古文知識ほぼ0で共通テスト古文満点を取る方法


 こんにちは。まずは共通テストお疲れ様です。

 どうも、柊です。
 ご無沙汰ですね。実は私、世間で言うところの受験生でした。
 って、プロフィールに18歳とでかでか書かれているのだから「実は……」なんて言う必要は無いのですが。

 受験生とは言っても、私自身その自覚は全くありません。それはやる気が無いとか、自信が無いから逃げているという訳ではなくて、私の夢の実現のためにどうしてもこの一年を大学で埋めたくなかったのです。
 まあ、その辺の話は今は置いておきましょう。

 さて、本題に早速入りましょうか。

 今日のタイトルは、

 『古文知識ほぼ0で共通テスト古文満点を取る方法』

 です。
 そんなの無理だよ! そう思いますよね?
 世間一般では暗記ゲーと言われる古文漢文ですが、実は暗記なんかに頼らなくても満点が取れちゃうんです。
 私は古文は考察ゲーだと思っています。

 私が古文を考察ゲーと呼ぶ理由はたった一つです。

 それは、本文が読めなくても内容が推測できるから。

 すなわちそれはどういうことか?
 私が実際にやった解き方を解説しましょう。

 その前に注意です。
 私は古文が全くと言っていいほど分からないので、私の翻訳は間違っている所が沢山あると思います。ですが、私のこの理論を参考にするかしないかはあなた方の自由なので、あまり文句は言わないでください。
 正確な翻訳で進めたいのならそうすればいいし、私みたいに本文を読まないで進めたいならそうすればいいと思います。
 よろしくお願いします。

 それでは、以下の文章を参考にしつつ進めていきましょう。

 設問とはどういうものなのか、一度考えてみましょう。
 答えは『本文を元に出題される問題』です。
 それは何を意味するのか?

そう、設問には本文が書かれているのです。

 正確に言えば本文の一部分が。

 まずは全ての設問に目を通しましょう。
 それぞれの設問は本文の一部でしかありませんが、全ての設問に目を通すことで自ずと話の流れが見えてきます。
 もちろん、第三問と書かれている下にある前提条件や文章終わりの注釈も必ず読みます。

 読んだら、そこで得られた情報を箇条書してみてください。


 書けましたか?

 例として私が得られた情報をまとめてみます。

 前提条件から読み取れること
・時代は鎌倉時代である。
・【文章II】は院という人物に親しく仕える二条という女性が書いたもの。
・院は異母妹である斎宮という女性に恋情を抱いていること。

 注釈から読み取れること(一部抜粋)
・院の好色な心。
・二条が幼い時から院の側近くにいたこと。

 問2から読み取れること(確定ではなく、可能性)
・院と久しぶりに対面した斎宮は気恥ずかしく思っている。
・院は対面した時の斎宮の気持ちを想像している。
・院が斎宮への思いをとげることが出来ずに、悶々としている。
・斎宮は言い寄ってくる院をかわそう(避けるの意味)と思っている。
・院が斎宮の態度を物足りなく思っている。

 問3から読み取れること(こちらもまた可能性)
・院は二条と斎宮を親しくさせて、斎宮を手に入れようと企んでいる。
・院は斎宮が恋心を手紙で伝えることをはばかる。(合っているかは不明。しかし進めます。正確に汲み取る必要はありません)
・院はこの機会を逃すまいと焦り気味に物事を進めようとしている。
・自分と関係を持つことが斎宮の利益にもなるのだ。と、院は力説する。

 問4から読み取れること(特に教師と生徒の会話が重要)
・文章IIでは臨場感があり、二条のコメントも多い。(これは前提条件を見ると分かる通り、二条が書いたものだからだと考えられる)すなわち院をよく知る人物が書いているということ。
・文章Iでは、文章IIでの臨場感が失われている。それは後の時代の人が歴史を整理するために書いたものだから。

