【あくねこ考察】悪魔執事について

本稿は、「悪魔執事と黒い猫」における悪魔執事について考察していく記事です。


注意点

◆本稿で引用している文章は、悪魔執事と黒い猫アプリで実装されている各種ホーム会話やストーリー等からの引用です。
◆本稿で掲載している画像は、特記事項がなければ、悪魔執事と黒い猫アプリで実装されている各種ホーム会話やストーリー等のスクリーンショットおよび悪魔執事と黒い猫公式YouTube動画のスクリーンショットです。
◆本稿では、各種カドスト・おでかけ有料部分のネタバレを含みます。
◆筆者は、すべてのカドスト・思い出を回収していません。そのため既存カドスト・思い出で開示済みの情報でも知らない=言及していない情報があるかもしれません。(教えていただければ全力で取りに行きます!!!)
◆本稿では、可能な限りメタ推理を行わず、ゲーム内で開示されている情報だけで考察を行っています。

お願い事項

◆ご意見・情報・ツッコミ等はコメント、twitterやお題箱等でお願いします!
https://twitter.com/azukibar_nekko
https://odaibako.net/u/azukibar_nekko

考察の前に

考察内で用いる用語・略称等

現実世界:「悪魔執事と黒い猫」をプレイしている、我々の現実の世界≒主様が元々いた世界
あくねこ世界:デビルズパレスのある世界
知能天使でない天使:下級天使
天使らを創り出した存在:創造者
ep〇-△:メインストーリー〇章△(例:ep2-1→メインストーリー2章1部)

考察のベースにしている情報は?

メインストーリー:3章6部まで
イベントストーリー:水龍の唄まで

今回の考察の対象

悪魔執事について。

更新日

更新箇所は★でマークしています。
また、誤字脱字等による更新は随時行っているためここには記しません。
2023/07/11 初稿
2023/07/28 ep3章完結に伴う更新
2023/07/29 加入順について追記
2023/08/04 ルカスの実年齢の根拠追加、「天使狩りが終わった後」、「執事の殉職率の高さ」追加


考察:悪魔執事全般

1.なぜ悪魔「執事」なのか?

疑問:
そもそも何故執事という雇用形態をとっている?悪魔執事に求められる第一の要素は戦闘力なのだから、なぜ軍人になっていない?
執事の仕事や雑用もしないといけないせいでトレーニングに割く時間が相減ってると思うのだが…
主様も特別隊長的なそういう枠に収めておくとかでよいのでは。

結論:
おそらく仮説②。

仮説①:
当初は軍人扱いだったが、何らかの問題が発生し軍人に出来なくなった。
グロバナー家に縛り付け命令を下せるようにするためにやむを得ず名目上執事という地位を与えたが、それが時を経る中で実際に執事としての能力も必要となっていき(他貴族へのお披露目の際に名目上とはいえ執事としての振る舞いが求められた等)、現在の形に落ち着いた。

仮説②:
初めから執事として扱っていた。
悪魔執事システム設立当初は悪魔執事の数が少なかったと想定される。(下記加入順の項目にあるが、3人だった時期もある模様)その状態で、通常の人間よりはるかに強くかつ忌まわしい悪魔の力を持つ「軍人」を迎えるとなると、中央以外のすべての貴族が結託して中央をつぶしに来る可能性があったため、軍人とするわけにはいかなかった。(☆thx @MariaHaniel
執事とした理由は、あまりに低い位を与えると反逆の恐れがある・何されるかわからないとグロバナー家が危惧したためか?
あるいは設立当初は天使の出現頻度が低く、さりとて戦争にも駆り出せないことから雑用をやらせ始めた結果、時を経る中で(以下略)

2.執事の加入順番について

◇確定情報
ベリアン>ルカス:ルカス執事スト「傷つけてきた過去」
ベリアン、ルカス>ミヤジ:ミヤジ執事スト「救ってくれた男」
バスティン>ロノ(同い年):エピ2.5
ベリ、ルカ、ハウ、フェネ、ボス>ラムリ:ラムリ執事スト「どうして捨てたの」
ボスキ>ナック:ep1で、ボスキ:悪魔化現象がどういうものかを知ってる、ナック:知らない
ボスキ>アモン:アモン「執事の祈り」カドスト
ミヤジ>ラト>フルーレ:「執事の祈り」(フルーレが、直接見たわけじゃないがラトが着た時はミヤジが大変な思いをしたと聞いた、と言ったことから)
ハウレス=フェネス>ボスキ(同い年):ep2.5
旧執事13人>新執事3人:ep2.5
ラト>ラムリ、ナック>ラムリ:ep3-1(ラトの羽根を落とす訓練にて、ナック「最後に私達(3F面子)が模擬戦をしたのは、ラムリが執事になったとき」というセリフから)
ミヤジ>ラムリ、かつラムリはミヤジが新人教育係の際に悪魔執事となった。:「どうして捨てたの」にてラムリが案内された治療室が散らかっていた。「救ってくれた男」より、ミヤジが助手ならば必ず片付けていることから、「どうして捨てたの」時点でミヤジはルカスの助手ではない。

◇推定情報
その①:ミヤジを先生呼びしている=ミヤジが新人教育係の時に執事になった
→ベリアン、ルカス、ハウレス、フェネス、ボスキ、ナック>ロノ、バスティン、アモン、ラムリ、ラト、フルーレ、テディ、ユーハン、ハナマル
例外事項:ラトにとってミヤジは専属医師・教師と言っていい存在のため、加入時期と呼び方は無関係と言える。

その②:ミヤジとルカスの確執を知っているかどうか
→知っている:
ベリアン、ボスキ、ハウレス、フェネス:ミヤジ「執事の祈り」カドストにて4人がミヤジルカスの諍いを止めに来る。(なぜかこのシーン、「地下にいる」ルカスのところにミヤジがカチコミに行く、って描写…数百年の間で部屋替えでもしたのか?)
ナック?:
ルカスホーム会話で、ミヤジから蝋燭を眺めると落ち着くことを教わった、と話すルカスに、物凄く返答に窮した表情をしながら「へぇ・・・そうなんですね・・・」と答える。とても気まずそう。
ただこの場合、「絶縁レベルでヤバイ事件が二人の間に起こった」という情報だけでもこういうリアクションになる人もいるだろうし、ナックがルカスに聞いてみて、はぐらかされはするものの長年の付き合いから「このはぐらかし方はヤバイやつだ」と察した可能性もある。
→知らない:
バスティン:
エピ2で二人の事情を全く把握していない様子が書かれている。
ラト、フルーレ:
ep1死神事件で、ルカスがフルーレに「キミ"たち"には何も話していないのか」と言うセリフから。また、2022クリスマスイベでラトがどうして仲が悪いのかとストレートに聞くシーンがあることから。

その③:加入時にボスキが義手だったかどうか、あるいはボスキの義手の理由を知っているかどうか(☆thx @tanamachi_L_E)
→ラト:理由を知らない(ラトホーム会話にてボスキに「誰が壊したのか」とダイレクトに聞く)
ミヤジ「執事の祈り」ストにて:二人の諍いに駆け付けた時点で義手
この際、アモンは駆け付けてはいなかったが、外出の可能性もある。
アモン「執事の祈り」ストにて:アモン加入時で義手
ラムリ執事スト:ラムリ加入時で義手

結論1:ボスキ義手となる>284年前>ラト、ラムリ加入(2名の加入順は不明)
結論2:ボスキ義手となる>284年前、アモン加入(諍いとの順序性は不明)

