上杉あずき@STEP

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最近の記事

ミロコマチコ展 ねこ そら もよう

ミロコマチコ展「ねこ そら もよう」が、瀬戸市のSTUDIO 894(スタジオヤクシ)(瀬戸市薬師町1番地)で開催されている。 筆者がミロコさんを知ったのは、ほんの1か月前。図書館の『生態学者の目のツケドコロ』(伊勢武史著)の表紙だ。鮮やかなフューシャピンクの魚が、ばばーんと描かれていて迫力満点だった。ミロコさんの名前で検索すると、図書館には『みえないりゅう』など絵本が何冊もあった。ビビッドな色が炸裂する、子供が描くような大胆な絵。どんな作者なんだろうと興味を持った。地元、瀬

    • 底に触れる 現代美術in瀬戸  ~民治壁画のキャラたちが飛び出した

      「底に触れる 現代美術in瀬戸」は、国際芸術祭「あいち」(あいちトリエンナーレ)1年前のプレイベントだ。会場のひとつである「瀬戸のまちなか」各所で現代アートが展開されている。 瀬戸信用金庫アートギャラリーでは、民治壁画オマージュの2人のアーティストの展示があった。北川民次原画の壁画は瀬戸市立図書館のシンボルだ。 瀬戸市立図書館の民次壁画上杉あずき@STEP 木曽浩太 壁画「無知と英知」で目を引くのは、まるがお君と魚あたま君。悪役なのだが憎めない小者感があり、むしろ愛されキャ

      • 河村目呂二・来る福招き猫まつりin瀬戸

        9月29日は「くるふく」と読んで招き猫の日である。瀬戸市では9月28日、29日に「来る福招き猫まつりin瀬戸」が開催された。多くの来場者は猫柄の服を着たり、招き猫メイクに猫耳をつけてそぞろ歩く。猫や招き猫のグッズの展示、販売、コンテストなどが行われ、招き猫総おどりや招き猫神輿も登場し、街が猫一色のすてきな2日間となる。今年は第29回めにあたり「ふくづくし」でいっそうにぎやかに行われた。 新世紀工芸館では「河村目呂二『マネーキーとラフター』~セラミックアート招き猫展の27年~

        • お太子まつり 赤津・万徳寺

          万徳寺(瀬戸市塩草町)で8月25日、お太子まつりが行われた。昼は「聖徳太子御會式」夜は「二十二夜さま」が行われ、檀家や近隣の人たちで賑わった。 万徳寺は聖徳太子ゆかりの古刹で、太子堂には聖徳太子像、市指定有形文化財の聖徳太子伝歴・絵伝などが納められている。約400年前に徳川義直公が参詣し大法会を行って以降、毎年旧暦7月22日に開催されてきた。(現在は8月第4日曜に固定) 聖徳太子御會式 総門や太子堂に、たくさんの提灯が賑やかに飾り付けられた。本来は、聖徳太子の生涯などの絵が

          北川民次生誕130年  ―民次とメキシコと瀬戸

          北川民次生誕130年にあわせて、瀬戸市近辺で3つの展覧会が開催されている。  名古屋市美術館 『生誕130年記念 北川民次展 ―メキシコから日本へ』  瀬戸市美術館 『北川民次生誕130年記念 北川民次と久保貞次郎 ―真岡市コレクションを中心にー』  瀬戸信用金庫アートギャラリー『生誕130年記念 北川民次母子像展』 美術展に合わせて、田中敬一先生による講座「生誕130年~瀬戸を愛した北川民次~」が瀬戸市水南公民館で開かれた。3回にわたり、民次とメキシコ、民次と児童教育、民次

          北川民次生誕130年  ―民次とメキシコと瀬戸

          玉子カレーとチーズコーヒー

          玉子カレー 玉子カレーってわかります? あー、カレーに生卵のせるやつね? 違いますね!私が言っているのはインドカレーの話で。   ジュンパ・ラヒリ短編集『停電の夜に』にはたくさんの美味しそうなインド料理(時には貧しい食べ物)が登場していて、玉子カレーは『三度目で最後の大陸』に出てくる。(「たまご」の表記は本書に従って玉子とする) インドから船でロンドンへ出てきた「私」は、寮生活をする。寮には 「私と似たり寄ったりの、金のないベンガル系の独り者ばかりが、少ないときでも十何人か

          玉子カレーとチーズコーヒー

          岩屋堂に無人カフェ オープン

          瀬戸市岩屋町に無人カフェがオープンしました。 常駐する店員さんはおらず、Wi-Fi、電源完備。客は自販機の飲み物を買えば席を利用できるスタイルです。このセルフカフェは名古屋を中心に20店舗以上展開しているそうですが、都市部ならともかく、人里離れた岩屋町でとは意表を突かれました。 岩屋堂公園は瀬戸市の奥座敷ともいえる渓谷で、二つの滝や行基が修行したと言われる巨大な岩屋があります。夏休みには涼を求めて、清流で水遊びする子どもたちでいっぱいに。桜と紅葉の季節もたくさんの人が訪れま

          岩屋堂に無人カフェ オープン

          しなの工房めぐり~陶磁器とベーコン~

          瀬戸市に住み始めると、言われている通り実に陶磁器が盛んなところだとわかる。以前ほど景気がよくないとか廃業があるとかも聞くが、今でもあっちにもこっちにも陶磁器関連の看板を見る。ただし「工房」「工場」という感じで、小売り屋さん以外は中をうかがい知ることは難しい。 だから、しなの工房めぐりは窯元の内側を覗かせていただくいい機会だ。春と秋に行われ44回め、今春は5月11・12日に開催された。いろいろ催しがあったが、散策がてらほんの一部だけふらふらと周った。 竹堂園は、看板が雑貨屋み

