スキー場で本当に助けられたお話

わりと自分の中では信じられないくらい幸運があってかつ本当に人に助けられた出来事があったんですが、140文字で伝えきれる自信がなかったのでちょっとnoteに起こしてみたいと思います。(文章力はクソなので許してください)




先日の2/10~11に友人と長野県の八ヶ岳エリアにあるブランシュたかやまというスキー場に行ってきました。
2/10は東京にも大雪警報が出ていて場所によってはうっすら積もっていたようです。


ただ、2/10の朝はまだそこまで積雪はなく、スキー場まで難なくたどり着けました。

スキーを楽しみ、帰りも幸い30分程度のところに宿を取っていたので大変でしたが無事宿まで着くことができました。

(ただ積雪は20~30cm程度あり、自宅から来るのに使った中央道、R152はどちらも通行止めに・・・)

翌日2/11の朝にはR152は通れるようになっていたので2日目も同じスキー場へ。

国道に除雪は入っていたようですが、国道からスキー場までの最後のアクセス道路のあたりはガッツリ雪が残っており荒れている状態。

スタッドレスタイヤにチェーンを巻いた万全の状態でおっからびっくり登っていきました。(雪道の経験値は低いもので…)

で、どうにかスキー場に着き、案内のおじさんに従って車を止めたところ何か言っている。



窓を開けてみると、「車の下にカバーが垂れ下がってるよ」と。

どうやらフロントアンダーカバー(車の底の部分を守る樹脂製のカバー)がぶら下がってしまっている状態でした。



おいおいこんな雪山でマジかよ…




思い当たる節はないのですが、どうやら、アンダーカバーに雪が当たったり、チェーンによる振動で取れてしまったよう。

正直どうしたらいいかも分からないけど、とりあえずまだ朝早いし、友人を連れてきていることもあり、とりあえずはスキーをすることに。
どうするかは帰りに考えよう、ということで。

とスキーをある程度楽しんだところで、友人がだいぶ疲れてきていたのもあり、自分としては珍しく12時半頃に撤収することにしました。
(基本的にオープン~クローズまでやることがほとんどなので、昼に上がるのは個人的には珍しい事態でした)



この早めの撤収が奇跡の出会いを産むことになります。





スキーを終え車に戻り、さてどうしたものか、と底を覗いたところフロントアンダーカバーを固定するネジ6個のうちの4個が脱落してしまっていて、左半分は完全に取れてしまっている状態でした。


そのためアンダーカバーが地面スレスレまで垂れ下がってきていて、このまま走るのは厳しい状態。
(走れるけどカバーを引きずることになるので確実に壊れるだろうな、というところ)

いっそのこと取ってしまおうかとも考えましたがネジで固定されているところは奥の方で手が届かない場所。ドライバーもない。



場所は山中のスキー場の駐車場。最寄りの車屋さんやGSまではまだしばらくある。

このまま自走して車屋さんに持っていくか…?
でも今日って祝日では…?開いてるとこあんの…?
しかもこのまま走ったらやばない…?
応急処置する道具をどうにかスキー場から借りて応急処置するか…?
でもカバー重いしテープ等でどうにかなるものか…?
JAFを呼ぶか…?
でも大雪の翌日だし出動要請多いだろうし時間かかるぞ…

なんて車の底を覗きながら色んな方法を考えてました。




そうしたらちょうど同じくスキーを終えて撤収してきた隣の車の方(60代くらいと30代くらいの方の親子のようでした)が、
「どうした?兄ちゃん」
と、声をかけてくれました。

「アンダーカバーが外れかけてしまってて…」と答えると、
「よっしゃ、スキー片付けたら見てやるから、ジャッキアップしときな」と。


マジかーーー!何者か分からないけど助かるーーー!



が、ジャッキが無い。。。
10年くらい前の車は大体スペアタイヤとジャッキが搭載されていたのですが、
最近の車って代わりにパンク修理キットが積まれているだけなことが多いんですよね。
ジャッキが必要なのはパンクだけじゃないってーの!


申し訳なく、
「それがうちの車は修理キットしかなくて…」
と答えると、


「したらうちの車のジャッキがあるからそれでジャッキアップしてやるよ。待ってな」

と早速息子さんがジャッキを持ってきてセットし、雪上にも関わらずものの数分でジャッキアップしてくれました。




え???なにこの手際の良さ、もしかしてそういう仕事の方?

と気になり息子さんに聞いてみると、


「ああ、親父は車屋。オレは趣味でやってるだけだけど。」



!?!??!!!?!?



この時最も求めてた人がなんと隣にいた。



その後の速さは圧巻でした。


ジャッキアップしたところで地面にシートを引いて車の下に潜り込み、
持っていた工具セットを使ってものの数分でアンダーカバーを取ってくれました。
(アンダーカバーは車の下回りを汚れなどから保護するパーツなので無くても走行に問題はない)


ジャッキアップからカバーを取るまで10分もかからない早業。

あんたプロか…?プロでした。

喋り口から仕事の速さといい本当にカッコよかった。


しかし長野の山中のスキー場の駐車場で、お隣さんが車屋さんで、かつ帰るタイミングが同じになって声をかけてもらえる、なんてどんな運の良さだよ。


重ね重ねお礼を申し上げるとともにタバコ代にでも…といくらかお気持ちでお渡しさせていただきました。

完全にどう対処するか困っていたところだったので本当に本当に助かりました。

帰り際に名刺をいただきましたが、長野県上田市の車屋さんの社長さんでした。
今度近くに行くことがあれば改めてお礼したい。


本当にこんな幸運あるんだなということと同時に、本当に助けていただいたことに感謝でした。

この感謝を忘れずに、自分もいつかどこかで誰かを助けられたらいいなと思います。

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