その④:「同い年」「年下」など、比較表現で年齢を表している場合、それは正しいものと仮定する。
(根拠:ep1でナックはユーハンが実年齢26歳であることに対し、「まだお若いのに」と発言。ナックが悪魔執事になったのも26歳。)
→ベリアン、ルカス、ミヤジ>ハウレス、ボスキ>ラト:
ep2遠征途中の馬上で、ハウレスに対しボスキ「はあ…年下の俺たちが外の見張りってわけか…。ん?よく考えたらラトは俺たちより年下じゃねえか?」
ラムリ>バスティン:
バスティンホーム会話で、ラムリに対しバスティン「あの人は本当に俺より年上なのか?」
フルーレ≒ロノ、バスティン:
フルーレ思い出「地道な努力」にて、フルーレはロノ・バスティンを「年の近い執事」と言っている。
旧全執事>フルーレ:
好感度が低い際に聞ける、年齢に対する質問の回答「20歳です。屋敷の執事の中では一番下ですけど…。」
※本会話はテディ、ユーハン、ハナマルが執事として実装される以前より存在した会話である
アモン???:
・好感度が低い際に聞ける、年齢に対する質問の回答「23歳っすね。屋敷の執事の中では全然若い方っす。」
・アモン「執事の祈り」ストで、自分が悪魔執事になったばかりの時のことを語る際に「若い奴らには秘密にしておいてください」→アモンより年下の執事は複数人いる

その⑤:その他情報
ベリアン、ルカス、ミヤジ>その他執事:
ミヤジ正月ホーム会話でベリアン「また昔みたいに3人で新年を祝う会をしたいですね」といったことから、悪魔執事はベリアン、ルカス、ミヤジの3人しかいない時期があった?
ラムリ>ロノ:
イベスト「白黒の館」にて、ロノは自分の知り合いが老衰死するところを初めて体験したことが強調されていたが、ラムリは衣装紹介時にルカス・ナックから心配された描写のみであったことから。

◇加入順まとめ(実年齢部分は後述)
ベリアン>ルカス>ミヤジ
ーーー2000年の壁ーーー
ハウレス=フェネス>ボスキ
ーーー300年の壁ーーー
ナック?(ナックはミヤジを「さん」付けするのでルカスミヤジの仲違い前加入の想定)
ーーー284年前の壁ーーー
ラト
ーーー250年の壁ーーー
アモン???(とりあえず暫定でこの位置)
ラムリ>ロノ≒バスティン>≒フルーレ
ーーー人間の寿命の壁ーーー
テディ=ユーハン=ハナマル
ーーー現在ーーー

アモンの年齢に関する比較表現についてご存じの方ぜひ情報下さい…ください…

3.悪魔執事の実年齢について

◇確定情報
ミヤジ:ep3-6にてルカス「君と私は長い時間を共にしてきた。もう2千年以上にも渡って…。」より、2034歳以上。
ハウレス、フェネス、ボスキ:約300年前に悪魔執事になった=330歳前後
ラト:250年前、8歳の時ににサルディス家にて実験対象として攫われた=260歳前後
テディ:25歳
ユーハン:26歳
ハナマル:36歳

◇推定情報
ロノ:悪魔執事になった後、助けた孤児の老衰死を経験した=90~120歳前後?
ベリアン、ルカス、ミヤジ:天使出現前から=数千年間生きている。最低でも2000年前。
ep3-6にて、ミヤジが最低でも2034歳であること、ベリアンが最初の悪魔執事ではないことが明らかになったが、天使出現から悪魔執事システムの確立までどの程度の間が空いていたかが明らかになっていないため、「天使出現前から」説は一応保留にしておく。

◆天使出現前=数千年である根拠:
ep2および2.5にて、人間側と天使側双方から、天使と旧人類=人間が数千年に渡り戦い続けてきたとの語りがあったことから。

◆ベリアンが天使出現前から存命である根拠:
ルカスとミヤジよりも以前に悪魔執事になったから。
(二人の存命根拠は後述)
また、ep2.5にて、ベリアンは悪魔との契約を行うキーパーソンである様子が描かれている。このことから、ベリアンは悪魔執事システムを作り出した張本人か、それにかなり近しい存在と考えられる。

◆ルカスが天使出現前から存命である根拠:
その①:

イベント「Butler's summer」のルカスカドストにて、過去に世界中を長い時間をかけて旅していたことがあると発言。天使出現後の世界でそれが可能とは考えにくい。
反論:
度々東から中央に行商人が来ていたりすることや、少なくとも50年前には西の森へ旅行した一般人がいたことから(イベント「Butterfly forest」で明らかになった西の森への旅行記)、安全な街道、あるいは軍の移動についていく形で多少は安全に行き来するルートがあった可能性は否定できない。
その②:
イベント「執事の祈り」の以下のセリフより。

ムー:
 なるほど…。
 あのたくさんのロウソクも、その儀式の為なんですね。
主:
 すごい数だね…。
ルカス:
 そうですね。
 これらは全て…。
 私が救えなかった命です…。
(略)
 このロウソクは…。
 「これまでに亡くなった人の数」だけ立てられるのです。
(略)
 より正確に言えば…。
 これまでに亡くなった「南の大地出身の執事」の数と同じなのです。

「執事の祈り」第10話【不幸じゃない】より

ルカスは、教会にあるロウソク全てについて、「自分が救えなかった命」であり、ロウソクの数は今までに亡くなった執事の数と同じであると説明した。
これを文字通り捉えるなら、ルカスは亡くなった執事全員の救命行為を行っていたということになる。
そのため、少なくともルカスは悪魔執事システム発足時期からのメンバーであることがわかる。

◆ミヤジが天使出現前から存命である根拠:
イベント「白の祝祭」にて、ルカス・ナックが祝祭のルールを知らなかったから。
「白の祝祭」の舞台は南の大地の「新都・ダラーシャ」であった。
祝祭参加にあたりルカス・ナックは事前調査を行っていたが、衣装等のルールを把握できていなかった。しかしながら、主一行は祝祭について見学することを当主自らから許可された。また、祝祭内容について口止めもされなかった。
このことより、以下のことがわかる。

1.新都・ダラーシャにて行われる祝祭は、中央の大地では情報が得られない。
2.祝祭は、南の大地以外の人間に知られても問題ない催しである。

祝祭は多くの特徴を備えている。衣装のルールや街全体を装飾することもさることながら、特に祝祭を実行することで天使に襲われにくくなると信じられていることは特筆すべき事項である。
(イベント「黒のお茶会」にて、子供を生贄にしてでも天使からの被害を逃れようとしていた貴族達からすれば垂涎モノの情報だろう)
このような祭事が極秘でないなら、何らかの形で中央の大地でも情報が得られてもおかしくはない。
得られていないということは、南の大地から祭事の情報が伝達していない=情報を中央に伝達する手段が存在しない=人の行き来の断絶が発生していると考えられる。
(事実、イベント「星々の加護」にて、中央の人間によって南の大地サムルスに建てられた天文台は、主様一行が訪れた際朽ちていた。ミヤジ曰く「星の観測に熱心な」サムルスの人々が天文台をそのままにしていたのは、天使によって中央→サムルスへの行き来が困難になり、維持するための技術者が来れなくなったからではないだろうか?)
人の断絶が発生している中で、南の大地で悪魔と契約しうる絶望を持つ人間がいる、という情報を中央から見つけるのは非常に困難であることから、ミヤジは断絶発生前に悪魔執事になったか、ミヤジが断絶発生前に南の大地を出奔し、その後悪魔執事になったかのどちらか。
人の断絶が起こった要因は十中八九天使の出現と考えられるため、後者の可能性が高い。つまり、ミヤジ南の大地を出る→天使出現→悪魔執事になる、という経歴なのではないか。
反論:
ルカスに同じ。
また、ミヤジのほかに過去に南出身の執事がいたことと矛盾する。(ミヤジやサムルス出身のリアソンのツテで探し出せた…?)
反論への反論:
祝祭の情報が中央にない謎は解決できない。

4.悪魔との契約

◇確定情報
デビルズパレス外で行う
契約場所までの移動で馬で数日間
契約には少なくとも3か月の期間を有する(3人だから3か月なのか、1人分の契約でも3か月なのかは不明)
契約に協力する第三者がいる
不用意に情報が漏れるとの命の危険がある(誰へ?主様?)
ベリアンが必ず帯同する
契約者であっても契約場所の情報は秘匿される

