バンド『ヒトリエ』は最高にクールなのでみんな聴こう

こんばんは、azitarouです。

先日ニコ生で放送されたwowaka投稿楽曲・ヒトリエ ミュージックビデオ一挙放送番組でまた涙で顔をボロボロにしていたわけですが、いつまでもジメッとしていてはいかんと思いこの場を借りてヒトリエのアルバムについて語ろうと思います。唐突だな。自分の周りを見渡すと「wowakaは知ってるけどバンド活動をしているのは知らなかった」という声が散見され、生放送でも「ヒトリエ初めて聴いた」というコメントも少なくなかったので、音楽は聴いてもらってなんぼって気持ちでやってやろうと思います。CDでもSpotifyでもTSUTAYAのレンタルでも何でもいいぞ！ヒトリエファン増えろ！増えろ！！

WONDER and WONDER（2014）

記念すべき1stアルバム。とにかく1トラック目から熱い！早い！踊りまくれる！でめちゃくちゃ勢いのある作風で、メジャーデビュー間もない迸る感情が円盤からにじみ出るクオリティ。特筆すべきはwowaka時代で特徴的だった女の子の視点の歌詞が、wowaka自身の歌詞へと変わっていったこと。とにかくバンドでしか、ヒトリエでしかできない音楽を目指した一つの結果がこの『WONDER and WONDER』だと思う。最終トラックの「センスレス・ワンダー」は直近までのライブでもアンコールのトリを飾ることも多い定番オブ定番曲だった。

そして初回限定盤付属のライブDVDでは、後々のライブでも披露されることが決して多くはなかった「ワールズエンド・ダンスホール」「ローリンガール」も映像収録されており、レーザーライトマシマシでまるでスターウォーズのようなステージ演出も必見。

DEEPER（2016）

2ndアルバム。このころからヒトリエのバンドとしてのクオリティがヤバいほど高まり始め、イガラシのベースは歌いだすわゆーまおのドラムは非人道的なビートを刻むわシノダのギターは……なんか得体のしれない化け物を操ってるようになってき始め、wowakaのネームバリューが先行していたデビュー当初の雰囲気は払しょくされwowaka時代を知らないファンも出始める。ワールズエンド・ダンスホールの再来と（全俺の中で）言われた鬼やばダンシング曲「トーキーダンス」やシングルカットならぬアルバムカットされた劇エモ4つ打ちダンスロックの「シャッタードール」、ヒトリエでは珍しいバラード調で歌詞がもうマジダメ……むりとつら……な「フユノ」など、確変が起きたヒトリエの名盤。

IKI（2016）

前作DEEPERから一年とおかずにリリースされた4thアルバム。ライブツアーと並行して作曲された楽曲は今までのヒトリエよりも”生っぽく”、モノクロ調で始まったwowakaの世界が明らかに色付きはじめた記念すべき作品。ほかのバンドメンバーも含めてやりたい放題やったったぞという開放感があり、どの曲もいい意味で今までのヒトリエっぽくなくかつ1枚のアルバムとしてまとまっている奇跡的な構成。マジで名曲しかないがあえて挙げるなら「イヴステッパー」「目眩」が死ぬほど好きなのでみんな聴いてくれマジで。

HOWLS（2019）

5thアルバム。とにかく「ポラリス」を聴け。IKIに引き続きめちゃくちゃ”生っぽい”サウンドが続くが、前作は開放感あふれるプラスの感情に溢れていたのが、今作は辛さや孤独などマイナスのオーラが漂い、ひねくれた部分は往年のwowakaっぽさもあるかも。「コヨーテエンゴースト」とかすごいぞ。インターネット地平からここまで来たかという感慨深さがある。「SLEEPWALK」も純粋にリズムを刻みたくなる愉快な曲だし、「青」とか音の爆発力がヤバい。これが初めての失恋の曲ってマジ？超大傑作じゃん……じゃんよ……

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このほかにもシングルやミニアルバムもリリースしていてそのひとつひとつが素晴らしい出来なのですが、今回はここまでで筆を置かせていただきます。

振り返れば、ボカロPたちがBALLOOMというインディーズレーベルを立ち上げ、wowakaはヒトリエに、ナノウはLyu:LyuそしてCIVILIANへ、古川本舗は次々とアルバムを発表し、そしてハチは米津玄師名義となってポップシンガーへの階段を上り始めるという、私はとんでもない激変の時代を目の当たりにした世代だった。

ニコ動というある種の安寧の箱庭からインターネット荒野へと飛び出し、そしてまだ見ぬ世界へ足を踏み入れていった彼らの姿はとても眩しく見えたもので、あのインターネットには無限の未来が満ち溢れていると確信していた（つまりLIGTH-CHAOS属性だ）あの感覚を忘れずに、今日もヒトリエを、wowakaを聴きながら一人デスクトップの前で踊っているのだ。