【あくねこ考察】「主様」について

本稿は、「悪魔執事と黒い猫」におけるプレイヤーのアバターである主様について考察していく記事です。


注意点

◆本稿で引用している文章は、悪魔執事と黒い猫アプリで実装されている各種ホーム会話やストーリー等からの引用です。
◆本稿で掲載している画像は、特記事項がなければ、悪魔執事と黒い猫アプリで実装されている各種ホーム会話やストーリー等のスクリーンショットおよび悪魔執事と黒い猫公式YouTube動画のスクリーンショットです。
◆本稿では、各種カドスト・おでかけ有料部分のネタバレを含みます。
◆筆者は、すべてのカドスト・思い出を回収していません。そのため既存カドスト・思い出で開示済みの情報でも知らない=言及していない情報があるかもしれません。(教えていただければ全力で取りに行きます!!!)
◆本稿では、可能な限りメタ推理を行わず、ゲーム内で開示されている情報だけで考察を行っています。

お願い事項

◆ご意見・情報・ツッコミ等はコメント、twitterやお題箱等でお願いします!
https://twitter.com/azukibar_nekko
https://odaibako.net/u/azukibar_nekko

考察の前に

考察内で用いる用語・略称等

現実世界:「悪魔執事と黒い猫」をプレイしている、我々の現実の世界≒主様が元々いた世界
あくねこ世界:デビルズパレスのある世界
知能天使でない天使:下級天使
天使らを創り出した存在:創造者
ep〇-△:メインストーリー〇章△(例:ep2-1→メインストーリー2章1部)

考察のベースにしている情報は?

メインストーリー:3章6部まで
イベントストーリー:水龍の唄まで

今回の考察の対象

主様について。

更新日

更新箇所は★でマークしています。
また、誤字脱字等による更新は随時行っているためここには記しません。
2023/07/11 初稿
2023/07/28 ep3章完結に伴う更新
2023/08/18 ep1冒頭のスチル修正を受けて、「3.現主様は~」に追記


考察

1.過去に別の主様はいたのか?

結論:
いた。
根拠:
ep1のボスキ「ああ、新しい主様か」という発言。
また、悪魔の力の開放手順をロノがスムーズに説明していたことや、各執事が悪魔の力をスムーズに使いこなしていたことなど。
また、イベントストーリー「執事の祈り」にてゼパルの死に言及する際、ルカスが「あの頃は主様もおらず悪魔の力が使えなかった」とあることから、逆説的に主様はいた、と考えられる。
疑問:
執事レベルLv1の時の各執事の反応。これまでに主様を迎えたことがあるならば、「どう接すればいいかわからない」という発言は出てこないのでは。(どう接すればいいか「忘れてしまいました」ならわかる)
また、執事は事あるごとに「こんな優しい主様は初めてだ」というが、これ以外に過去の主様と比較する発言が一切出てこない。
仮にベリアンが比較しないよう口止めしていたとしても、ラト・ラムリあたりがうっかり「前の主様は~」と言ってしまいそうである。

2.過去の主様の有無の疑問に対して:過去の主様はどんな人?

結論:
おそらく仮説①-2。
サルディス家も主様に手を出さないのは同様のことをしたからと推測。
あるいは悪魔の力に頼るということ自体がサルディス家にとって禁忌?
ユーハンがあっさり悪魔執事になったのは平民出身でその意識が薄い&自分の目指す平和な世界に貢献している実績があるからと推察。

仮説①-1:
これまでの主様は、毎回現実世界から召喚されていたが、悪魔の力の開放を必要とする場面でしか接する機会がなかった。

根拠:
「どう接すればいいかわからない」ということは、主様はいたとしてもデビルズパレスで執事として傅くことはなかった、つまり必要な時にベリアンが指輪に呼び掛けてその時だけデビルズパレスに現れ、開放が終わったらすぐ元の世界に戻る…ということをしていたと考えられる。
反論:
ラト・ラムリのうっかりを覆す根拠になっていない。(「前の主様はいらっしゃってもすぐ帰ってしまわれてました」とか言いそう)
また、数千年という長い期間、毎回このような薄情な主様ばかりだったというのも考えづらい。