◇推定情報
仮説:
悪魔との契約に協力するのは魔女族である。

根拠①:
7番の古の塔への遠征時の魔女族(エルヴィラ)とのやり取りから。
具体的には、
・事前に主様の存在および悪魔化が阻止された事実を(おそらくベリアンが)教えていたこと
・エルヴィラが占いを行った後、主様に「執事たちを頼みましたよ」と伝えたこと

根拠②:
イベント「Palace of rose」にてルカスが魔女の呪いについて言及したことから。

言い伝えによると、「魔女の呪具によって呪いを掛けた」らしいから…。
ひょっとすると、魔女の呪いで…。
肉体ごと現世に縛り付けられていたのかも…。

フィンレイから女性当主に子孫はいなかった、と教えられた後のルカスの語り。

「肉体ごと現世に縛り付けられている」のは悪魔執事も同じではないだろうか。
そして、魔女の呪具によって呪いを掛けたのなら魔女の呪いに掛かる、魔女の呪いによって肉体ごと現世に縛り付けられる、という関連をルカスが連想できたのは、実際に自分が体験したからではないだろうか?
(魔女の呪具によって悪魔を身体に縛り付ける、呪いによって不老となる…とか)

反論:
悪魔との契約は契約者にすら詳細がわからないようになっているのではないか?
反論への反論:
「2.執事の加入順」「3.悪魔執事の実年齢」で推測したように、ルカスは悪魔執事システム確立当初~初期に加入した執事である可能性が高い。
悪魔との契約を契約者に伏せるルールがいつ制定されたか言及はまだない。制定前に加入したと仮定すると、上記の根拠は成り立つ。
ルカスが、おそらく契約の祭具である黒い鍵をみてもピンときていないことから、秘密にするルール制定後に加入したと思われる。
が、これまでベリアンがたくさんの執事を契約しに行く様を見送っていたはずで、その時の状況から、協力者が魔女族であるとアタリをつけている可能性は大いに考えられる。

5.悪魔執事は人間を傷つけられない?

疑問:
ep2でセラフィムが「悪魔執事は人間を傷つけられない」ことをわざわざ確認していた。
これは文字通りそういう制約が悪魔執事にかかっているということか?
(例えば人間を傷つけると途端に悪魔化してしまう、体が硬直してしまうなど…)

結論:
おそらく違う。

根拠:
度々ルカスが中央の街に医者として召集されている。その中には傷の消毒、縫合など、結果として人体にダメージを与える行為を行っているはずで、制約があるなら召集に応じることはできないはず。
また、天使が企んでいた、悪魔執事に人を襲わせ旧人類の手で悪魔執事を排除させる、という目的が達成されない。
反論:
「本人に傷つける意思があるかどうか」が判定基準かもしれない。
また天使の企みについても、実際に傷つけたかどうかは問題ではなく、悪魔執事が旧人類に襲いかかった、という実績があればよいので制約の有無はどちらでもよいと言える。

6.悪魔化の克服に必要な要素

結論:
黒猫、ムーちゃん、主様、悪魔化した執事の心を動かすだけの呼びかけができる人物

根拠:
◇黒猫:
以下の能力を持っていることが描写されている。(?は推定)
 1.執事が悪魔化した際、ムーちゃんに憑依?し、主様に呼びかけを行うことができる。
 2.悪魔化した執事に手を当てることで、手を当てた人間が心の中に入れるようにする。
 3.主様に悪魔化した執事の絶望の原因を見せる。
 4.「心の中」で、悪魔化した執事が絶望に囚われている様子を、心の中に入ってきた人に見せる。
 5.「心の中」で、悪魔化した執事の深層心理?に、手を当てた人間が呼び掛けできるようになる。
 6.「心の中」で、故人の姿をとり、故人がかつて語ったことや故人が語りそうなことを、悪魔化した執事に呼び掛けできるようになる?
1~5は本編で描写されている通り。
6について、ハウレス悪魔化の際のトリシアの呼びかけは、かつてハウレスが憲兵だったころにかけていた言葉以外にも、

「私はお兄ちゃんのせいだなんて思っていないよ」
「短い人生だったけど…」
「お兄ちゃんといられて、すごく幸せだった」
「これからもお兄ちゃんをずっと見守っているから」
「ずっとずっと…そばにいるよ」

ハウレス悪魔化克服時のトリシア?のセリフ

という言葉がある。トリシアの今際の際の言葉とは明らかに違う。また、「お兄ちゃんのせいだなんて思っていない」「短い人生だったけど…」との言葉は、奴隷商人によって殺された後でないと出てこない。
「故人を騙る」=「幻覚を見せる」という能力はおそらくあくねこ世界の悪魔が共通して持つ能力と思われる。
だが、執事に憑依した悪魔はみな執事たちを絶望に落とそうとしているため、このトリシアの幻影は執事たちの悪魔によるものではない。
そのため、黒猫が幻影を創り出したのではないかと推測される。
(もちろん、本物のトリシアの魂が生きていて、真トリシアが呼び掛けた可能性も否定できない。が、本物のトリシアの魂がいるのなら、悪魔化した当初から呼び掛けているのではないだろうか?)

◇ムーちゃん:
黒猫が憑依し、主様に呼び掛けるため?黒猫自身の力を発揮するため?に必要。
描写が少なすぎるが、黒猫が憑依した?と思われる際のムーちゃんと黒猫の語り口調が同じであること、両者が主様に要求していることが同じであること、
憑依?が終わった後ムーちゃんが何も覚えていないことから、ムーちゃんは黒猫があくねこ世界で活動するために必要な依り代的存在なのではないか。

主様:
悪魔化した執事に対し呼び掛けを行う執事を指名するために必要。
今のところ、黒猫は悪魔化した執事の絶望の原因を主様にしか見せていない。
また、バスティン悪魔化の際、

彼は今、心を閉ざしている…。だから強い刺激が必要。
彼が反応しやすそうな強い刺激。何か…心当たりある?

バスティンの心の中に入った後の黒猫のセリフ

と黒猫が言ったことから、黒猫は「今」悪魔化した執事のこと以外はわからない可能性が高い。
また黒猫は、執事の悪魔化という緊急事態でも主様以外とコミュニケーションを取っている描写がない。そのため他の執事とはコミュニケーションを取れない可能性が高い。
「強い刺激」を与えうる人物を指名し呼び掛けさせるため、主様は必要。

◇悪魔化した執事の心を動かすだけの呼びかけができる人物:
本編での描写の通り。
ハウレス悪魔化の際の黒猫が「彼を救えるのはあなたたちだけ」と発言していることから、主様単独では成し遂げられない可能性が高い。
(単にハウレスの心を動かせる人間が誰かわかってないから複数形にしただけの説もある…)

7.悪魔化しても自我を保てる場合について

ラトは、ep3の劇中の描写にもある通り、悪魔化しても自我を保っていて、本人は幻覚と勘違いしていたとはいえ、他人と会話もできていた。
これは、ラトがグロバナー家に捉えられてからアレクに化けたストラスが幻覚の姿をとって丹念にラトを精神的に追い込み、ストラスの言い分をラトに信じ込ませることに成功したから、自我を失う必要が無かったのではないだろうか。
ストラスがラトの忘れている絶望の理由を狙い撃ちできていたことから、悪魔は十中八九契約者の過去を読み取る能力を有していること、常に契約者の死を狙っていることから、契約者の絶望を想起させるきっかけがあればいつでもどこでも幻覚を見せてくることだろう。(現に、ラトがアレクとお母様という単語を思い出した瞬間、ストラスがアレクの幻覚を見せ始めた。)
その際、ラトと同じように悪魔の言い分を完全に信じてしまった執事は、「自我を保った」状態になると想定される。その場合、今回ミヤジが取った行動のような、悪魔の言い分が嘘であると確信できる明確な証拠や状況を用意する必要がある。なければ、悪魔化から脱するのは厳しいだろう。

