聖書にみる弱者の戦略③ One step at a time
二千年以上も読み継がれている史上最長のロングセラー、バイブル。
どんな内容なのか興味ありませんか?英語で一節づつ紹介しています。
貴方なりの解釈で読み解いてください。
大多数の流れに乗らずに、少数派の我が道を歩むBlue Ocean戦略。今回は聖書に出てくる女性Ruthを紹介します。
ある男が妻Naomiと二人の息子をつれてモアブという異国の地へ移住してきました。その後、息子たちは成長し、この異国の地モアブで嫁をとりました。その頃モアブでは大飢饉に見舞われ、その男は妻Naomiと二人の息子を残し他界します。その後、未亡人Naomiを支えてきた息子達も他界、いよいよ姑Naomiと嫁の2名が残されてしまいます。
ある日、故郷の地に戻ることを決めた姑・Naomiは、故郷へ戻る長い道中、お供に歩んできた二人の嫁に向かってこういいます。
"Go back, each of you, to your mother’s home. May the Lord show you kindness, as you have shown kindness to your dead husbands and to me.
May the Lord grant that each of you will find rest in the home of another husband.” Ruth 1: 8-9
もうあなた方は充分よくしてくれたわ、お国に戻って、新たな人生を歩んでおくれ、あなた方はまだ若いのだから、新しい旦那様をみつけて新たな家庭を作って頂戴な。そんな想いでいっぱいだったのでしょう。
一人の嫁は、この優しい姑の助言を素直に受け止め、国に戻る決心をします。っがもう一人の嫁Ruthは頑なに離れることを拒否し、いつまでもNaomiについていくと言い張ります。
But Ruth replied, “Don’t urge me to leave you or to turn back from you. Where you go I will go, and where you stay I will stay. Your people will be my people and your God my God. Where you die I will die, and there I will be buried. May the Lord deal with me, be it ever so severely, if even death separates you and me.” Ruth 1: 16-17
貴女が同じ立場ならどちらを選択します?勝手知ったる生まれた町に戻って新しい旦那をみつけて新しい家庭を作る、容易に見つかるかもしれないし、また周りの陰口もあるやもしれない。。。もしくは行ったことも住んだことも無い未知の場所に、この未亡人である姑と一緒に一蓮托生の選択肢を選ぶ。どちらがBlue OceanであってどちらがRed Oceanとなるのか。。
それから二転三転あるのですが、結論としてはRuthはNaomiの故郷でNaomiと遠い親戚関係にあるボアズという町の世話役のようなシニアに見初められ結婚することになります。そしてNaomiの土地も相続しそれなりの富に恵まれ、ひいては男の子を授かり、Obedと名付けられます。
やがてこのOdedはJesseの父となり、そのJesseeはあの有名な「ダビデ王」の父になるのです。
未知の世界に飛び込むのは不安でいっぱい、大失敗する可能性もあるしその逆の可能性もある。でも、お決まりの人生を選択するのか一歩大海に乗り出してみるかは本人次第、Naomiと一蓮托生と決めたRuthの信念を貫き通すという気迫が伝わった章でした。
ところで、アブラハムからダビデ王、そしてイエスキリストまでの長~~~い家系図のうち、Ruthの夫となったボアズはその長い長い列の中に登場してきます。(残念ながら女性であるRuthはその名が登場していませんが、いつか女性も出るような訳本がでる時代になると確信しています。。。)
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