒主様が元々いた世界
あくねこ世界:デビルズパレスのある世界
知能天使でない天使:下級天使
天使らを創り出した存在:創造者
ep〇-△:メインストーリー〇章△(例:ep2-1→メインストーリー2章1部)

考察のベースにしている情報は?

メインストーリー:4章2部7話(前半)まで
イベントストーリー:Xmas Circus of Black Catsまで

今回の考察の対象

メインストーリー1章1部および2部。
※ep1が対象だが、あくねこアプリでは既にep4-2まで進んでいるため、ep2以降の内容も必要に応じて考察に使用していく。

更新日

更新箇所は★でマークしています。
誤字脱字等による更新は随時行っているためここには記しません。
2023/12/10 初稿


ep1 時系列

とんでもない過密スケジュールである。
現実世界では一般人であろう主様の体力気力が真面目に心配になる。

※指輪を拾った日を、仮にあくねこサービス開始日の12/24とする
■12/24
現実世界で指輪拾う(景色は夜?)、はめる
→あくねこ世界に召喚(景色は昼 もしかしたら目覚めるまでに一晩経ってるかも?)、天使狩り、気絶
→夕方目覚める、指輪を外す
→現実世界に戻る(時刻不明、もしかしたら次の日?)
■12/25
一日の予定を終え帰宅、「昨日の夢は気になるが…」「主様、お戻りください」
→指輪をはめる、あくねこ世界に再召喚 ベリアン「主様。昨日も言いましたが…」
→1F食堂にてムーちゃん執事になる
→負傷したボスキが運び込まれる
→主の部屋に戻る、疲れて寝る
→夜、ボスキの手術目撃 ベリアンの地下室に案内される
→そのまま主の部屋に戻る、就寝?
■12/26
ロノの朝食食べる ロノ「オレ、主様が死ぬところなんてみたくない」
→2F執事・ナックと面通し エスポワールの街に舞踏会のための買い出しに行く
→恨みを持つ民衆にボコられる
→その夜、舞踏会に参加
→アモンの自傷行為目撃 そのまま就寝?
■12/27
昼過ぎ、死神事件を担当するメンバー決定
■12/28
朝、カランに出発
夜、カラン酒場にて聞き込み、宿泊 雨が降るまで待つことに
→バスティンの修行目撃、宿に戻り就寝
■12/29
日中、墓場の森をフルーレを除く全員で捜索
夜、宿屋にて ムーちゃん「昨日のバスティンさんなんですけど…」
→フルーレ、ゼパルの墓参りに行く ちょうど2年前にゼパル死亡
→雨が降り始める、一度宿に戻り全員で墓場に再集合
→死神、ゼパルの墓を暴いて遺体を天空世界?に連れ去る
→数時間後(!?)、デビルズパレスに帰還 ベリアンに事の次第を報告
■12/30 年に一度の感謝祭開催日@エスポワール
朝、屋敷の自室で目覚める ベリアンから感謝祭への参加を提案される
→一時間後、エスポワールに到着
→感謝祭に参加 ハウレス、トリシアの墓参りに行く トリシアの誕生日?
■12/31
朝、屋敷で朝食をとる
→グロバナー家の依頼が届く 古の塔への探索メンバー決定
→夜、ラト凶暴化、ユーハン不法侵入し弁当をつまみ食いする
→ユーハン自己紹介
■1/1(!?)
古の塔の探索に出発
→アスコットの村で天使大量発生の報を得る
→ベリアン班とハウレス班に分かれる
→ハウレス班、アスコットの村で黒蛇の団を撃退、そのままベリアン班へ急ぎ合流へ
→ベリアン班、夜になる前に野営の準備
→夜、ロノ黒蛇の団に奇襲される
→バスティン悪魔化(背景は夜)
■1/2?
1/1の続き
→バスティン悪魔化より脱する(背景は朝?夜ではない)
→セラフィム来襲