8.悪魔執事の安全性の担保について

ep3にて、ルカスが計画を実行するにあたり、フィンレイに「執事が悪魔化すること」、「主の力によって悪魔化を阻止できること」を開示することで、確実にサルディス家を終焉に導けること、それに対する悪魔執事の安全性を担保し、計画を実施することについて交渉した。

ハウレスが悪魔化したとき…。
私たちは、「執事が悪魔化する」という事実を隠そうと動いていた。
それは…。
悪魔執事が、人類に危害を加える存在だと思われないようにだ。
もし執事が危険な存在だと広まれば…。
悪魔執事の処刑もあり得るかもしれない。
だから、隠さなければならない。
そういう話だったはずだ。

フィンレイが「悪魔化」という単語を発した時の主の思考

そして悪魔化について、悪魔執事システムは最低でも2000年以上の歴史がある。その中で、一度たりとも悪魔化のことがグロバナー家に露呈しなかったと考えるのは無理がある。
ではどのように免れてきたのだろうか?
それはおそらく、ベリアンが説得してきたのではないだろうか。
ベリアンは、ルカスがフィンレイを説得したように、過去のグロバナー家当主に「ベリアルの能力:悪魔化の進行阻止の開示」と、その証拠として「地下室の「彼」」を見せ、最悪の場合はベリアルの力で彼の様に無力化してみせますと説得したのではないだろうか。

★9.天使狩りが終わった後

無事に天使を全滅させ、「天空世界」や天使出現の謎を解明し、あくねこ世界に安全が齎されたとなった後、悪魔執事らはどのような運命をたどるのだろうか。
結論:
現時点では可能性の欠片すら示唆されていないが、メタ的に考えればPT③となるだろう。PT①、②はあまりにも執事たちに対して救いがなさすぎる。癒しアプリとしてこれはどうなのか…
※こればっかりは物語外からの視点による結論を許してください…

PT①:悪魔との契約はそのままに、不老の存在としてあくねこ世界で永遠に生き続ける
PT①-1:引き続きグロバナー家所属となる。表向きは執事として、実質的にはグロバナー家が世界を支配するための軍事的抑止力として。
→悪魔執事達は、全員の意思が明かされたわけではないが、多くのメンバーが天使狩りのため、ひいては人類全体のために悪魔と契約した。
悪魔執事がグロバナー家所属となっている理由は明らかになっていないが、天使狩りが終わったのならば、グロバナー家の利益のために生き続けよう、と思う執事はいるのだろうか?
→そう思う執事はいなかったとしても、後述の理由からグロバナー家を離れることは許さないだろう。
PT①-2:グロバナー家から離れ、独立勢力となる。
→おそらくグロバナー家が許さないだろう。軍事力の観点からもそうだが、天使狩りを成し遂げたという名声を切り離すようなことをするだろうか。
また、よしんば独立勢力になれたとして、悪魔執事は天使と違い人間と同じように食料や睡眠を必要とする。どのように資金を調達するのだろうか…
(各種仕事の依頼だが、グロバナー家から離れた場合、悪魔執事らに依頼をしないようグロバナー家が裏から手を回すだろう)
また、上記の問題がどうにかなったとして、彼らは何を目的に生きるのだろうか?主様はいずれ寿命で死ぬ。天使狩りの必要が無ければ新たな主を迎える必要もない。そもそも一般の人間からは疎まれ・恐れられている彼らだが、天使狩りが終わった直後は英雄になれるかもしれないが、時を経る中でそのような栄誉は忘れ去られ、ただ悪魔の力を宿す不老の存在として、現在の様に忌み嫌われる状況に逆戻りすることは想像に難くない。
PT①-3:グロバナー家から離れ、別の勢力の配下となる
→おそらくグロバナー家が許さないだろう。理由は同上。
仮に離れることに成功した場合、どこの勢力の配下となるだろうか?
 1.イースト諸侯同盟
 発足間もなく、治安維持の面から悪魔執事の能力は重宝されるだろう。
 しかしながら、安定したあとは軍事力として同盟に利用されることは容易に想像がつき、結局、グロバナー家配下の場合と懸念点は同じである。
 2.ポートレア家
 彼らの信仰する「神」を討伐した張本人たちである。受け入れられるはずがない。(天使にまつわる諸々の謎の真相次第だが…)
 3.ウォールデン家
 現状、彼らにはグロバナー家と対立してまで受け入れるだけの理由がない。(今後のストーリー次第…)
 仮に配下となったとした場合、それまでに非常に大きな恩をウォールデン家に売っていれば無条件で、そうでなければ禁則地の森を守り続けるなどの戦闘・労働力を対価に生き続けることは可能だろう。
 が、禁則地の森を守ることは西の大地の人間にとって重要なことであって、悪魔執事にとっては重要なことではない。
 無条件で受けれられた場合もそうだが、生きるモチベーションが続かないだろう。
 4.魔女族
 グロバナー家と対立して生き残れる可能性は限りなく低い。魔女族が受け入れを拒否するだろう。
結論:
イースト諸侯同盟・ウォールデン家が候補に挙がるが、彼らが悪魔執事に与える役目は、悪魔執事の生きる目的に合致しない・生きるモチベーションに値しない可能性が高い。
そのため、別の勢力の配下になるという可能性は低い。(さりとてグロバナー家配下であっても抱える問題は同じなのだが…)

PT②:悪魔との契約はそのままに、何らかの形で生涯を終える
PT②-1:新たな人類の脅威として処刑される
悪魔の存在やその能力は、一般の人間からすれば天使以上に未知のものである。また、理由は不明だが、忌まわしいものとして認識されている。
そんな力を持つ彼らが、人類の敵だった天使を倒した=悪魔は天使より強い、と認識すれば、自分たちの安心・安全のために悪魔執事を排除しようとなるのは火を見るより明らかであろう。
グロバナー家も、サルディス家という軍事的脅威となる大貴族がいなくなったことから悪魔執事を切り捨てても軍事力トップの座は揺るがず、また切り捨てることで「自分たちは世界の敵ではない」アピールが出来るため、庇ってはくれないだろう。
PT②-2:悪魔化し魔導服に飲み込まれ、死亡する
現主様が寿命を迎え死亡した際に絶望する、上記に挙げた問題が原因で絶望する、上記に挙げた全ての問題を片づけたとしても永遠に続く生に倦み絶望するなど、執事らが絶望するきっかけは、生き続ける限り決して無くならない。ep3のストラスの捨て台詞から、悪魔がそのきっかけを見逃すことはありえないだろう。悪魔と契約している限り悪魔化による絶命は避けられない。(奇しくもep1でミヤジがフルーレに諭した内容と同じ… ミヤジは、常に自身の悪魔から悪夢を見せ続けられているから、悪魔化からは逃れられないと悟っているのかもしれない?)
PT②-3:現主様の後を追う
現主様の死後、その後を追う。悪魔執事の存在意義であった天使殲滅が終わり、心より主と慕った人物もいなくなった今、彼らにこの世界にとどまる理由はない。

PT③:何らかの手段で悪魔との契約を、落命することなく終わらせ、人間として一生を終える
本説は「悪魔との契約解除」に関して現状一切ストーリーで触れられていないため、取り得るかどうか自体が怪しい。
だがもし落命せずに契約解除※が可能ならば、現主様と共に寿命を重ね、人間として自然に死ぬ、という終わり方は、上記の考察内容を鑑みると、執事や主様にとって現状最も好ましい終わり方ではないかと考える。
※契約解除した瞬間に、それまで重ねてきた年月が各執事の肉体に降りかかってくるとなると、新執事3人以外は即死するだろう(ベリアンルカスミヤジは塵も残らなさそう…)。そういったパターンは含まないものとする。

★10.執事の殉職率の高さについて

「2.執事たちの加入順番」より、ミヤジが加入した時期であろう2000年前からハウレス・フェネス加入時期の300年前までの間、生き残った執事が誰一人としていないことがわかる。
また、イベントストーリー「執事の祈り」にて、現主様が着て
この1700年間の殉職率の高さはどういうことだろうか?(ゼパルはもしかしたら300年前以前の執事だったかもしれないが…)

