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酒屋さんが夕方から立呑み屋さんへ

昔ながらの酒屋さんが日中はお酒などの販売を行い、5時ごろからたち呑みやさんに変身するところがあります。

東京のど真ん中、会社の近所に手ごろなお店があって、事あるごとによく通っていました。「いらっしゃいませ!」という営業的なのはなく、お客様同士が譲り合っている感じ。お店に入ると立つカウンター的なところと、簡易なテーブル席もあって何かと重宝していた。店員さんも家族経営らしく、お父さんがいたりお姉さんがいたり息子がいたりと、すごくアットホームなところが居心地がよく、つい長居してしまっていました。(半角打ち)

席につくと、小さい網のバスケットがあってそこに千円とか小銭とかの現金を入れておくシステムで、注文するとお店の方が勝手に取ってお釣りを戻すという完全に信頼関係が成立していることも居心地の良さがあるのだろうなあと思います。いちを壁一面に写真付きのメニューと値段が書いてあるのですが安すぎるのでついつい頼み過ぎてしまいます。
裏手の奥の方から料理が出てくるのですが、一度もキッチンらしきものを確認したことがありませんでした。

ちょっと昔は、近隣に大使館なども多かった影響か外国人の皆様が常連さんとしてよく鎮座していました、古い日本の酒屋さんが、まるで外国のbarのような雰囲気になっていてそれは楽しい光景でした。

自然発生的に生まれたあういう空間は、偶然とはいえ、作ろうと思っても作れない環境だなあ、と、今も色んな街にいっては、そんな立飲み屋さんを物色するのですが中々見つからないです。

全国の酒屋さんが5時から立呑み屋を始めたらもっと世の中が楽しくなるのになあと。中々に難しい課題ですがみんなどこかに集まってお酒を飲んだり摘まんだりしながらあることないこと会話を楽しみたいんだと思っています。気取ったお店もたまにはいいのですが、レギュラーで通える立呑み屋さんはもっておきたいところです。

僕の通っていたところは、再開発の影響で撤退してしまいました。
情報が無いので不明ですが、あの家族は、今頃どこかでまたはじめているのでしょうか?そういうぶっきらぼうな所も大好きでした。

何が良いかというと、いつの間にかお会計が済んでいるので、気にせず帰れるところですね。また、ホッとしたいなあ・・・・。

「酒屋角打ちフェス」っていうのも面白いですね。


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