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電話タイム

サムネはタイトルとは関係ないが、無性に家で握ったおにぎり食べたい🍙の写真。ジャーに余ったご飯で握るおにぎりがいいんだよな… と思いを馳せる入院20日目。

電話嫌いの夫

私の夫は電話が嫌いだ。
特に突然脈絡なくかかってきたような電話には「電話にでんわ」とか言って出ない。

(電話が来たということは、急ぎの用事があるということでしょ、出ないなんて非常識、という意見が一定数あるであろうことを承知の上で)

こちらの都合お構いなしに掛けてくる相手の気持ちから「緊急性の押し付け」を感じ、彼は心を閉ざすらしい。

私も仕事で長いこと携帯電話を持たされていたので、気持ちはよく分かる。
“少し確認すれば分かることだけど、電話で〇〇さんに一言聞けば早いから電話しちゃった”という仕事相手は、非常に多い。
あなたにとっては5分かかることが3分で終わったかもしれないけど、私には3分余計な仕事が増えたということを、気がつかないのですか?と余計に腹が立つこともあった。

ある程度、LINEなどのSNSを活用したタイムリーなメッセージのやり取りが定着している昨今、たしかにLINEトークのやり取りではダメで、必ず電話で話さないといけない内容というのは、なんだろう。
内容の緊急性というよりも、心情的な要素…満足感?不安の解消?みたいなものが、強く影響している気もする。

入院中ならではの夫との電話

冒頭に書いたように、入院して20日目。
夫とこんなに長い間会わないのも初めてのことだ。(時節柄面会は一切禁止である)

夫婦間の連絡はどのように取っているかというと、大概はLINEでのメッセージのやり取り。

先日は、店頭に夫、ベッド上から妻のスタイルで、遠隔でお願い&相談しながら、70,000円のチャイルドシートを購入した。

緊急性があればもちろんこの状況なので遠慮なく電話させてもらうつもりだけど、そうでなくても、夫にビデオ通話を申し入れた。

絶対安静の身の私は、まずもって退屈だし、慣れない環境で体調が思わしくないとやはり寂しくもある。夫が、仕事に行き寝起きしている様子は文字だけでも伝わってくるが、ご飯を食べて元気にしているかは心配でもある。

ちゃんと時間を約束して、その時間に電話をかけるのは待ち合わせみたいでちょっと楽しい。

談話室に移動し、イヤホンをつけて、ビデオ通話にして会話する。
何の話をするというわけでもないのだが、大きくなったお腹をみせたり、点滴の機械をみせたり、家に届いたベビー用品を見せてもらったりしながら、30分なんてすぐに過ぎていく。
いつもと何も変わらない夫の顔を見ながら、会話できるのがいい。
変わらない家の様子を眺められるのがいい。
日常生活の疑似体験みたいなもの、ただそれが癒されるんだなぁということに気がつく。

スマートフォンができてくれて、本当によかった。便利な世の中だね。

再会できるのはあと10日ほど後の予定。
夫を目の前にして、どんなことを思うのかな。

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