ep1-1 執事との出会い

1.現実世界とあくねこ世界の行き来 場所編

一話冒頭で主様が道端で指輪を拾い嵌めたことで、主様はあくねこ世界へ召喚された。その後ベリアンの静止を聞かずに指輪を外した際、主様は現実世界の自宅に戻っていた。

またその後、地下倉庫にて指輪をその場でつけ外しした際、現実世界では自宅に、あくねこ世界ではつけ外しを行った場所に主様は現れた。

以上のことから、指輪のつけ外しを介した現実世界とあくねこ世界の行き来には、以下の特徴があることがわかる。

①現実世界で指輪を嵌めた際、あくねこ世界に召喚される
召喚される地点は、最後に指輪を嵌めた場所。
→疑問:一番最初の召喚の際、どこに現れたのだろうか?
また、十中八九過去の主様は存在するが、過去の主様が最後に指輪を外した地点とそこは同一の場所か?
②あくねこ世界で指輪を外した際、現実世界に戻る
戻る先は、自宅。
→疑問:常に自宅に戻るのか?
「自宅」とは、指輪を外した人間が自宅と認識している地点のことか?

2.現実世界とあくねこ世界の行き来 時間編

一部ep1-1以降の情報を先取りするが、あくねこ世界における朝、昼、夕方、夜の描写(窓の外の景色)は上記のとおりである。
※昼のスクリーンショットは、昼であると直接の説明・記述があったわけではないが、消去法で昼と判断した。

現実世界では「夜」、指輪を嵌めた。
その後、黒猫との短い対話を行う。現実世界でなのか、あくねこ世界でなのか、それともまた別のどこかなのか、場所は不明。
そしてあくねこ世界に召喚された際、「昼」に目覚めた。

その後初めての天使狩りを行い、「夕方」、指輪を外し現実世界に戻った。
「リアルな夢だった」と感じ、「一日の予定を終えた」。
つまり、指輪を外し現実世界に戻った際、現実世界では「朝」であったと推測される。

また、現実世界で一日を過ごした後あくねこ世界に再召喚された際、ベリアンは最初の主様との会話を「昨日も言いましたが」と表現した。
さらに、このシーンであくねこ世界では「朝」であるが、現実世界で指輪を再度嵌めなおした際は「夜」であった。が、「一日の予定を終えた」後なので、夜とはいっても夕方に近い夜と考えられる。

以上の「朝」「昼」「夕方」「夜」の時間帯の描写を、以下にまとめる。
1.現実世界の「夜」→指輪を嵌める→意識が遠のく→黒猫との対話→あくねこ世界に召喚されるも、目覚めず(眠っている?)→あくねこ世界の「昼」
2.あくねこ世界の「夕方」→指輪を外す→意識が遠のく(眠っている?)→現実世界の「朝?」
3.現実世界の「(夕方に近い)夜」→強烈な眠気→指輪を嵌める→あくねこ世界の「朝」
つまり、これまでの描写では、現実世界とあくねこ世界の時間は、半日程度ズレがあるとわかる。
が、つけ外しにより強烈な眠気に襲われ、眠っている?ような描写もあるため、ズレはそのことによるかもしれない?

