夏目ちゃんはどうやって
がんばったんだろう。
ふたりにとってはどっちでもいいんだろうけれど。
わたしのために、なれそめをききたい。
大学時代の唯一の楽しみは、『マツコ有吉の怒り新党』を観ることだったと言ってもいい。
正論でも穿った考えでもない、一周まわったマツコデラックスさんの、しみじみとしたものの見方に、にっこりしたりハッとしたり、まぶしく思ったりした。
ゴミのようにいるカリスマ
有吉弘行さん。人に対する視点が、私の想像する「厳しい男の人」で素敵だった。マツコさんが作り出してくれる余白、甘えや逃げと言ったものを時には許さない。物心がつかなかった頃の時代に苦しんだ事を私は知らない。彼に中途半端な優しさはない。カリスマという言葉に対してゴミのようにいると言って笑う。辛辣。それが色気だとは、当時の私は言葉にすることはできなかったが、痛烈な魅力としては感じていたつもりだった。
お二人がクズなんだと思います
憧れてやまない夏目三久さん。モードなファッションと圧倒的な可愛らしさ、黙ったり、必要なときにはしっかりと言い返したりもする知的さ。当時も結婚報道後も、あのスキャンダルのことをいつまでもいつまでも、勝手にもやもやしていると、母親に「もういいだろう」と怒られてしまった。大好きな夏目さんの魅力全てを帳消しにしてしまうくらいの、一生残るマイナス点になるのではないかと、何故か私はすっきりしなかったのだ。
「有吉が同じ事をしてもあんたは全然そう思わないでしょう。きっと夏目ちゃんも若気の至りだったなぁと思ったり、ショックを受けたり傷ついたり、責任をとって仕事をやめたりまでしたの。もうそれはずっと過去のことなんだからいいでしょう。何より有吉がそれでもいいって言っているんだから」
全くその通りだ。そして。
私がんばります
きっと夏目ちゃんの方が先に、有吉さんのことを好きになったんだろう。そんな気がする。
番組の中で、他のアナウンサーの話題が出た。有吉さんは心の内を見せないから、飄々と、適当に答えたときに夏目ちゃんが言った一言だ。
私の大好きな夏目ちゃんのことだ。人を使うとか、ヘンテコな駆け引きをするとか、いわゆるきっとずるいことはしなかったんじゃないかと想像してしまう。
脈ありかどうかじゃない。自分がどう思われてしまうかなんて関係ない。届かないかもしれない人でも、自分が好きだからがんばる。そう教えてくれた後輩のことを思い出した。
ちなみに本人達が明かさない限り、事実はわからない。それでいい。
どんなふうにがんばったんだろう。
わたしにはかんがえてみるだけでいい。
じょ
#マツコ有吉の怒り新党 #夏目三久