仮説①:
2000年前はおそらく悪魔執事システム発足~黎明期であり、
・悪魔との契約に耐えられる絶望の度合いはわかっていたが、その後の悪魔の、文字通り永遠に続く身体の乗っ取り攻撃に耐えられるほどの絶望の度合いがわかっていなかった
・悪魔との契約後、「なじむ」までの期間がわかっていなかった
ことが要因ではないかと思われる。
仮説①への反論:
1700年間の間、現執事らと同程度以上の絶望をもつ執事が誰一人いなかったとは思えない。
また、なじむまでの期間も、解明までに1700年もかかったとは考えづらい。
そのため、300年前~現在の間に、1700年の間のどこかで執事になった者が毎年のように天使との戦いや悪魔化で死亡したと予想される。
戦いが好きでないと言うフェネスも、ずっと鍛錬を行っていたことによりボスキと協力して悪魔化ハウレスを無力化出来たことから、最低でも300年近い戦歴を持つ執事は基本的にベテランと言ってよい。そのような執事が毎年のように死んでいく中であれば、戦力維持のために常に執事の勧誘を行っていると考えるのが自然ではないだろうか。
が、メインストーリーでは、知能天使の増加が確認されてようやく執事を増やすことを検討していた。青田買いもハナマルだけしか言及がなかった。
これはどういったことだろう?
仮説①への反論への反論:主様の召喚に成功したことで悪魔の力の解放が可能になったことから、メインストーリーでは勧誘や青田買いは行わなかっただけで、過去主様がいないときは積極的に行っていたのではないだろうか。

仮説②:主様の召喚には十中八九厳しい条件がある(そうでなければ常に擁していない理由がない)。そのため、2000年前~現在に至るまで、主様を召喚でき、協力関係を築けたのはわずかな回数・期間だけで、大半は主様なしの期間であったために大半の執事が死亡した。
ベリアンは悪魔との契約のキーパーソン、ルカス・ミヤジは貴重な医療役であるため、昔はともかく※、前線にはなるべく出なかったのではないだろうか。
※イベント「星々の加護」にて、リアソン生存時である数百年前は、ルカスとミヤジが中心となり天使を狩っていたとのミヤジの談


考察:悪魔執事個人

本項では悪魔執事個人個人の情報について述べていく。

1.なぜベリアンは新執事3人の悪魔について詳しかったのか?

事実①:
悪魔と契約した本人は、少なくとも解放を行う前ならば、悪魔の名前・容姿・能力を知らない。
つまり、契約者本人は契約する悪魔を選べない。
(ただし、名前・容姿・能力が明かされていない状態で「この中からどれにする?」はあるかも あったところでどうなるものでもないが。)
事実②:
初めて悪魔の力の解放を行った際、契約者に分かるのは悪魔の容姿のみ。
能力や名前はわからない。
能力は、個人差もあると思うが、「言われてみれば力が湧いてきた感じがする」というぐらいだから実際に使って・戦ってみないとわからない、つまり、解放した時に直感的にわかるようなものではない。
名前も同じく、解放後に3名が「こいつの名前は〇〇だ」と判っている様子がないので、直感的にわかるようなものではない。
(今回はベリアンが先回りして言ったので言う機会を逃しただけかもしれないが…)

仮説①:
過去に同じ悪魔の力を解放していた執事がいたから知っていた
この場合、以下が成り立つ。
・ベリアンはその執事が悪魔の力を解放した時に居合わせた、またはその時の様子を伝え聞いた
(テディ、ユーハンの悪魔は直接見たことがあって、ハナマルの悪魔は伝え聞いただけだったから、ハナマルの悪魔の能力説明が伝聞調だった・・・?)
反論:
悪魔の名前を知っていることの説明がつかない。
また、ハナマルや、フェネス・フルーレといった、本人の獲物や趣味嗜好にマッチした悪魔が選ばれていることの説明もつかない。

仮説②:
ベリアン、または協力者はどの悪魔をどの執事に契約させるか選ぶ権限を持つ
この場合、以下が成り立つ。
・ベリアンor協力者は少なくとも各悪魔の名前・容姿・能力のいずれか、あるいは全てを、全悪魔分把握できる状況にある
・協力者が選ぶ場合、ベリアンは各執事の嗜好、特徴や、「この執事にはこうなってほしい」という要望を伝え、協力者はそれを聞き入れている
反論:
ハナマルの能力説明が一部伝聞調だったのはなぜ?

結論:
仮説①、②が合体したもの。
つまり、
・ベリアンor協力者は悪魔の名前・容姿・能力のいずれか、あるいは全てを、全悪魔分把握できる状況にある
(想像だが、契約協力者が悪魔一覧みたいなのを持っていて、そこからベリアンが選んでいるとか??)
・ベリアンor協力者はどの悪魔をどの執事に縛り付けるか選ぶことができる
・協力者が選ぶ場合、ベリアンは各執事の嗜好、特徴や、「この執事にはこうなってほしい」という要望を伝え、協力者はそれを聞き入れている
・ベリアンは過去に解放した悪魔の力の様子について直接・間接問わず把握できていて、記録・記憶している
・すべての執事が悪魔の力を発揮できたとは限らないので(それこそなじむ前に悪魔化して死亡した、とか・・・)、知識としてしか知らない能力もある。おそらくハナマルの悪魔は過去そうであったため、ハナマルの悪魔の能力を説明するときは伝聞調になった。

2.ベリアンの本気

ep3にて、不意打ちに近いラトの本気の短剣投擲を槍ではじくベリアン

上記の描写通り、ラトは主様の呼びかけに対し、一喝の後、即短剣投擲を行った。
ラトの身体能力の高さはこれまでにも数多く描写されてきた。特に、悪魔の力を解放せずとも天使の羽を落とせるほどの腕力があることは特筆すべき事項である。
そんな腕力の持ち主の、不意打ちに近い本気の短剣投擲を、細い柄・そこまで幅のない刃の槍ではじいたベリアンは、非常に高い戦闘能力を持っていることがわかった。(最低でも2000年以上、悪魔執事として生き残っているので当然と言えるが…)

3.ベリアンが焦っていた理由

ベリアン:
 そうです。彼は悪魔化しています。
 それも、人間の姿ではなくなりかけるほど…深刻なまでに…。
ルカス:
 本当に…彼は生きているのかい?
ベリアン:
 はい。
 彼は、私と同じ時代に生まれました。
 なので、もう数千年ほど…。
 生きていることになります。
ルカス:
 ま、待ってくれ、ベリアン。
 彼は悪魔化しているんだろう?
 なのに、なぜずっと生きていられる…。
 悪魔化した執事は、そんなに長く生きられるはずは…。
ベリアン:
 それが、このことを皆さんに言えなかった理由です。
 彼は…。
 私の契約した悪魔…。
 ベリアルの力で、死を免れているのです。
 私は人類で唯一…。
 悪魔化の進行を遅らせることが出来る人間…。
 そして…。
 その事実を隠し…。
 これまで悪魔化した大勢の仲間を…。
 見殺しにしてきた…。
 最低な人間なのです。

ep3にて、地下室の「彼」とベリアルの力について説明するベリアン

ep2でフェネスの感じた、ベリアンが焦っているように見えた理由は、「大勢の仲間を見殺しにしてきた」という秘密を明かすべきか否かで悩み、動揺していたからだろう。
現主様(≒ムーちゃん≒黒猫)の力によって悪魔化が克服できるとわかったため、地下室の「彼」も悪魔化から脱する希望が見えてきたが、それを行うためには、ストーリー中で描写されたような秘密の開示が必要になってくる。
そうなると、本人も述べていた通り、周りから責められ、最悪は悪魔執事という集団の瓦解にもつながる可能性があると考えれば、焦りを感じて当然である。