その後、ベリアン・ムーちゃんの目の前で指輪のつけ外し実験を行った。
その際、ムーちゃんは「消えたと思ったらまた現れた!」と驚いた。

以上のことから、指輪のつけ外しを介した現実世界とあくねこ世界の行き来には、以下の特徴があることがわかる。

①指輪を嵌めることによる主様の召喚は、リアルタイムで行われる
指輪を嵌めることで、例えば
・特定の日時にのみ召喚される、ということはない。
・指輪を外した日時に召喚される、ということはない。
これらは、主様がいない間にボスキが単独で戦闘を行ったというエピソードでも補強される。
②指輪を外すことによる主様の帰還は、おそらくリアルタイムで行われる
主様が現実世界に帰還した際は必ず自室に遷移しているが、全ての場合にて窓の外や時計・カレンダーの有無が確認できず、日時が判定できない。また同居人もいない?ため、地下倉庫のつけ外し実験について現実世界側でも「消えたと思ったらまた現れた」のかどうかが判明していない。
そのため、指輪を外すことによる主様の帰還は、「指輪を嵌めた時点から特定時間が経過した時点」に遷移する、そして嵌めなおした場合はまた嵌めた時の時点に遷移する、という可能性を考えることが出来る。
が、現時点で現実世界の要素があくねこ世界に全く関与していないことから、物語上このような複雑な機能を指輪のつけ外しに持たせる意味がない。メタ的考察になってしまうが、指輪のつけ外しによる主様の召喚・帰還はリアルタイムで行われているとみて良いだろう。
現実世界とあくねこ世界の時間の流れはほぼ同一である
浦島太郎の様に、あくねこ世界の一日が現実世界の一ヵ月などといったことはない。
④現実世界とあくねこ世界の一日は、半日程度ずれている
指輪のつけ外しを行った一連の描写から、主様の認識範囲では、半日程度の時間帯のズレがあることがわかる。しかし指輪のつけ外しを実施した際意識を失う描写があり、そこで半日程度の時間が経過している可能性はなくはない。
→結論:上記②が真ならば、意識を失った時間は無視できるレベルの短い時間であり、現実世界とあくねこ世界の一日は、半日程度ずれているとみて良い。
以下に、初日に指輪を拾った際の時間の流れを場合分けして図にしたものを示す。指輪を拾って嵌めた時間を24時と仮定する。

図に関する定義は以下の通り。
・PT1:現実世界とあくねこ世界の一日は同じである(現実世界の24時=あくねこ世界の24時)
・PT2:現実世界とあくねこ世界の一日は半日ずれている(ここでは仮に+12時間ずれているとする。現実世界の24時=あくねこ世界の、次の日の12時)
・赤い太線+矢印の根本:指輪をつけ外しした時点
・赤い太線+矢印の先端:指輪をつけ外しした後、世界の行き来が完了した時点
もしズレはない、つまりPT1の場合、指輪を嵌めた時点は夜、召喚された時点は昼なので、仮に意識を失って12時間経過したとする。そして天使狩り終了後ベリアンの静止を聞かず指輪を外し現実世界に戻った際、同様に12時間経過したとすると、指輪を嵌めた日からみて二日後の6:00に現実世界で目を覚ますことになる。
この段階の主様はあくねこ世界の出来事を夢と捉えているため、6:00に目を覚ますこと自体には違和感を覚えないだろうが、二日後に目が覚めたことについては「いつの間にか1日余分に経っている!!」と驚きがないとおかしいのである。(「その日の予定をこなした」との描写があるため、現実世界で今何日か、を把握しているはずだ。)
一方ズレがある、つまりPT2の場合、指輪を外し現実世界に戻った際ちょうど次の日の朝に目覚めることになる。「リアルな夢だった…」と感じること、「その日の予定」をこなせることは自然である。
⑤指輪のつけ外しを行う際、主様に強烈な眠気を引き起こさせる?
指輪を拾った当初はつけ外しの際強烈な眠気に襲われていたが、地下倉庫でのつけ外し実験では、そのような様子は見られない。
描写がないだけで実験時も眠気を感じていたのか、眠気を感じるのには条件があるのだろうか?
ep1-1以降、主様が指輪のつけ外しを行っている描写がないため、これ以上の考察は難しい。

3.過去の主様について

主様が召喚されてすぐ、天使の警報が鳴り、ロノと天使狩りに行くこととなった。
この時、画像の通りハウレスがロノに行くよう命じたわけだが、
「今回は」お前が行ってこい
と言ったのである。
そして天使狩りを嫌がるロノ。バスティンと(一方的な)功名争いをしている現在のロノからは考えられないリアクションである。

