見出し画像

2024.3 活動報告

お日様が出てくると家の中より外の方が暖かく朝は玄関や窓の側で暖をとることがあります。
皆さまはいかがお過ごしでしょうか?
地方に住む様になって大阪で人と建物に囲まれて暮らしている頃より、春の楽しみを見つける様になれた気がしています。
吉里吉里国の鶏さんたちはよく卵を産むようになり、新芽も少しずつ顔を出し冬とは違う色が見え始め季節の移ろいとともに毎日の温度変化をひしひしと肌で感じ、、
寒暖差が凄いなと実感しながら初めての東北での春に山菜取りできる日をいまか今かの心待ちにしている近頃の私です。

では活動報告を!




・3月は主に枝材作り

岩手県立陸中海岸青少年の家より依頼を受けて合計150袋の枝材の薪袋を作っておりました。
元々細割りでの注文でしたが林業の現場では溢れるほど出てしまうため焼却処分されてしまう枝を材として有効活用出来ないかという試みで昨年度より作っております。まさにそれは昔話に出てくる「お爺さんは山は柴刈りに…」と同じモノにはりなります。
実はこれはかなりの手間が掛かります、、
何故なら枝を30cmの長さでチェーンソー・鉈や鋏などを使ってカットして30kg用の米袋に詰めていく単純作業なのですが薪に比べて一つひとつが細いため一袋に何百本という数が必要なのです。
山ほどの枝材を前に途方もない作業の様にも感じましたが、終わった後の達成感大きかったです。また作っていく毎日の中で木の様々な形の発見や使えない材を使ってチェーンソーの練習をしたりと個人的にはコツコツと何かを積み重ねていく作業は好きなので充実感もありました。

3月始めの枝材用の枝の山
150袋作り終わった後、駐車スペースから海がまた見える様になりました

今のやり方で手間を考えれば益は少なく仕事としてはまだまだ成り立たない形ですが伐採した木を出来る限り有益な物として使い切れる一つの方法としてもっと効率の良いやり方を見つけて作り続けていきたいと思います。




・3.13  令和6年度釜石地区森林保護ボランティア委嘱交付式

この度、4月1日から沿岸広域振興局農林部から森林保護ボランティアとして登録していただきました。
活動内容は釜石市及び大槌町において、
▽入山者や地域住民への山火事防止への呼びかけ
▽松くい虫(ナラ枯れ)被害拡大防止活動への協力

となっております。

山火事が発生すると長時間をかけて育った森林が一瞬で失われてしまいます。それを防止するために山火事防止三原則
①強風、乾燥時は野外で火を使わない
②森林の近くでたき火、野焼きをしない
③煙草の吸殻は投げ捨てない
当たり前のような内容ですが山火事の多くはちょっとした火の取扱いの不注意が原因になっているようで、こうした心掛けを一人ひとり持ち意識を高めていく事が大事だそうです。

松くい虫(ナラ枯れ)被害とは、、、
「カシノナガキクイムシ」(以降カシナガ)が運んでしまう「ナラ菌(病原菌)」によって、ナラ類が枯死する流行病です。
6月下旬からカシナガは羽化し健全木に飛来し集合フェロモンによって集中的にせん入し産卵する際、ナラ菌を持ち込みます。持ち込まれたナラ菌は孔道を伝ってまん延し、また卵から孵ったカシナガの幼虫は孔道内で育成されます。ナラ菌が感染した細胞部分は死んでしまい道管が目詰まりし通水障害を起こし、その木は7月下旬から8月中旬にかけて葉が変色し枯死してしまいます。孔内で成長・羽化した新成虫は主に翌年の6月下旬に脱出し再び別の木(場所)へ飛来、拡散してしまいます。
被害地域では被害を拡げないために3つのガイドラインが設けられ
▽被害地域では6~9月の間はナラ類を伐採しない
▽被害地域では伐採した丸太等を未被害地域へ移動しない
▽ナラ枯れ(被害木)のおそれのあるナラ類を伐採した場合は伐倒後の切り株を10cm以下に切り直し、切り取った部分は薬剤くん蒸や破砕、焼却等により処分
となっています。

被害の特徴は、
①夏に葉が一斉にしおれる
②根元には大量の木屑が堆積
③幹には2mm程度の穴が多数

皆さんも、もしそんな木を見かけた際は現地の広域振興局・農林振興センター林務担当課にお問い合わせ下さい。




・3.13  マキタ釜石支店「マキタフェア」へ

チェーンソーをはじめ、マキタさんが現在推している様々な商品が並んでいました

神田鋸工具店さんにチラシをいただき、13、14日(水、木)マキタ 釜石営業所さんで行うとの事で作業で使うチェーンソー購入に向けて見に行ってきました。
今使っているのはエンジンですがエンジンを掛けるのに体力を消費してしまう私は、電動ならスイッチを押すだけで動くのでスムーズに始動が出来ます。またバッテリーなので混合オイルが不要となります。
しかしバッテリーは使い切ると充電(交換)が必要なので山の中で長時間使うには不向きとも考えられます。(複数持ってればいいのですが重いしバッテリーは高価なので財布との相談も必要です!)
チェーンソーはホームセンター等でも販売しているのですがプロ機(職人向け)は専門店か直営店でないと中々取り扱っておりませんのでこうした機会はとても有難く、試行させてもらい文章や数字では理解出来ていなかった利点と欠点が分かりとても参考になりました。




・3.19  菌床付け

地域の方から菌床の付け方を教わり吉里吉里国でも育ててみようとやってみました!

教わった時の写真

菌はナメコとヒラタケで木材は鬼グルミとクワを使用しました。鬼グルミは適していると聞いていたのとクワではどう違うモノが出来るのかと好奇心で採用しました。直径15cmから10cmの材に横幅10cm間隔ぐらいにドリルで穴をあけて菌床を打ち込みました。後はなるべく日陰で湿気た状態を保たねばならないので毎日の水やりが日課に加わります。

吉里吉里国の菌床栽培さん

上手く菌が周れば 秋頃に出来るらしいので今年の薪祭りでおふるまいの食材として使えればいいなと企んでおります、お楽しみに。




▼オマケ

毎日使っている皮手袋が擦り切れて穴が空いてしまい、
理事長に見せたらイイネをいただきました

さて前回のクイズですが正解は16体登場していました!
今回も何体か登場しましたが、見つけていただけたでしょうか?
ふふふ

ではまた!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?