4.ベリアンの悪魔「ベリアル」の力について

「悪魔化の進行を遅らせることが出来る」という説明からは複数の解釈が生まれる。
本当に文字通りなのか、あるいは対象を不死にする、悪魔化ではなく本人にとっての時間の流れを遅くする、など。
キリがないので、ここでは文字通りの意味として考える。

ベリアルの力が複数人に適応可能か?については、わからないし、判明したところで、ベリアンは「彼」にしか使っていないだろう。
悪魔の力には代償が発生するため、複数人に使えたとして、使い続ける中でいずれ限界が来る。そうなれば執事感の不和は避けられない。(「あの人は延命してくれたのに、この人はしてくれない…わかっているけどどうして…!」など。)
ルカスが284年前にトリアージした件でミヤジと絶縁状態で済んでいたのは、本人らの聡明さゆえだろう。
ベリアンは、いずれこのような事態になることを恐れ、「彼」にしか使ってこなかったと想定する。

5.ラムリの絶望

ep3にて、ラムリは「自分も執事として役に立ちたい」と、自身の存在意義を確かなものにすべく、ラト奪還作戦に立候補した。
しかしながら、結果として当初の奪還作戦はブラフであったため、ラムリは今回の彼自身が立てた目標を達成することが出来なかった。
ラムリは、「執事の祈り」ラムリストにて、「役に立ててば愛してもらえる」「役立たずでダメな子だと愛されない」という価値観を持っていることが伺える。
また、ラムリ執事スト「どうして捨てたの」にて、

どうして…ボクを捨てたの…。
ボクが邪魔だったから…?
ボクは必要ない子だから?
(略)
だれか…誰か助けて…。

頭痛とめまいに倒れ、ルカスに介抱された後のラムリの寝言

とあることから、愛してもらうため必死で役に立とうと努力するも、結局は捨てられてしまい、おそらくはその時に「結局努力してもムダ」という価値観が芽生えてしまったのではないか。(そして日々のサボリ行動に繋がる)
そんな中、執事として役に立とう、と一念発起した結果、役に立てなかったどころか、参加した作戦はブラフでしかなく、ラムリがいようがいまいが関係なかったという事実は、ラムリにとって重くのしかかるのではないか。
また後述するが、悪魔は執事が絶望ののちに死ぬことを望んでいる可能性が非常に高い。ストラスは悪魔化の反動もしくは執事同士の相打ちでの死を狙っていたが、自害をさせようとする悪魔がいてもおかしくはない。
ep4以降で、ラムリが救われることを祈るばかりだ。

6.「ルークの冒険譚」について

結論:
ルカスがかつて世界中を旅していた時のエピソードがまとめられたものである。ただし大幅な脚色付き。
@mochiRuri_115さんの考察を補完しました。)

根拠①:
イベント「Butler's summer」のルカスカドストにて、ルカスはかつて世界中を旅していた、とても長い旅だったと言っている。旅の目的は自分を見つめなおすことだという記述もあることから、様々な人とふれあってきたと考えられる。
根拠②:
ルカス思い出「懐かしい本」にて「ルークの冒険譚」を見つけて懐かしい気持ちとなるとともに、「このエピソード、知っている展開と違う…つい粗探しをしてしまった。これは歴史書ではなく小説だから脚色があって当然」という感想を述べる。
現実世界でルカス(Lucas)はラテン語由来の名前で、これを英語に直すとルーク(Luke)になる。
また、書かれている内容について粗探しが出来るぐらいには実情を知っているということになる。
根拠③:
ルークの冒険譚での主人公像がルカスと一致する点があることから。

「主人公が仲間と共に旅をし、世界の謎を探る物語」
「冒険譚の中に出てくる騎士は、誰にも負けない強さを持ちながら、さらに、人々を癒す力を持った伝説の騎士」

イベント「黒のお茶会」フェネスカドストにて述べられた、ルークの冒険譚の中身

世界の謎=未知について、ルカスは種々のストーリーで興味を示し、主様の護衛と一緒に解き明かす事も目的の一つとして、主様の道行きに同行する場面がいくつかある。
また、悪魔執事になる前からルカスは医学に精通し、武術の鍛錬も行っていた(「執事の祈り」ルカスカドストより)事から、主人公=騎士=ルカスなのではないか。

想定:

「天使に怯えるか弱き民を、さらに苦しめるとは…。外道とはあなたたちのことです。」

フェネス思い出「ルークのように」より、ルークの冒険譚の一節

世界中を長い時間をかけて旅することは悪魔執事になってからは不可能であること、世界中を旅できる程度に安全であるということは、ルークの冒険譚のベースになったエピソードの年代は天使がいなかった時期と仮定できる。
とするとルカスのいう「脚色」とは「天使に怯える」という記述。実際は(おそらく)「(圧政・略奪等)人災に苦しむ」だったのではないか。

反論:
「仲間と共に」という点が引っかかる。ルークの冒険譚はルカスが悪魔執事として執事たちで各地で表れる天使を倒して回り、そのついでに謎を追っていた…という事実が、謎を追うほうがメインストーリーとして書かれたものの可能性もある。
反論への反論:
かつては天使の出現頻度も低かったらしいので、冒険譚になるほどエピソードが充実&語り継がれるだろうか?

7.ルカスの杜撰さ

意外とルカスは口を滑らせたり、計画をちゃんと隠蔽できてなかったりする。

もう、この作戦は動き始めているんだ。

ep3にて、ラト奪還作戦(ブラフ)にてミヤジに掴みかかられたときのルカスのセリフ

ep3-4にてラト奪還作戦を実行した際、襲撃予定地に輸送部隊が現れず、急遽災禍の監獄でラトが悪魔化した後に救い出す、という作戦に変更することとなった。が、ルカスの計画ではそもそも悪魔化させる方の計画が本命で、襲撃する方の計画はブラフであった。
しかしながら、本当に土壇場で作戦を大幅に変えるとなったら、上記のようなセリフではなくもうこの作戦で行くしかないとか、事態は動き始めているとか、そのような言い回しになるのでは、と感じた。
また襲撃に向かう格好にしても、「東の大地の反乱軍」に偽装して「グロバナー家の輸送部隊」を襲うのに、なぜグロバナー家のローブを着ることにしたのだろう?
そして、ミヤジがひとまず納得?した後の、ルカスの各人への指示があまりにもテキパキとしていた上に、ユーハンに「サルディス家の終焉」をはっきり口にしてしまった。
今回の作戦は、最終的には全員に打ち明けることを想定していたからさほど気を使わなかっただけかもしれないが、今後、本当に秘密にしないといけない計画が出てきた場合、少々気がかりである。

8.ラトに施された洗脳について

その日から私たちの苦しい実験の日々が始まりました。
(略)
天使に対する恐怖心を、すべて憎悪や怒りに変えるために…。
天使を見たら、反射的に攻撃を仕掛けるよう…。
「洗脳教育」を受けたり…。

ep3にて、自身の受けた「実験」を思い出すラト

ラトの絶望は「信頼を裏切られたこと」「愛してくれる人に裏切られたこと」であろう。悪魔化を克服したことにより、ラトには「愛してくれている人がいる」という確信を得、絶望を克服するに至ったが、克服したのはあくまで絶望だけであり、洗脳は未だ解けていないと想定される。
今後、洗脳を解くか否かはラトの意思次第だろうが、おそらくラトは頓着しないだろう。ラトにとって重要なのは「信頼」であり、自身が「家族」に愛されているという確信である。仮に洗脳を解いて、天使に対する恐怖心が戻ってきたとしても、絶望を乗り越えたラトであればいずれ克服するだろう。

9.フルーレの絶望

サルディス家への復讐なんて、もうやめるんだ!
(略)
他人から理不尽に傷つけられて…大事なものを奪われて…。
溢れる怒りをぶつけたくなる気持ちは、俺にも分かる…。
俺も…昔そうだったから…。

悪魔化したラトを説得するフルーレ

「俺も昔そうだったから」というセリフや、フルーレの過去が描かれた、執事の祈り・Palace of Roseのカドストでは、周りから理不尽な扱いを受けて、憤りを感じている様子が描写されていることから、フルーレの絶望は、復讐・怒りがキーワードとなることが予想される。

10.ミヤジはなぜ白の崇拝イベで南の大地に行かなかったのか?