さらには、敬語が不得意なロノが一人で主様へのレクチャーを任され、かつ問題なくレクチャーを行えている。

また、主様が不在の際、ボスキが魔導服なし=主様による力の解放なしで天使と戦い、大怪我を負って帰還する。
この時のロノ、ボスキのセリフから、力の解放なしで天使と戦うことは非常に珍しく、戦闘力に優れるボスキですら初めての経験であるとわかる。

ep1-2の話になるが、アモンと主様が一般市民に誘拐された際、悪魔執事の主について噂レベルであったが知られていた。現主様があくねこ世界に召喚されたのは誘拐された時点からみて2日前の話であるため、現主様のことが噂にはならないだろう。つまり、やはり過去に主様はいて、一般市民の噂になる程度にはあくねこ世界で生活を送っていたということになる。

以上のことから、以下のことが推測できる。

①過去にも主様はいて、天使狩りのやり方を執事がレクチャーし、天使が出現する都度力の解放を行ってきた
②過去の主様と執事の関係は良いものではなかった場合がほとんど
③過去、主様へのレクチャーは何度も行われてきた
④過去、主様へのレクチャーはロノだけでなく他の執事も担当してきた
⑤悪魔執事が力の解放なし=主様の存在なしに天使と戦う事はほとんどなかった

4.あくねこ世界の文字

主様からみて、屋敷の表札(と思われる提示物)には「Devil's Palace」と記載されていた。
また、ムーちゃんが身に着けていた首輪には「MUU」と書かれ、ロノはそれを、ムーと読む前に、「えむゆーゆー」と読んだ。
このことや、イベント「星々の唄」にて、リアソンの名前をムーが読み上げる際「R.I.A.…」と一文字ずつ読み上げたことから、あくねこ世界では文字として現実世界と同じアルファベットが使われていることがわかる。
(しかし、2023お正月イベントにて3F執事が購入したお守りに掛かれた文字は、読みこそ現実世界の物であったが、文字の形はかなり異なっている(頑張れば漢字が時を経るにつれ変形していったとも見える…?)四字熟語であった。あくねこ世界で使われる言語・文字についてはまだ謎が残る。)

5.魔導服について

魔導服が天使に立ち向かうための道具であることはこれ以降も種々の描写・説明があるため疑問はないが、「今オレが来ている燕尾服”も”」という説明は気になる。”も”ということは、燕尾服以外の魔導服もあるということである。
かなり先の話になるが、新執事3名が悪魔との契約を終えデビルズパレスに帰還した際、身分を隠しているユーハンは黒のお茶会イベントでミヤジが来ていた服(魔導服?)を着ていたが、テディとハナマルはそれぞれ自分の服を着ていた。燕尾服はいずれフルーレが準備することがわかっているので、魔導服として作られたインナーや肌着などを二人は着ていたのではないだろうか?

次の項目でも述べるが、「主様の呪文」でないと発動しない、と言うのは、主様個人の能力なのか、別の要因によるものなのかは疑問が残る。

6.悪魔の力の解放

悪魔と契約したのは執事個人個人であるのに、その悪魔と契約を行っていない主様が力の解放を行えるのは、いったいどういった仕組みなのだろうか?
・主様個人の能力によるもの
・異世界人であるという属性によるもの
・指輪の力によるもの
・主様と何らかのつながりがある、黒猫の力によるもの

現時点ではまだ材料が足りず、推測は難しい。

7.ボスキへ麻酔をかけなかったことについて

ボスキの負傷を治すにあたり、ルカスが麻酔をかけなかったのは何故だろうか?
ルカス思い出「頼れる医者は自分だけ」より、少なくとも局部麻酔は存在することは判明している。
・安全な全身麻酔が存在しない
 ・全身麻酔の技術自体が未発達である
 ・悪魔執事が全身麻酔にかかると、高い確率で悪魔化する
 全身麻酔は脳を含めた身体全体が麻酔状態になり意識が失われるため、悪魔を繋ぎとめる鎖が失われる、となってもおかしくない。
・ボスキが麻酔アレルギーであるか、麻酔が効かない体質である
現実世界でもそのような体質の人間は存在する。
前者の場合、特に悪魔化の危険がある場合、悪魔執事は怪我はもちろん病気にも十分に気を付けなければならない。苦労が偲ばれる。

