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大切なことを教えてくれた人

ロゴデザイン事例: レースハンカチブランド

  • ブランドコンセプトは「心を繋ぐお手伝い」

  • 丁寧な企業姿勢を手編みのモチーフに象徴


北陸のレースハンカチブランドのロゴデザイン事例を紹介します。

芸術的で本格的なレースにこだわる、小さなメーカーさんのお手伝いをしました。私がブランディングの勉強をしようと思い立って参加した、とある講座でお知り合いになったベテランのブランドコンサルタントの方からのお声がけ。ロゴデザインさせて頂いた時のことを綴ります。

パッケージデザインの一部も担当しました。

こちらは、ご提案したアレンジバージョンで個人的に気に入っているのでアップ。

ブランドコンセプトは「心を繋ぐお手伝い」。エンブレム風のデザインは、自分が好き。

。。。。。

ふつう、レースハンカチは生地と巾レースが分かれていて、最終工程で生地のふちにレースを縫い付けて生産されているのだけど、こちらのブランドでは本場スイスから輸入した機械で生地とレースを一体で織り上げる。一体型無縫製は世界的にも珍しいとのこと。

イタリアの極細糸で紡ぎ出される、上質な一枚。

ブランドコンセプトは「心をつなぐお手伝い」。企業のこだわり、真摯な在り方を手編みのロゴに象徴した。

声をかけて下さったブランドコンサルタントの方は、当時50代の男性で綺麗なものがお好きな方。お話の端々から、熱心にクライアントさんに寄り添われている様子がうかがえた。

ぱっとしない下請けデザイナーだった私に目をかけて下さり、大切な事をたくさん教えてくれた恩人とも言える人。

ブランディングのことのみならず、心理学の学びを始めるきっかけも頂いた。


「工場でね、すっごい大きくて無骨な機械から、綺麗なレースが織られて降ってくるの。あの様子をねえ、ひと目見たら感動するよ」


サンプルで送って頂いたハンカチはとても綺麗だった。


メーカーの方との直接のやりとりはなかったけど、その方のお役に少しでも立てたなら、嬉しい。

。。。。。


ずっと、このデザインをどこかで公表したいと思っていたのですがなんとなくタイミングを逃していました。やっと叶った感じ。

この案件の少し前に、その恩人と、ウェディングロゴ事業のお話が立ち上がったのですが当時の私はちょっと役不足…な感があってそのお話は見送りになった。

あの頃と比べたら、ちょっとは成長できたかも、しれない。


ロゴデザインの提案時には、とにかく浮かんできたものをいっぱい作る。さんざん作って、絞ってみる。

以下、採用されなかったデザインを備忘録として。自分のために。


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「感謝・華麗」が花言葉のダリアを、メインモチーフとして用いるパターン。 線をラフにしたり、シャドウラインを入れる事でアンティーク風にも加工できるようにした。アレンジが豊富にできる、はっきりとしたラインなのでパッケージなど に転用する際のシルク印刷・スクリーン印刷にも適してる。
ブランド名の頭文字 G を、エンブレム風にアレンジ。外枠はレースのイメージ。
提案したなかで一番若々しさを出した。 
1色で印刷したり、小さなスペースに印刷するバージョン


うーん。

どれも好きだから、捨てられない。


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