仮説①-2:
これまでの主様は、現実世界から召喚された人物ではなくあくねこ世界の人物だった。おそらくグロバナー家の高位の人間か、当主自身。
(悪魔執事に関することは最高機密事項であろうため)

ep2にて、軍事力に関するフィンレイのセリフ。悪魔執事がいるからグロバナー家は人類の支配者でいられる。

根拠:
「どう接すればいいかわからない」は、執事から見て異世界人に対しどう接すればいいかわからない、ということだと説明できなくもない。
また「こんなに優しい主様ははじめて、他にいない」というのは、貴族が執事を道具・便利屋扱いしていることを考えると至極もっともな発言。
反論:
なぜ現主様が異世界人であることをグロバナー家は良しとしているのか?
また、現主様を拘束するなどしておかないのはなぜか?
悪魔執事を擁することで貴族間の勢力争いでトップとなれたのだから、グロバナー家で独占すべき、となるのが自然。
反論への反論:
主様が主様として十全に悪魔の力を開放するためには異世界人である必要がある・現地人でもできるが完全ではない、と仮定すると、これまでは召喚の儀式を行う→失敗→仮で現地人を主様とするというのを繰り返してきた?
あるいは、仮説①-1と①-2の併せ技?
また、現主様を拘束しないのは、過去に拘束して痛い目を見たから?
(主様が絶望するとなんかすごいダークなパゥワーが働いてその場の人間が死ぬとか近くの執事が悪魔化するとか…)

仮説①-3:
これまでの主様は、毎回現実世界から召喚されていたが、主様が死ぬ・役目を放棄する毎に、あくねこ世界からその主様の記憶・記録などが一切消滅する謎の力が働く。
矛盾点は他の適当な記憶・記録で上書き・補完される。
(執事視点、これから初めて迎えるはずの主様のための部屋がなぜ元からデビルズパレスに存在するのか?は、そういうものだと全執事が認識し、疑問にすら思わない等)
過去の主様について考えようとすると、その心の働き自体がなかったことになる。

根拠:
仮説①-1の反論の通り、毎回薄情な主様ばかりだとは考えづらく、情のある主様なら現主様同様優しくしたり天使狩りの現地に同行したりしたはず。その中には天使狩りで死んだ主様もいておかしくない。
にも関わらず、ミヤジ思い出「死者たちへの鎮魂歌」で、ミヤジは過去の主様に一切言及していない。ミヤジならば主様の死に多大な責任を感じ、主様との会話の端々に過去の主様の死を匂わせるセリフがあってもおかしくないのに、全くない。それどころか、親密になった主様を失うことへの葛藤を自覚し戸惑っている始末。

親密度が高い状態(8以上?)で見れるミヤジとのホーム会話。
過去に主様がいたのなら、別れの時は今までもあったはず…

また、イベント「執事たちの祈り」では、過去の死亡した執事「のみ」の鎮魂の儀式だった。死んだ主様に同様のことを行わない理由がない。
反論:
主様の死という、最も現主様に意識してほしくないことを徹底的に遠ざけるため、死んだ主様への鎮魂は別で行っている可能性はある。
ミヤジ思い出も、アプリ内記述後に鎮魂の言葉を述べている可能性もある。
また、ボスキの「新しい主様か」発言と矛盾する。(新しい、とは言わない気がする)

その他過去の主様についての情報
ラト加入後に主様となった人物は、以下のどちらかと考えられる。
 1.ラトが興味を一切持てなかった人物
 2.ラトにとって「裏切り」を行っていない人物
まずは別稿の、ラトと嘘についての記事をご覧いただきたい。
ラトにとって過去の主様が「裏切って」いるのならば、初対面時に現主様に対し「どうせあなたも裏切るのでしょう」と嫌悪感MAXで接することだろう。
それがないということは、裏切りを当時の主様が行わなかったか、そもそもラトが当時の主様に興味を持っていなかったかのどちらかである。

3.現主様は既に死んでいるのではないか?