7.地下倉庫の瓶詰天使

天使は常に発光し、白い翼を生やし、足先が黒ずんでいる。
明らかな異形…とまでは言わないが、ヒトとは異なるこの特徴を見ても「人」が入っている、と驚いたムーちゃんには何が見えていたのだろうか。
(単にパッと見で翼や足に目がいかなかっただけかもしれないが…)
このシーンから読み解ける情報や浮かぶ疑問は次の通り。
・天使は樹脂で固めることが出来る
→疑問:この時の捕獲ノウハウは討伐や再度の捕獲計画に活かされていないのか?
→コストがかかりすぎて、成功したけど没案になったとか??
・疑問:身動きが取れないようにしているのに、何故目を動かすことが出来る?
・疑問:地下倉庫の背景にある、樹脂漬けの羽はこの天使の羽を切り落としたもの?
→だからムーちゃんは人と勘違いした?
→樹脂漬けの羽はイミテーションの可能性は?
→必要性がわからないしインテリアとしても正直悪趣味だと思う。

8.指輪への呼びかけ

ベリアンは主様に指輪を嵌めるよう、あくねこ世界から現実世界へ声を届けることが出来る。
この時のベリアンは、手ぶらに見える。
またこの描写から、主様が指輪を外した後、指輪だけがその場に残る…ということもなく、身に着けている物ごと消え、そしてまた現れた、と読める。
ベリアンはどのようにして声を指輪越しに現実世界に送っているのだろうか?
・念じることにより届けている
→あるともないとも言えない。ベリアンのみが可能なのか、全ての執事に可能なのか、は気になる。
・何らかの媒体物を経由して届けている
→一番関連がありそうなのは魔導服。ただ魔導服が拾った声をすべて届けていたのではうるさくてかなわないので、何らかの方法で送る声を選別できていなければならない。
⇒魔導服を着て、念じることで、指輪に声を届けることが出来る?かもしれない。

9.選ばれた主様

主様は、誰に、どのような基準で、選ばれたのだろうか?
現時点では材料がなさ過ぎて考察のしようがないため、ここではありそうな要素を列挙するに留める。
①誰に?
・指輪が
・黒猫が
・あくねこ世界そのものが
・悪魔が
・ベリアンが
・ゴエティア様が
・ベレンが
・執事全員の総意で
②どのような基準で?
・持って生まれた何かを持つこと
・善良であること・利他的であること
・執事たちと同程度かそれ以上の絶望を経験していること

ep1-2 舞踏会

1.高い義手

ボスキの義手は高い性能を持っている。(ボタンを嵌めたり、戦闘することが出来る!)
おそらく、戦争や天使によって欠損する人は多いのだろう。
イベント「Rose valentine」ボスキカドストでは「義手の加工屋」なる店が登場する。それだけ義手のお世話になる人間が多いのだろう。

2.主様への態度

ボスキ、アモンと初めて顔を合わせた時の二人の態度は、とても主様に対して取っていいものとは思えない。
ボスキは、まず主様の特徴を覚える気がなく、主と知ってもやる気のなさを隠そうともしない(表情が「やれやれ…」と語っているように筆者は見えた)。
アモンは、「主様は好きなお花はありますか?」と歩み寄る姿勢こそ見せているものの、濡れたまま挨拶したり、あろうことかそのまま主様の目の前で着替えを始める。主様どころか初対面の人間に対して取っていい態度とはとても言えない。
過去の主様についてでも述べたように、過去の主様達に色々と苦労させられてきたのではないだろうか。

