育児はいつも後手後手だ!!
年中の息子の保育園のクラスメイトにびっくりするほど挨拶上手な子がいる。
「おはようございます」「さようなら」「良いお年を」「あけましておめでとうございます」と私の視界に入るようにやって来てはそれはそれは大きな声でハキハキとこれぞお手本な挨拶をしてくれる。息子や友達を呼び止めて名前を呼びながら挨拶をしてくれるのだ。
それに対してうちの息子はとういうと、、、ガン無視。
おーい、聞こえてますか?いや聞こえてる絶対に聞こえてる。なのになぜか息子は挨拶をしない。先生からの挨拶にも無言のまま。最近はエレベーターで一緒になるマンションの住人には時々返事ができるようになってきたが、エレベーターという狭小なスペースでもう逃れられないという状況の中で仕方なく絞り出している感じだ。挨拶返答率18%くらいだろうか。
ある日こっそりなぜ挨拶をしないなのかを聞いてみたら「恥ずかしい」からだとそっと教えてくれた。そんな息子をうまく諭せず、「挨拶できるとかっこいと思うんだよな」くらいのことは話してみたけれど。その後の彼のペースはほぼ横ばい。なんともマイペースな息子であります。そして、今はできなくてもそのうち自発的にできるようになるだろうと楽観視してる私=親、なんともマイペースでございます。
先日、そんな息子を保育園へ送って行った時の話。
誰かが私の服を引っ張るのです。ふと見ると、先出の挨拶上手なクラスメイト。すぐそこの椅子に座っています。
「〇〇君のお母さん、今、〇〇君がボクの椅子に当たったけど謝ってないよ」
と言うのです。その言葉は息子にも聞こえていたはず。
私、現場見てません。私の前を歩いていた息子。すぐ後を歩いていた私、そんな衝突があったとは気づきませんでした。想像するに、息子は多分ぶつかったのでしょう。そして多分、それは取るに足らない程度の衝突だったのかなあと。(親の都合のいい解釈にも見える?)
さて。
謝って!というクラスメイト。
謝るつもりもそぶりもない息子。
さてさてさて、、、。
挨拶上手なクラスメイトは、挨拶することをしつけられている。「ありがとう」や「ごめんね」を言うことをしつけられている。うちの息子にはしつけていない。
うーーーん、、、。
とにかく挨拶のできる子に、というのがその子のお家の子育てなんだろう。一方、自発的に出てくるのを待つ、というのが私の子育て。どちらが正しいのか、という議論は意味を持ちません。
息子に謝らせるべきなのか。でも謝ることを息子に強要したら、次の別のシーンで息子が誰かに謝ることを強要してしまうんではないかとそんな考えが浮かんだりして。
これは、私の希望であるが、息子には小さな衝突くらいは、流せる人になって欲しいと思っている。被害者が生まれなければ、加害者は生まれないから。
今、この世は許されないことで溢れいる。でも、その中に、水に流し合えることがたくさん含まれているのではないでしょうか。謝れという強要がなければ、その水はもっとスムーズに流れるのではないでしょうか。
結局、私ができた精一杯は、クラスメイトには「そうかぁ、当たっちゃったの嫌だったね」と彼の気持ちを汲む言葉をかけることだけでした。とほほ。そしてあれから随分時が過ぎているのに、まだあれで良かったのか悩み続けています。とほほ。
いつも何かことが起こってから、私の育児は始まる。後手後手の中でやっと考え始め、答えの出ないままズルズルと。そしてズルズルしてるうちに、私の悩みは古くなり、彼は私の先を、こちらを振り向くことなく進んで成長していくのです。
息子の挨拶返答率、まだまだ低いけれど、今朝は、エレベーターで会ったマンションの住人、そして先生にも挨拶できたんですよ。
ああ、私の子育てはいつも後手後手だ。
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