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自主制作アニメ[光に願うなら]の作業過程。できるだけアニメの作業を簡単にまとめてみました。

平成から令和に変わりその後
どう生きていくのがいいかを考えていた時に
「過去の自分を救おう」
という言葉が浮かびました。

その言葉のまま1つのビデオコンテを作成して
これを完成させてみたいと思い
アニメ作業を開始しました。

<ビデオコンテ>

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普通のアニメのような画作りを目標に
1カットずつ、作画、仕上げ、背景、撮影
と作業をしています。

< 作画 >
デジタル上で
キャラの動きを描きます
◆CLIP STUDIO PAINT◆

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< 仕上げ >
キャラの色塗り作業
◆CLIP STUDIO PAINT◆
(実際のアニメの現場では
PaintManという連番画像を
塗る専用ソフトを使います)

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< 背景 >
◆CLIP STUDIO PAINT◆
◆Photoshop◆
(雲やビルなどに撮影効果を
入れる事があるため素材ごとに
レイヤーを分ける場合があります)

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< 撮影 >
キャラと背景を合わせて
完成画を作ります
◆After Effects◆

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<エフェクトを追加した完成画>

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こちらはキャラと背景が
全カット揃った状態です。
(少年がいる背景は廃校になった
自分の母校を参考にしています)

renban2 のコピー

キャラと背景が揃ったら
After Effectsを使って
エフェクトやカメラワーク
を追加し映像を完成させます。
こちらは完成映像から
抜粋した静止画です。

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BGMは魔王魂さんからお借りしております。

音声は以前イメージイラストを担当した
舞台『ばにら、明日をありがとう』で
お知り合いになりました
舞台女優の外崎玲奈さん(@pi___yan61)
にお願いさせていただきました。
とても素敵な音声をありがとうございました。

<音声について>

最初にiPhoneアプリの”ボイスメモ”を使い
自分でテキストを読み、サンプル音声を作りました。
それを外崎さんにお渡しして
テキストを読み上げた音声を録音していただきました。
音無しの画に音声が入るとまるで違う映像に見えるのが
とても楽しかったです。

こちらは外崎さんへ内容説明のために
お渡しした企画書と台本です。
この段階ではタイトルが仮題『SUKUI』で
後半の夕焼けシーンは急遽追加したため
まだラフの状態でした。

SUKUI企画書1

SUKUI企画書2

SUKUI企画書3

SUKUI企画書4 コピー

SUKUI_台本

思っていたより長く作業していましたが
2019年12月24日に完成版をTwitterに初公開いたしました。

-補足-
<色彩設計について>
自分の本業の仕事内容も含めた説明です。

通常、先に”ノーマル色”という
作品のベースになるキャラ色を作ります。
そこに美術さんから上がって来た背景に
合わせて”シーン色”というキャラ色を作ります。

◆ノーマル色:アニメ作品内での昼間の色を想定して
       ノーマル色を作る場合が多いです。
◆シーン色:天候、時間、室内、屋外、光
      など様々な場面で色味が異なるため、その背景に
      合わせて作ったキャラ色をシーン色と言います。

-参考画像-

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朝、夕、夜などその背景にキャラが
しっかり存在するような色を探ります。
ノーマル色で決めた固有色も崩れないようにします。
(髪の茶色はどのシーンでも同じ茶色として見えるように、など)

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今回音以外は全て1人で作業しましたが、
普段本業でもやらない作画の作業(原画や動画)などは
動きを描くのがすごく大変でした。
本当にアニメーターさんの技術はすごいです。

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子供の頃、自分の漫画がアニメになって動けばいいなと
思って絵を描いていた時期がありました。
まさか自分でアニメを作るようになるとは
思ってもいませんでした。デジタルで作画が可能になったおかげです。

Twitterのモーメントにも作業動画があります。


長文になりましたが、ここまでお読みいただき
大変ありがとうございました。
何かのご参考になりましたら嬉しく思います。

-亜珠チアキ-