3.嘘をつくのが下手

3名は親しい間柄であるとはいえ、アモンが嘘をついたとき、即座にボスキ・ハウレスに看過されていた。
アモンは執事スト「お母様の幸せのために」にて裏社会で生きてきたと独白しているが、嘘がバレバレな人間が裏社会で生きていけるだろうか?
おそらくだが、アモンは普段、どうでもよいことについてわざと目を伏せつつ嘘とわかりやすい嘘をつき、「アモンが嘘をつくときは必ず目を伏せる」ということを印象付け、本当に隠したいこと・欺きたいことで嘘をつくときは目を伏せない…ということをしているのではないだろうか。

3.使い魔

エルヴィラがムーちゃんが喋っているのを聞き、「誰かの使い魔なのか」と言い、否定されると「不思議なこともあったものね」と答えた。
これにより、二つのことが伺える。
①魔女族にとって喋る猫(喋る動物)は使い魔である。
②使い魔を使役している人間は、使い魔のそばにいない。
「誰の」ではなく「誰かの」と聞いたことから、その場にいる人物が使役者という発想がないように読める。

4.自分を乗り越える

エルヴィラはアモンとナックを悪魔執事と気づき、「辛い運命を背負いましたね」「その時が来たら、あなたが自分を乗り越えられればいいですね」と述べた。
エルヴィラは、悪魔化を克服する術を知っていたのではないだろうか?
ただそうなら、悪魔執事らに教えていない理由がない。
またエルヴィラはep2で占いにより多くの人の死を予期していたが、具体的に誰たちがとは述べなかった。
そのため、占いの結果として悪魔執事らが、自分の中にある何かを克服することで難局を打破する、というイメージは視れても、具体的にどうやって・誰が出来たのか、ということまではわからなかったのかもしれない。

5.魔女族たち

魔女族について簡単な紹介がなされた。
この記述や周囲の描写より、以下の疑問点が浮かぶ。
①魔女族は人間なのだろうか?
アモンが「人間と言うか」と言ったことから、魔女族は純粋なホモサピエンスではない可能性がある。(そもそもあくねこ世界の「人間」がホモサピエンスかどうかも不明だが…)
イベント「Palace of rose」にて、舞台となった薔薇屋敷の女主人を指してルカスは「魔女の秘術に魅せられた"一人"」と形容した。
アモン、ナック共に悪魔執事になる以前は裏稼業に携わっており、魔女族と関わりのある依頼が舞い込んできたことはあったのではないだろうか?(ライバル貴族の持つ呪具を奪ってこい・壊してこい、魔女族との繋がりを探って来い、など…)
その二人が「人間と言うか」と表現し、それを否定しないあたり、人間ではないかもしれない。
が、現時点では判断材料に乏しく、これ以上は難しい。
②魔女族に後ろ盾はあるのか?どのように自衛しているのか?
四大貴族どれにも属さないこと、若い女性しかいないことが噂として知られている魔女族だが、彼女らはどのように自らの身を守っているのだろう?
・四大貴族ではない別の大貴族が後ろ盾になっている
イベント「Palace of rose」より上流階級にも魔女の秘術に傾倒しているものはそれなりにいると伺えることから、そういった物好きな大貴族が後ろ盾になっている可能性はある。が、代替わりのタイミングで手を引く場合は十分あるため、大貴族の後ろ盾は、あったとしてもメインの自衛手段ではないだろう。
・魔術を自衛に使用している
一番ありそうな説。ep2でエルヴィラは「魔術はむやみやたらに使うものではない」と魔術の使用を常より戒めていることを述べたが、魔女族の危機を救うためならば「むやみやたら」の範疇には入らないだろう。
・そもそも自衛の必要が無い
ep2にて古の塔に向かう際中、魔女族の街に滞在する機会があったが、随伴していたグロバナー家偵察隊は「魔女族は謎の多い一族だ。何をされるかわからない。」と街に滞在することを拒否した。同様の忌避感が広く浸透していれば、襲おうとする不埒者はほとんどいないかもしれない。が、天使はそのような噂などお構いなしだろう。自衛の必要が無い、というのはあり得ないだろう。
③エルヴィラはなぜエスポワールに来たのだろうか?
魔女族の存在理由、立ち位置についてまだ描写が不足しているため、ここではありそうな要素について列挙するに留める。
・単なる買い出し
・一般に流通させて問題ない薬や工芸品や氷を卸に来た
(電気製品としての冷蔵庫のないこの世界において氷は高級品と思われる)
・依頼を受けたので、依頼主に会いに来た
・依頼したいことがあり、エスポワールの仲介業者的な人物を尋ねに来た
・依頼ではないが誰かと約束した用事を果たしに来た
・占いにより導かれた
・単なる気まぐれ