結論:
エピ更新待ち。根拠としてはまだ乏しく感じる。

根拠:
ep1、黒猫が落とした指輪を主様が拾うシーンのスチルで右下に血の跡のような描き込みがあることから、現主様は交通事故等に会い物語開始時点で既に死亡しているのではないかと推測できる。

右下の黒い描き込みは、草木のシルエットにはとても見えない…?

★→8/17 17時頃に、ep1冒頭のシーンが以下の通り修正されたことが確認された。これにより、事故に遭った説、翻って主様死亡説はかなり信憑性が低くなった。

8/17 17:00ごろには、右下の黒い描き込みが無くなっていた

また、現主様は現実世界とあくねこ世界の二重生活を送っているということになっているが、今まで主様が現実世界の都合を理由にあくねこ世界のイベントを断ったエピソードが、ベリアンの説明を遮って指輪を外したシーン以外一つもない。
現実世界でも「この日だけは無理」というイベントがあるはずなのに、1年間通して常にあくねこ世界のイベントに参加できていることは考えにくい。
反論:
指輪を外すことで現実世界に帰れており、「通常の生活を営んだ」という実績・実感が最低でも1日間分ある。
また、ホーム会話でも「しばらく帰れそうにない」旨の選択肢を選ぶことができる。
反論への反論:
現実世界に帰れていると思い込んでいるだけで、実際は指輪を外した後に訪れた世界は現実世界を模倣した死後の世界で、主様が行き来しているのは死後の世界とあくねこ世界かもしれない。
またホーム会話の選択肢についても、選択の余地があるのはホーム会話だけで、ep2の古の塔探索では主様のコントロール外のところで数日間の拘束を必要とする遠征が日程込みで組まれたり、イベント「白黒の館」では現地にて急遽終了時期未定の滞在が決まり、それに対し主様は同行・滞在を断らない。現実世界との二重生活を送っている、という前提条件にはあまりにも合わない。
反論への反論への反論:
ep2の遠征や白黒の館では、途中で指輪を外して帰った可能性は?指輪をはめたときに帰る場所は、強く念じれば主様の望む場所に帰れるなどの可能性はないか?
★→ep1で、主様の部屋でベリアンの説明を遮って指輪を外した時や、試しに外して嵌めなおす実験を地下室で行った時は、外した時の場所にそのまま戻っていた。そのため、遠征先でも場所を選べば周囲にばれることなく現実世界に帰れるのでは?
反論への(略):
悪魔執事の情報と同じく、主様の情報はグロバナー家にとって最重要機密事項であると想定される。ならば指輪のつけ外しにて主様の召喚・帰還が実行されるという情報は、グロバナー家の一隊長(サルディス家の影響下にある可能性あり)やサルディス家の合流部隊に悟らせるわけにはいかないはず。仮に望む場所に帰れる仕様だったとしても指輪を外すことは執事が絶対にさせない。
★また、仮に機密性が担保されている状態であったとしても、ep1でベリアンの説明を遮って指輪を外し一日分の予定を現実世界で過ごした際は、あくねこ世界でも、全く同じ一日分かどうかはわからないが、時間が経過している様子が描かれている。
どうしても外せない予定というのは得てして長時間に及ぶものが多い(冠婚葬祭、宿泊を伴うイベント等)ため、特にep2の遠征をすんなり受け入れていたのには違和感。

4.常に主様を擁していないのはなぜか?

結論:
エピ更新待ち。主様関係は情報が少なすぎる。

仮説:
主様の召喚には数年・数十年間単位でのクールタイムが必要。

5.主様が好かれるのは?