結論:
ミヤジの絶望が南の大地と強く関連のある事項と仮定すると、希死念慮の塊のような人物であるミヤジに少しでも思い出させないため、3F面子が強引に依頼をもぎ取った。

根拠:
白の崇拝イベのみ、ラムリが突然主様を食堂に連れ出し、あれよあれよという間にダラーシャへ赴くことになったから。他のイベントならベリアンが配分を決めていたはず。

11.ミヤジの絶望

ep3にて、フルーレに、ミヤジのラトに対する貢献を言及されたことを受けてのミヤジのセリフ

ミヤジ執事スト「救ってくれた男」では、ミヤジがかつて目の前の瀕死の患者を助けようとするあまり、次に運ばれてきた患者を後回しにしている描写がある。
ミヤジはかつて軍医であったとのホーム会話と併せて考えると、南での宗教戦争で瀕死の患者ばかり構い、結果として他の患者を死なせてしまったことを繰り返したのではないだろうか。

12.ムーちゃんの正体について

結論:
おそらく、悪魔の依り代である。

根拠①:
「悪魔化の克服に必要な要素」で述べた通り、黒猫があくねこ世界で力を行使するためにムーちゃんの身体を通じて主様に語り掛けているシーンがあるから。

根拠②:
ベリアンやエルヴィラがムーちゃんをみて驚いていないこと。
ベリアンがエルヴィラに、悪魔化やその抑止の事実と言った重要情報を教えていることや、
エルヴィラが占いを行い、「執事たちが生きるも死ぬもあなた(主)次第」と答え、「執事たちのこと…頼みましたよ。」と告げたことから、
悪魔の契約の協力者は十中八九魔女族である。
また、ベリアンはep3で新執事3人の悪魔の力初解放時、悪魔の姿を見て、名前と能力を紹介した。
つまりベリアンないしはベリアンの協力者(≒魔女族)は悪魔にはどのような姿の者がいるかということを把握している可能性が高い。
その二人がムーちゃんをみて驚いていない=悪魔が顕現している!となっていないので、ムーちゃんは悪魔そのものではない可能性が高い。

疑問①:
ムーちゃんに憑依している悪魔は誰?
結論:
ep1冒頭やバスティン・ハウレス悪魔化克服の際に出てくる黒猫。

疑問②:
悪魔=黒猫の契約者は誰か?
結論:
現時点では主様と考えるのが自然だが、疑問も残る。
根拠:
執事の心の中に入る際には、
①ムーちゃんがトランス状態になり主様に「手を当てて」と呼びかける
②主様が執事に手を当て、心の中に入り、記憶を読む
③強い刺激を与えられそうな執事にも手を当てさせ、心の中に入ってこさせる
という手順を毎回踏んでいる。
これはムーちゃん=黒猫が主様に、心の中に入るという能力を与えている状態なのではないか?
また、主様はバスティン、ハウレスの絶望の記憶をみて正気を保っている。
これは、悪魔との契約が行える条件「悪魔の見せる絶望に心が耐えられるかどうか」に合致する。
疑問点:
主様が悪魔と契約を行った明確な描写がない。が、ep1冒頭で黒猫が落とした指輪を嵌めた行為またはその後の黒猫との会話がそれにあたる可能性がある。
また、黒猫が力を行使する際、力の解放をムーちゃんあるいは黒猫に対して行っていないので、なぜムーちゃんがトランス状態に入れるのかは疑問。

疑問③:
能力は何?
力の解放時:
上記の通り「手を当てることで人の心の中に入れるようになる」こと。また契約者に、心の中に入った人物の絶望の経験を見せること。
力の未解放時:
おそらくだが、契約者に対し、契約者が安全な相手であること、心を開いてよさそうだと思わせるような印象を与えることなのではないだろうか。
根拠:
ラトがミヤジに懐くのに長い時間がかかったが、主様に対しては1年未満で懐くようになり、ミヤジや周囲の人物、本人ももそのことに驚いている。比喩表現抜きで24h/365d献身的であっただろうミヤジのことを考えると、単純に人柄がよい、だけでは説明がつかない。

疑問④:
なぜ黒猫はムーちゃんという依り代を経由している?
想定:
主様が契約を行ったのは現実世界であってあくねこ世界でないとすると、あくねこ世界に干渉するためにムーちゃんが必要?

13.地下室の「彼」

黒い獣の耳、尻尾に、悪魔化した際の頬の痣が特徴的

地下室の「彼」が契約した悪魔は、外見から察するに、黒猫である可能性が高い。
黒猫といえば、ep冒頭で主様の前に指輪を落としていったのも黒猫、
執事が悪魔化した際にムーちゃんに憑依して?心の中に主たちを入り込めるようにし、悪魔化した執事に、悪魔化が解けるような幻覚(ジェシカ、トリシア)を見せているのもおそらく黒猫…
これまで描写されてきた悪魔は、契約者を絶望させるためにどのような汚い手を使うことも厭わず、正体を看破されても悪態をつくなど、明確に人類の敵として振る舞ってきた。
が、これまで主の前に現れている黒猫は人類の味方の様に振る舞っている。
地下室の「彼」の悪魔とどのような関連があるかは、現時点ではまだ結論が出ない。

14.ゴエティア様は人類初の悪魔との契約者だったのか?

ゴエティア・クライアン。
私のお父様です。
(略)
父と言っても、実の父ではありません。
孤児だった私を育ててくれた…。
教会の神父様です。
そして、お父様はかつて…。
私の前に、悪魔「ベリアル」と契約していた人間でした。
(略)
私は人類で、「三番目」に悪魔との契約に成功した人間…。
なのだと思います。
(略)
私が悪魔と契約する前の記憶が…。
その…かなりの期間、抜けてしまっているのです。

ゴエティア様との関係を話すベリアン

現時点では結論が出ない。
二番目は地下室の彼だろう。
そして、ゴエティア様が一番目でないとすると、他に悪魔と契約し、天使と戦っていた者がいることになるが、
それが真であったとしても、わざわざ当時子供であるベリアンに教えるだろうか?


考察:悪魔

ここでは、悪魔執事が契約している悪魔たちについて述べていく。

1.悪魔の能力

アレク(ストラス):
 その様子じゃ、本当に僕のことを忘れてるみたいだね。
 すごく悲しいよ…。
 まぁ、でも…。
 ムリもないよね。
 あんなことがあったわけだし…。
ラト:
 あんなこと…?
アレク(ストラス):
 ねぇ、ラト兄ちゃん。
 まだ他人を信じているの?
 自分を迎えに来てくれるって本当に思ってる?
ラト:
 ……ええ。
 もちろんですよ。
 ミヤジ先生はきっと来てくれます。
 ミヤジ先生は、決して。
 私を見捨てたりはしませんから。
アレク(ストラス):
 フフフ…。
 アハハハハハ!
ラト:
 何がおかしいのですか?
アレク(ストラス):
 ラト兄ちゃん…。
 もう忘れちゃったの?
 自分がなぜ絶望したのか…。
ラト:
 私が絶望した理由……?
 うっ!
 …うぅ……。
アレク(ストラス):
 よく思い出して。
 ラト兄ちゃん…。
 そうすればきっと…。
 自分がどれだけおかしなことを言ってるのか…。
 分かるはずだから…。
 じゃあね。
ラト:
 ま、待って下さい…!
 あなたが知ってることを教え……!