6.忌み嫌われる悪魔執事

悪魔執事はほとんどの人々から忌み嫌われている。
理由については上の画像通り、天使を狩るという職責を持つ者が完璧に業務をこなせておらず、それにより自分たちに直接的な被害が降りかかる可能性が高い・実際に被害に遭った、という所もあるだろうが、それ以上に下記に列挙する要素との併せ技で忌み嫌われているのではないだろうか。
・貴族に準じた生活を送っていること
充実した衣食住、いつでも医者に掛かれること、教育を受けられること、芸術に携わる・鑑賞することができること、毎日入浴が行えること…
悪魔執事たちは確かに過酷な使命を背負い、その傍ら貴族達から道具扱いされているが、日々の生活は、一般市民からみれば相当に恵まれた環境にいるのではないだろうか。デビルズパレスという拠点が子供達にすら知られており、また顔も市民に割れていることからエスポワールで誰が何をどれだけ買っていったかは容易にわかり、それによりどういう暮らしぶりなのか、想像するのは難しくないだろう。
そのような恵まれた環境にいる者たちが、使命である天使全滅を一向に果たせずにおり、いつ自分たちが死ぬかわからない…憎しみが向くのも無理はない。
・明らかに不老の存在であること
生活必需品は基本的に悪魔執事自らエスポワールの市場で調達している。特定の店で買い続けることはしていないかもしれないが(馴染みの店があったりするが…)、それでも買い出しに行く執事の姿は一般市民に認知されている。エスポワールに長く居を構える人物なら執事たちが老いていないことに気づくだろう。
明らかに不老なのに、人間と同じ振る舞いをする悪魔執事たちは、一般市民から見れば不気味に見えるのではないだろうか。
・力の解放時、悪魔の姿が顕現するから
悪魔の力を解放する際、執事たちの背後に、動物の姿で悪魔の姿が顕現する。それは悪魔と契約していない人物からも視認可能である。目撃した人間は皆一様に「化け物」「人間じゃない」「人間を辞めたのか」というリアクションを返す。エスポワールの街中で天使を討伐する際、過去に主様がいて力の解放を行っているなら、悪魔の姿を一般市民も見ているはずである。忌まわしいという感覚を持って当然だろう。

7.天使の警報と建物の作り

倉庫に誘拐された後、天使の警報を聞くことなく天使に遭遇した。
天使が出現した際は必ず警報が鳴っていたが、この時鳴らなかったのは何故だろう?
・倉庫が音を遮断していたのでは?
→十中八九違う。一般市民にとって天使の警報を聞けるかどうかは生死を分かつ事項である。あくねこ世界のあらゆる建物は警報が聞き取れる構造になっていなければおかしい(貧民街にありそうな、職人でない人間が作った建物は別だろう。最もそれはそれでお粗末なつくり故に警報は聞こえそうだが)。
・天使出現が見逃されたのでは?
→これも十中八九違う。エスポワールはグロバナー家の城下町である。天使出現を常時監視する体制がとられているはずだ。
・運悪く出現した地点が倉庫近辺で、警報を鳴らす前に襲撃された
→消去法で理由はこれだろう。ただそうなると、天使は人が目視できない高度から倉庫付近にかなりの速度で着地、ないしは倉庫上空あたりまで高い速度で移動、その後ゆっくり降り立った…?ことになる(「天使は空からやってくる」ので、空の監視をしていないはずがない)。これまで天使が降り立つ場面がいくつか描かれてきたが、かなり珍しい登場の仕方ではないだろうか。