結論:
1.主様が執事たちに愛情をもって接しているから。
2.主様が執事たちを人間として尊重しているから。
3.主様の存在は自分たちにとって生命線だから。
4.ムーちゃん≒黒猫の能力によるもの。

1の根拠について:
主様は、最初こそ警戒心を抱いていたものの、執事たちの境遇を知り生活を共にしていく中で「執事たちの気持ちにこたえたい」「執事たちの役に立ちたい」「執事たちと幸せ、楽しさを分かち合いたい」という思いが芽生え、それをほぼまっすぐに執事たちに伝えたり実行したりしている描写がある。
これまで貴族たちから道具としてしか扱われず、守るべき人類から忌み嫌われ、人によっては今よりも悲惨な幼少期を過ごした悪魔執事たちから見れば、好意を抱いて当然である。
反論:
初めから好感度MAXだったナック、ラムリや、新執事3人が悪魔の契約期間も主様との交流も他執事とははるかに短いのに他の執事と同じくらい主様への好感度が高いこと、ミヤジでさえ心を開いてもらうのに長い時間がかかったラトが短時間で主様に心を開いたのはなぜ?
反論への反論:
ナック、ラムリは元々「主様」を迎えること自体を待ち望んでいたように描かれている。各々の理想とする主像はあったと思うが、それよりかは「主様」という存在そのものを望んでいた。
(本人たちが一番最初の挨拶でそう言ってくる。そして、自分の望む主様でなければ態度を変えようと考えてもいた… なぜ待ち望んでいたか?は今のところ検討材料がないため考察できない)
また新執事3人のうち、テディは自身の絶望を告白し、自分の成すべきこと=天使を殲滅することを思い出させる最初のきっかけを作ったのが主様であること、その成すべきことに主様が必要不可欠とわかっていることから、悪魔執事になった時点での好感度は高くて当たり前である。
ユーハンは、主様に文字通り命を救われたことや、そのことについて多大な恩義を主様に感じていること、彼の望む平和な世界に主様の存在が必要不可欠だとわかっていることから、テディ同様好感度は高くて当たり前である。
ハナマル、ラトについては後述する。

2の根拠について:
主様は頻繁にあくねこ世界における主従関係の常識から外れた発言・行動をとる。(一緒に〇〇しよう、その方が楽しい・嬉しい、執事にとって良いことだ)
それらは全て、執事らを単なる使用人=道具として見ているのではなく、一人の人間として尊重しているからこそ表れたものである。そして、1年以上あくねこ世界と関わっていながら、変わっていない重要な要素である。
上述したことと重複するが、人として尊重されるという行為自体が、これまで長く道具扱い・忌み嫌われてきた執事らにとって好ましいことは明らかであり、したがって、好感度が高くなって当然である。
(様々なカドスト、特に2023ジュンブラの各執事のカドストでは、各執事の想いを主様が一人の人間からのものとして受け止めて、それに大きな感謝や愛情を執事が抱くシーンが描かれている)

3の根拠について:
主様は悪魔の力を解放できる=悪魔執事の真の力を引き出せる唯一の存在であり、解放なしには天使とまともに戦えないことがep1序盤で、そして解放により悪魔執事の死傷者数が劇的に減少したことがイベント「執事の祈り」にて描写されている。
そのため、主様の存在は悪魔執事にとって生命線であり、さらには死地である現場に赴いてまで天使討伐に協力してくれている事実を鑑みると、好感度が高くなって当然である。

4の根拠について:
詳しい考察は悪魔執事考察→「ムーちゃんについて」で述べるが、筆者の考えでは、ムーちゃんはep1で主様が会った黒猫=悪魔の依り代であると考えている。
黒猫の悪魔の能力は「悪魔を宿した人間の心の中に入れること」、転じて力の解放を行っていなければ悪魔を宿した人間の契約者への好感度を上げる効果があり、指輪を嵌めることで契約完了となり、主様は執事からの好感度が上がりやすくなったと想定。
ハナマル、ラトはこの能力の影響で主様への好感度が高い(一緒にいて落ち着くなど)のではないだろうか。

6.悪魔と契約するのは執事たちなのに、なぜ悪魔の力の解放に主様の存在が必要なのか?

不明。ep更新待ち。

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