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聖書にみる弱者の戦略➁ One step at a time

二千年以上も読み継がれている史上最長のロングセラー、バイブル。
どんな内容なのか興味ありませんか?英語で一節づつ紹介しています。
貴方なりの解釈で読み解いてください。

弱者の戦略を考える際「どこで戦うのか」これはとても大切な要素の一つです。聖書からではありませんが、古代ローマ史上有名なカナンの戦いであのカルタゴ軍率いるハンニバルがローマ帝国を「こてんぱん」に打ちのめすことが出来たのも、彼の緻密な長年の計画によるものです。彼はローマ軍を倒すために産まれ、そして幼少期からいかにローマ軍を倒すかだけを考え続けながら成長していったそうです。
まず、味方軍をベテラン派・まだまだ青二才派に分け、それらを交互にミルフィーユ状に層を組ませます。大群の敵を平地に誘導し、重装備で身軽に動きの取れない敵の大群ローマ軍を包囲しながらこのミルフィーユ隊は包みこむように迅速に攻撃を進め、勝敗を決めたといわれています。
①戦略が最大限に活かされる平地に誘導させる、
➁重装備のローマ軍が暑さで疲弊するような昼の時間帯を選択、
③これで敵を倒したと思わせながらも次々とベテランが出没するようなミルフィーユ組成とする

この辺りが彼の戦略ではなかったのかと思われます。

「戦う場所」は私たちの身近な場面でも色々あてはまります。長い年月社会人を続けている当方は履歴書がはみ出るほどの転職を続けてきました。自分の意図するところではなかったのですが、外的要因が故の結果です。その都度履歴書を出しまくり、空振り三振の苦い経験を振り返ると、いかにこの「場所取り」「時間考慮」を無視していたことに気づかされます。

ー相手の要求内容と自身が提供できる内容のアンマッチ
ータイミングの悪さ、ロケーションのアンマッチ

緻密な戦略を立てる際に場所・時間も十分に考慮する必要がありますね。聖書の中にもこのような節があります。まだダビデ王の誕生する前のお話です。ギディアンは味方を3班に分け1つの隊を引き連れ夜襲を計画します。

“Watch me,” he told them. “Follow my lead. When I get to the edge of the camp, do exactly as I do. When I and all who are with me blow our trumpets, then from all around the camp blow yours and shout, ‘For the Lord and for Gideon.’”  Judges7: 17-18

ギディアンに模倣して兵士たちは次々とトランペット(といっても現代のトランペットのような素晴らしいものではありませんが)を吹き、ピッチャーを割って音をたてます。
When the three hundred trumpets sounded, the Lord caused the men throughout the camp to turn on each other with their swords. The army fled to Beth Shittah toward Zererah as far as the border of Abel Meholah near Tabbath.  Judge 7: 22-23

夜の闇の中、いきなりけたたましい音と瓶の割れる音がしたら、人間だれしも平常ではいられないですよね、戦う準備をしていたとしても。そして敵軍はこれらの音に怯え慌てて逃げだしていきます。

前回の繰り返しになりますが、弱者の戦略とは、
① 周りの状況を把握する、過去・未来の方向性など
➁ 自分の立ち位置を再確認、SWOT分析をしっかり行う
③ どうしても弱い部分にアドレスしたい場合、どのようにすればそれを克服することが出来るのか、スケジュール・見直し計画など立てる

このあたりがとても大切であると、身をもって感じております。

#ジブン株式会社マガジン





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