ep3にて、グロバナー家で監禁されているラトの元に現れたアレクの幻覚との会話

ストラスは、ラトがアレクとお母様という単語を思い出し苦悩しだした直後から、アレクの幻覚をラトに見せ、アレクを演じつつ、信頼している人物であるミヤジが助けに来ることはおかしなことであると断言した。
また、ラトが悪魔化するまで、ストラスはラトの過去の事実を織り交ぜながら、ラトの絶望の理由である「信頼していた人物から捨てられたこと」を刺激していったことから、悪魔は、契約者の過去の記憶を、たとえ本人が忘れていたとしても、知る能力を持つことがわかる。

2.悪魔の目的

ストラス:
 はぁ…。
 あと少しで、お前を殺せたのにな…ラト・バッカ。
 お前が死ねば、私は自由になれるはずだった。
 (略)
ラト:
 あなたはずっと私が悪魔化して死ぬのを待っていた…。
 だから幻覚として私の前に現れ…。
 過去の絶望を思い出させたり…。
 言葉巧みに私を追い詰め、ミヤジ先生たちを恨むよう、仕向けたんですね。
ストラス:
 ご明察。
ラト:
 じゃあ、アレクの姿で現れたのも…。
 私を追い詰めるために…。
ストラス:
 私ほどの悪魔が、こんなちっぽけな人間の姿なはずないだろ?
(略)
ストラス:
 これで…これで終わりと思うなよ…。
 私はずっと…。
 お前の命を狙っている。
 今度こそ、お前を絶望に突き落として殺してやる。

正体を看破された後のストラスとの会話

この会話より、悪魔は契約者の死により自由になることを何よりも望んでいることがわかる。
また、「お前の」と言ったことから、悪魔同士助け合う・連携するという概念はおそらくなく、自身を縛り付けているものの命のみを狙っていることがわかる。
気になるのが、「絶望に突き落として殺してやる」という点。
単なる負け惜しみか、悪魔が自由になるには契約者が絶望した上で死亡しないといけないのか、どちらともとれる。
現時点では何とも言えないが、もしどのような過程であれ契約者が死にさえすればよいなら、トリシアを見つけた時のハウレスは明らかに精神的に弱くなっていたと思うが、その時に幻覚を見せさらに動揺を誘い、天使との戦闘で命を落とさせる…という手法を取ってもよさそうである。
この時は悪魔執事が複数人いて戦闘での落命は期待できそうにないと判断した可能性もあるが、もしかしたら、契約者が悪魔化しないと悪魔は自由になれないのかもしれない。


過去考察

ここでは、メインストーリー更新等に伴い古くなった考察記事を載せていく。

1.ベリアンが焦っていた理由

バスティンくんとハウレスくん…。
二人も悪魔化から生還するなんて…。
やはり…。
主様の力は本物なんですね……。

ep2終盤、ハウレスが日常生活に復帰したのを確認したベリアンのセリフ

ベリアンさんに…。
「何故焦っていたんですか?」と聞いてみたんだ。
その時のベリアンさんの答えは…。
「悪魔化から助かる仕組みを理解したくて、気持ちがはやっているだけですよ」ということだった…。

ep3-1、ハウレスに「ベリアンが焦っているのでは」という違和感を伝えた時のフェネスのセリフ

ベリアンは一体何に焦っていたのだろうか?
焦るときというのは大概、
 ①想定外事象が発生し、
 ②プランの追加・修正が必要になった
とき。
①想定外事象は、今回の場合は間違いなく「悪魔化阻止手段の発見(再現性有)」(以下阻止手段)であるため、本項では②に焦点を当てる。
つまり、「元々のプラン」は一体何だったのだろうか?

結論:
・あくねこ世界を守るための、天使と悪魔のパワーバランスを保つ手段を図りかねている
・本来の仲間である悪魔たちの為抑止手段を「排除」したいが、大義名分がない
上記のどちらか。
ただもっと観点はありそう…

仮説①:
あくねこ世界を守ること

仮説①-1:
天使は本当に降ってわいた災害で、ベリアンは純粋に天使から世界を守ろうとしている。
そのため・・・

1.阻止手段の存在が天使に知られた場合、真っ先に主様が狙われることになり、天使狩りがままならなくなるため、焦っている。
反論:隠す必要がない。

2.一度悪魔化を克服した執事が再び力の解放を行うと何が起こるかわからないため、焦っている。
反論:ep2の7番目の塔遠征時およびイベント「黒鴉の檻」にて、悪魔化を克服したバスティンが特に何の制約もなく力の解放を行っていることから、ベリアンはこのことを問題にはしていない。

仮説①-2:
あくねこ世界において、天使と悪魔のパワーバランスは常に一定に保たれるような法則が存在する。バランスが崩れれば予期せぬ「調整」があくねこ世界に発生する。(それが世界の汚染の原因かもしれない?)
ベリアンは何らかの手段でその法則を知り、自分の手で「調整」を行うことであくねこ世界への被害を防いでいる。
そのため・・・

1.阻止手段により悪魔側にパワーバランスが偏ったと考え、どのように「調整」を行うか、焦っている。
反論:新執事3人を迎えるという、悪魔側により偏るようなイベントを実行したため、異なる。

2.下級天使の急増、知能天使の出現および増加により天使側にパワーバランスが偏ったと考えていた。阻止手段が発見されたが、それが釣り合っているかどうか不安に感じている。
反論:
本説は今のところ否定材料はない。新執事3人を迎えるという、悪魔側により偏るような調整を実行したため、未だ天使側にバランスが偏っていると考えている?

仮説②:
天使の力になること。
ベリアンは元々天使側の人物で、旧人類の殲滅を最終的な達成目標に置いている。
そのため、直接的な障害になる抑止手段は最重要排除対象だが、排除する大義名分がないため、焦っている。

反論:
ベリアンはハナマルの孤児院が襲撃された際、ハナマルをスカウトしていた。ベリアン単独で討伐に向かったわけではない=他の執事の目もあっただろうが、単独で天使と持久戦ができる人間を執事に勧誘するだろうか?

仮説③:
悪魔の力になること。
ベリアンは元々悪魔側の人物で、悪魔化による死亡を利用して悪魔に利する何かを行っている。
そのため、直接的な障害になる抑止手段は最重要排除対象だが、排除する大義名分がないため、焦っている。

反論:
本説は今のところ否定材料はない。

2.ベリアンの地下にある秘密とは何か

結論:
簡単には持ち運びできないもの
・執事や主様には知られたくない、あるいは知ることが出来てしまうもの
・それ以外の人間ならばたとえフィンレイであっても知られても問題ない、あるいは知ることのできないもの
それが具体的に何か、は…ベリアン有識者の主様方からのご意見マジでお待ちしております。
(「執事の祈り」ベリアンカドストで言及された例の彼…?)

根拠①:
ベリアンはデビルズパレスを放棄することを視野に入れているから。

ボスキ:一歩間違えればグロバナー家との全面衝突ってことに…。
ベリアン:はい。それも覚悟の上です。
ベリアン:今回の作戦の結果がどうなるにせよ…。
ベリアン:潜伏、亡命、シラを切る…。あらゆるプランを用意していますから。

ep2、ハウレス奪還の打ち合わせ時のベリアンのセリフ

もし潜伏・亡命を行うのであれば、拠点として広く知られているデビルズパレスの放棄は必須。また、グロバナー家と衝突した結果パレスを放棄した場合、間違いなくパレス跡地はグロバナー家によって捜索されることから、ベリアンのデビルズパレスにある秘密は、グロバナー家に知られても問題ないか、ただの人間には知ることのできない何か(悪魔の力や指輪などがないと認識できない彫像とか…)と考えられる。

根拠②:
ep3でラトの座敷牢を造るにあたり、ベリアンの地下倉庫の隣に増築しよう、と2F面子から提案があった際、焦った様子で別邸地下を提案したから。
ラトの座敷牢増築はグロバナー家・サルディス家双方から秘密にしないといけない=悪魔執事自ら行わなければならない=地下倉庫の近辺に何かがあれば間違いなく見つかる。
また、もし持ち運び可能なものであれば増築実施前に別の場所に移せばよいだけであるため、持ち運びが難しいものが地下倉庫の隣に隠されていると考えられる。


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