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【マニラ】ATMにお金が吸い込まれた話


こんにちは。
海外在住のAzuです。

今回は現在住んでいるマニラについて。

ATMにお金を預けたら入金されずにそのままお金を持っていかれたという日本では到底有り得ない話(笑)




■マニラの銀行事情

マニラのキャッシュレス決済はとっても遅れています。まだまだ現金での決済が主流です。

そもそも銀行口座保有率が全人口のうち50%程しかありません。

貧困が課題となっているフィリピンでは、銀行に預けるだけのお金を持っている人が多くいません。口座を作るための書類を用意することが一苦労な人も沢山います。

そして、給料が口座振り込みの人でさえ、すぐにお金を使ってしまうので貯蓄率がとっても低いのです。これは計画性のない国民性も関係しているかもしれません。浪費を防ぐために給料が月2回に分けて支払われる事が普通です。

また、電波も悪いので外出先でアプリが起動しない事もよくあります。なのでキャッシュレス系のアプリもあまり普及せず…。CAT端末機も起動や読込が遅くクレジットカード決済も時間がかかります。

そんな事情からクレジットカード保有率もかなり低く、キャッシュレスの普及にはまだまだ時間がかかりそうです。

■マニラのATM

マニラには至る所にATMがあります。しかしその殆どが引き出しのみ。需要が無いので預ける事が出来るATMがとっても少ないのです。

そしてATMの性能も悪いです。理系が苦手なフィリピン人。エンジニアの質も悪く、壊れたまま放置されたATMもあります…。

■ATMにお金が吸い込まれた

ある日、ATMにお金を入金しようとBPI(フィリピンの主要銀行のひとつ)の本店へ行きました。

いつもは違う場所で入金しますが、この日は本店の近くに寄ったのでそのついでで。

ATMに1,000ペソを10枚入れました。
合計10,000ペソです。
日本円で約25,000円です。

お金を入れたら枚数を確認した画面が表示され、入金の流れになります。日本と同じです。

しかしいつも出て来るはずの枚数を確認した画面が出てきません。

あれ?

しばらく待っていたら急に初期画面に戻ってしまいました。

10,000ペソも帰って来ません。
飲み込まれたままです。

おいおい、お金はどこに行ったのよ…。

ATMはもうすでに新しいお客を受け入れる体制で
「Good morning」の表記。

こんな感じのポンコツATMが存在するのがフィリピンなんです。本店なのに(笑)日本じゃあり得ない。

その日は丁度日曜日で本店と言えどスタッフはひとりも居ません。銀行の警備員に聞いてもお手上げ。カスタマーセンターも繋がりやしません。銀行アプリを確認しても金額も増えていません。

ここでもうひとつ面倒くさいのは、フィリピンの銀行は土日に取引をすると、口座の履歴に反映されるのが2〜3日後になると言う事…。

なので万が一取り引きが成功していたとしても確認する術が無いのです。アメージングフィリピン…。

■その後

次の日は月曜日だったのですぐに銀行の窓口に相談に行きました。入金されなかったことをどうやって証明すれば良いのかわからず、緊張しながら行きました。

が、ここはフィリピン。

私にこんな事が起こったと言う事は、他の人もしょっちゅう同じ目に遭っています。

「◯月◯日の◯時◯分にお金を預金したのに口座に反映されていません。どうしたらいい?」

と言って通帳とID(いつも銀行の窓口で提示させられるACRカードとか会社の社員証とか)
を見せると、銀行も手慣れた様子で

「確認しとくね〜、また連絡するよ〜。」
とだけ言ってものの5分も経たずに退散。

その3日後にアプリで確認するとなんと入金されているではありませんか。

10,000ペソ入れた証拠も何も無かったのにキチンと入金されてるなんて…。監視カメラで追えたのかな…?

正直戻ってこないと思っていたので万々歳でした。

因みに連絡するよと言われたのに結局連絡してこなかったのもフィリピンあるある。まぁお金が帰ってきたからいいけどね!



海外ではカードがATMに吸い込まれてしまう事件をよく聞きますが、現金まで吸い込まれてしまうなんて本当にびっくり。因みにBPIは東南アジアで最初に出来た由緒ある銀行らしく、そんな銀行のレベルがこんな感じなのもびっくり😇

日本に生まれて当たり前のようにテクノロジーの恩恵を授かっていた事に感謝した出来事でした😂

𓂃𓂃𓂃𓂃𓂃𓂃𓂃𓂃𓂃𓂃 ✈︎

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