ランタンフェス inセト
愛知県瀬戸市で10月14日夜、ランタンフェスinセトが開催された。ランタンと言えば、タイのコムローイ祭りが連想される。火を点けた灯篭が無数に夜空に上がっていく幻想的なものだ。瀬戸市のランタンフェスではどんな光景が見られるのだろうか。どんな人たちが参加するのか。ランタンの構造はどうなっているのだろう。
主催は一般社団法人瀬戸青年会議所。前年も瀬戸西高校の校庭で200基のランタンを上げたという。参加者は500人(中日新聞2022.10.28)、来場者は700人(中日新聞2023.9.28)と、多くの人が集まったようだ。今年はさらに規模を大きくし、300基のランタンを上げるためクラウドファンディングで資金を集めたという。クラウドファンディング記事をまとめると、瀬戸市の魅力を発信するために企画し、地域の産業である「やきものの火」をオレンジ色、豊かな「自然」を緑色のランタンで表現するということだ。2000円の寄付でランタン1基と会場1区画のチケットのリターン。チケットは当日券もあり2500円。
ランタンの引き換えは当日3時半から青の広場(瀬戸市栄町)で行われた。ランタンは風船に和紙の袋をかぶせたものでひとかかえの大きさがある。風船にはヘリウムガスとLED電球が入っている。紐をつけて浮かせた様子はハロウィーンのお化けにも似て楽しい。ある親子3人組は「まだ時間があるので、商店街とか見て回ります」と、ランタンをフワフワさせて歩いて行った。
この時期は日の入りが早く、6時にはもう暗い。昼間は白かったランタンだが夜になるとオレンジや緑の灯りになる。ランタンを浮かべた人たちが三々五々会場の旧深川小学校(瀬戸市宮脇町)へ向かう様子は、ますますハロウィーンのようだ。校庭にはたくさんのランタンが集まっている。子ども連れや若い人のグループが多い。子どもが走り回ったり、友達としゃべったり、夜に集まるウキウキした雰囲気で開始を待つ。
6時半スタートの予定だったが、雨雲が近付いているため6時頃に早めるとSNSで通知された。小雨が降り始めたが、幸いにもかすかなものだ。6時15分頃、ナイター設備が落とされ、合図でランタンが高度を上げた。数百のオレンジと緑の柔らかい灯りが空中で揺れる不思議な光景。とは言え、飛ばすのではなく紐をつけたまま。ごみにもならないし、持って帰れるいい考えだ。
約千人が来場した。(中日新聞2023.10.17)またランタンだけでなく、メッセージが書かれたLED三角灯があちこちに置かれた。雰囲気を盛り上げるため商店街などに150個設置したという。(中日新聞2023.9.28)暑くも寒くもなく過ごしやすい秋の夜に、大人も子どもも参加できる楽しい夜のイベントだった。
上杉あずき@STEP
参考文献
中日新聞 2022.10.28 2023.9.28 2023.10.17
インターネット ランタンフェスinセト - CAMPFIRE (キャンプファイヤー) (camp-fire.jp)
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