アズテック株式会社(特許調査・技術分析)
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(ショートレポート)電動アシスト自転車用ドライブユニット特許出願動向調査
1. 調査背景 日本の電動アシスト自転車は、シティサイクル(通称:ママチャリ)に電動アシストユニットを付加したものから普及している。その切っ掛けは、2009年に、「幼児の二人乗り」の基準に適合した自転車であれば、3人乗りが合法となり、子供の送り迎えなどに便利(こぎ出しの力があまり掛かからない)電動アシスト自転車が好まれるようになった。 (子供を2人乗せると30kg以上になるため人力での走行が不安定
もっとみる(ショートレポート)「高温ガス炉」の特許出願動向調査
1. 調査背景 カーボンニュートラルを実現しようとした場合、二酸化炭素の排出量が火力発電ほどは多くなく、安定した供給力を持つ原子力発電を避けて通れない。しかし、2011年の福島第一原子力発電所の事故を受け、大型軽水炉を増やすのは難しくなった現状がある。
そのような状況の中で、2022年7月、経済産業省が高い安全性を有するとされる高温ガス炉(HTGR)など次世代の原子力発電所の開発に関する行程表を
サーチャーのための世界知的所有権機関(WIPO)の使い方
1. はじめに 世界には160以上の「特許に関する庁」というものが存在します。各庁はそれぞれ専用のホームページを持っていることが多いですが、海外の特許庁のホームページを訪問することにハードルを感じている方も少なくないのではないでしょうか?そこで、本コラムシリーズ では、初心者でも海外の特許庁をできる限り簡単に使える方法を追究していきます。
シリーズ第三弾となる今回は世界知的所有権機関(WI
欧州単一特許制度と調査における留意点
1. はじめに 2023年6月1日に、統一特許裁判所協定(UPC協定)が発効し、欧州単一効特許と統一特許裁判所を組み合わせた「欧州単一特許制度」が開始されました。欧州特許出願においては、従来型の欧州特許に加えて、欧州単一効特許という選択肢が増えたことになります。
本稿では、本制度の概要と欧州特許調査における留意点について述べていきたいと思います。
2. 欧州単一効特許とは2.1 従来型の欧州
特許調査や出願に使える補助金、助成金
1. はじめに アズテックでは特許の調査分析サービスを提供しています。技術の権利化や商品開発に必要な情報として調査を行うわけですが、それなりのコストも発生します。特に中堅中小企業のお客様からは知財活動の予算確保に苦労されていらっしゃるお話を伺うことがあります。
そこで少しでも費用負担の軽減に繋がればと思い、ここでは各団体や地方自治体による補助金、助成金を一覧でご紹介していきます。
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