8.フルーレの裁縫技術と燕尾服

フルーレの悪魔の能力はあくまで「発想力」を高めるもので、裁縫そのものの速度や正確性などを高めるものではないことから、わずか30分でムーちゃんの執事衣装を仕立てたのは純粋にフルーレの技術によるものと考えられる。

そして、執事の燕尾服は全てフルーレの手によるものとわかった。
しかし、フルーレの作る服は全て魔導服なのだろうか?
おそらくはYESだろうと思われる。
魔導服は開発された技術によって作られたものである。技術であるなら継承可能であり、そして悪魔執事以外に必要とされない技術であることから、グロバナー家か悪魔執事が代々その技術を継承していっているはずである。
グロバナー家で継承されているかどうかは描写が全くないので不明だが、仮にグロバナー家で継承されているとしても、万が一グロバナー家が滅びた時に備えて悪魔執事自身でも継承していくとなっても何らおかしくない。
そして、フルーレは悪魔執事だったゼパルに師事し裁縫技術を身に着けた。その際、通常の服を魔導服にする技術?または一から魔導服を作る技術?を同時に身に着けていることは自然である。

9.四大貴族の序列

舞踏会にて、招かれた3名の大貴族は、サルディス家・ウォールデン家・ポートレア家の順番で入場した。
この舞踏会は四貴族の政治の場である。入場順には必ず意味がある。
では、どのような順番で決定されたのだろうか?
①家としての歴史が古い順である
サルディス家はグロバナー家と同じく2,000年以上の歴史がある。
ウォールデン家は具体的な描写がないため不明。
ポートレア家は、ポートレア家主催と思われる祝祭について、祝祭の詳細が中央に知られていなかったことから、歴史の浅い家なのではないかと推測する。
②戦力順である
あくねこ世界における「戦力」とは天使に対抗できる力であり、天使に対抗する悪魔執事以外の主な手段は人海戦術であることに留意。
サルディス家は悪魔執事出現前まで最も強い戦力を持っていた。また現時点で領地・人口共に最大との説明があり、人口≒戦力であることから、三貴族の中では最大の戦力を持つ。
ウォールデン家は、そもそも西の森から外に出ようとしない=天使と積極的に戦おうとしないことから、政治の場における戦力、と言う観点からは最下位ではないだろうか。
ポートレア家は具体的な描写がないため不明だが、消去法で三貴族の中では2番目か。
③アルファベット順である
サルディス=Sardeis?
ウォールデン=Walden?
ポートレア=Port・・・なんだろう???
どのみちアルファベット順ではなさそうである。あくねこ世界の文字が我々の世界のアルファベットと同一であれば、だが。

10.エルボア・ウォールデン

西の大地の支配者であるウォールデン家当主・エルボアは、いくつかの点で「違い」がある。
①西の大地以外の人間との違い
・瞳孔:エルボア以外の大貴族、悪魔執事らの瞳孔は概ね丸型だが、エルボアのみ明らかに縦長である。
・耳:上記同様、エルボアは耳の先が尖っているが、エルボア以外は尖っていない。
②西の大地の人間?との違い

イベント「囚われのドール」にて、西の大地に住む人間?の特徴が明かされた。
彼らは他の大地の人間の寿命の半分しか生きられず、非常に小柄である。
また、決まりにより仮面をつけることになっている。
比較して、エルボアは…
・背丈:西の大地の人間が小柄であるのに対し、エルボアは他の大地における成人男性相当の体格である。
・瞳:西の大地の人間の瞳孔も丸型のようである。エルボアは縦長。
・耳:現時点では西の大地の人間がどのような形の耳か、は判断できない。
・仮面:西の大地の人間は決まりに従い仮面をつけるが、エルボアは例外のようである。

11.ミドルネーム

ナックは、フブキもそうであるが、名家出身であるが名前は名と家名のみで構成されていることがわかる。ミドルネーム・洗礼名の類は存在しないのだろうか。


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