          しなの工房めぐり~陶磁器とベーコン~

          瀬戸市を流れる愛知用水をたどってみたら,ジブリっぽい風景や静かな水路に出会えた

          古そうな金属の水門と苔むした階段は、ジブリの映画の1シーンのようだった。周囲の伐採で、これまで隠れていたものがあらわになっていたのだ。その上部を愛知用水が流れているのを知っていた。これがきっかけとなり、愛知用水を散策した。 愛知用水は愛知県の尾張地方を通り、知多半島まで100km超にわたって水を運ぶ施設だ(幹線水路)。瀬戸市を流れているとはいうものの、断片的にあちこちで目にするのみで、よくわからなかった。調べてたどってみると意外なルートを流れており、いくつものジブリのような風

          瀬戸市を流れる愛知用水をたどってみたら,ジブリっぽい風景や静かな水路に出会えた

          干支供養

          中外陶園(愛知県瀬戸市薬師町)で干支供養が行われた。 中外陶園は干支や季節飾り、招き猫などの陶器人形を製造している。「1年間大切に飾った干支をゴミにしてしまうのはしのびない」というお客の声を受け、メーカーとして供養を始めた。今回で35年目、新型コロナの影響で3年間は社内で行ったため、4年振りの一般開催となる。以前はおでんや甘酒のふるまいなどもあったそうだ。会場には干支をどっさりと積み上げた小山があった。総数約4500体、材質は陶磁器のみ。すべての歳の干支が、大小・各色取り交ぜ

          左義長(ドンド)

          1月7日、瀬戸市幡山町(愛知県)で左義長が行われた。新型コロナのせいで、4年振りの開催となる。これまでニュースなどで全国の左義長の話題を目にすることはあったが、実際に見るのは初めてだ。 『瀬戸市史(民俗編)』によると、かつては市の各地区で行われていたそうで「この行事を市域ではドンド、ドンドコ・ドンド焼きといい、幡山・今村地区ではサギチョウ・サギッチョ(左義長)ともいった」とある。(以下も引用は全て『瀬戸市史(民俗編)』による) 「小正月の前日にあたる正月一四日か一五日の夕方に

          左義長(ドンド)

          水野の天然記念物

          12月3日、せと 歴史と文化財を知る見学会「水野の天然記念物」に参加した。愛知県瀬戸市の水野地区は市中央から北方、水野川沿いの訪ねどころの多い地域だ。今回は4本の名木とその周辺の歴史を巡る半日のコース。郷土史研究家の松本博司氏、自然に詳しい上杉毅氏、埋蔵文化財センターの岡本直久氏に解説していただいた。主催は瀬戸市文化課と(公財)瀬戸市文化振興財団。 「水北町のイチョウ」は『瀬戸の名木』の1番、幹周395cm、樹齢約200年。折しも紅葉シーズン、周辺の山は広葉樹がところどころ

          水野の天然記念物

          瀬戸図書館友の会

          瀬戸図書館友の会(以下、「友の会」と呼ぶ)、それは瀬戸市立図書館(愛知県)を支えてくれているボランティアグループ。しかし、その活動内容は意外と知られていないように思う。ということで、会長の加藤絹子さんにお話しを伺った。 ちょうど図書館2階市民ギャラリーで友の会作品展が開催されていた(2023.8/24~9/20)。写真、絵、陶芸、押し花etcと多彩な作品。特に私が目を奪われたのは、製本。文庫本に北欧風の布の表紙がつけられている。友の会ではこんなに色々な活動が行われているのだ

          瀬戸図書館友の会

          ランタンフェス inセト

          愛知県瀬戸市で10月14日夜、ランタンフェスinセトが開催された。ランタンと言えば、タイのコムローイ祭りが連想される。火を点けた灯篭が無数に夜空に上がっていく幻想的なものだ。瀬戸市のランタンフェスではどんな光景が見られるのだろうか。どんな人たちが参加するのか。ランタンの構造はどうなっているのだろう。 主催は一般社団法人瀬戸青年会議所。前年も瀬戸西高校の校庭で200基のランタンを上げたという。参加者は500人(中日新聞2022.10.28)、来場者は700人(中日新聞2023.

          ランタンフェス inセト

          さようなら 古瀬戸小学校

          瀬戸市立古瀬戸小学校(古瀬戸町)は2020年3月末に廃校になった。筆者は卒業生ではないが、子供二人が通ったので、PTAや授業参観などで何度も来校した。また連区の運動会や盆踊り、選挙投票などでもお世話になってきた。地域に馴染み深い拠点が、このほど取り壊されることになった。 閉校時はコロナ禍で記念の式典ができなかったこともあり、校舎の解体を前に、卒業生らによるお別れイベントが行われた。OBや地域住民らが多数来校し、長く親しんだ学校との別れを惜しんだ。 8月13日午前10時から体

          さようなら 古瀬戸小学校

          夏越大祓 深川神社

          6月終わり頃になると、あちこちの神社に茅の輪がしつらえられる。くぐらせていただくことはあったが、神事に参加したことはなかった。今回、産土神の瀬戸市深川神社で初めて参詣した。 夏越大祓(なごしおおはらい)~茅の輪くぐり神事~ 「知らず知らずのうちにふりかかった半年間の罪(つみ)穢(けがれ)を祓い清め、残る半年を清々しく迎えていただきます。また、茅の輪をくぐり、暑い夏を健康に過ごせるように願います」と深川神社ホームページにある。1年の半分が終わったことを思い返し、新たな半年を

          夏越大祓 深川神社