 さて、ここまでたくさんのことを読み取りましたね。

 次はいよいよ問題を解いていきましょう。


 まずは問1から……と言いたいところですが、ここは総合問題である問4から解いていきます。

 (1)は、問3選択肢4「この機会を逃してはなるまいと、一気に事を進めようとしているところに、院の性急さが表れている」というものと、(1)選択肢1の「いてもたってもいられない院の様子」という部分が共通の意味を持つため、①が答えだと言えます。
 また、これによって問3の答えも④に定める必要があり、答えが④だと言えます。

 (2)は、生徒と教師の会話中にある「普段から院のそばに使えている人の目で見た事が書かれている」という言葉、そして注釈から読みとった内容「二条が幼い時から院の側近くにいたこと」と選択肢1の「院の性格を知り尽くしている」という部分が共通の意味を持つため、(2)の答えは①だと言えます。

 (3)は、生徒と教師の会話中にある「【文章I】は過去の人物や出来事などを後の時代の人が書いたものです」という文章と選択肢4の「当事者全員を俯瞰する立場から出来事の経緯を叙述しようとしているから」という部分が共通の意味を持つため、④が答えだと言えます。

 さて、問4と問3がこれで解けました。
 次は問2です。

 ここの説明は正直あまり良い物が浮かびません。なぜなら私がここを間違えたからです! 
 しかし、ここまで整理してきた私の理論があれば解けるはず……! と気合を入れて説明をしていきます。

 まず、問2の選択肢の中から読み取ったことと共通する部分がある選択肢を見つけたいですね。ここはこれまでの流れと同じです。

 まず、一旦整理をしてみましょう。
 院は、問3にて「この機会を逃すまい!」と一気にことを進めようとしており、焦っていることが分かります。
 また、問4の(1)からは、「いてもたってもいられない」という様子であることが分かります。

 このふたつの情報から院の心情、置かれている状況を考察します。
 そうです、これが考察ゲーの所以です。

 「この機会を逃すまい!」と性急さが表れてしまうのは、時間が無い。或いは、これが最後の機会かもしれない。ということだと考察します。
 その機会というのはもちろん、院と斎宮の対面です。
 「いてもたってもいられない」様子、ということはいよいよ本当に時間が無いのでしょう。
 時間が無くても思いを伝えているのならいてもたってもいられなくはならないですよね?
 つまり、院は斎宮に気持ちを伝えていません。

 ここまでの考察をまとめると、
 院は斎宮に気持ちを伝えられておらず、いてもたってもいられない気持ちです。

 これをそのまま反映したかのような選択肢が問2にはあります。そう、③です。
 「院が斎宮への思いを遂げることが出来ずに、悶々とした気持ちを抱えていることを」とはまさに今私が考察したことそのものではないでしょうか?

 わあ! あっという間に問2〜4が解けてしまいましたね!
 残すは問1だけです! さあやっていくぞー!

 と、言いたいところですが、問1は知識、或いは常識力? 思考力? が無いと解けない問題です。まあ、暗記ゲーで挑んでいる人にはイージーなスライム程度の問題なのですが。
 私のように考察ゲーで挑んでいる人には分が悪いのです。
 私は考察によってここを突破しましたが、そこにはわずかながら知識がありました。純粋な考察のみでは突破出来なかったのです。
 なので、この問題を皆さんに解説していいものなのか決めかねています。そもそも解説としても簡単すぎて見世物にならないものです。
 まあ、ここから先は内容が薄くてもいいよって方だけ読んでくださいね。

 問1は短い文章の解釈を答える問題です。

 (1)「まどろまれ給はず」
 私は「まどろみ」という言葉を見た時にうとうとしている様子を思い浮かべました。うとうとと言うと眠りかけている状態です。
 そして、「給はず」の「ず」です。これは打ち消しの意味の助動詞だそうです。私は記憶の片隅にその知識があったので、②を選びました。
 恐らく中学生くらいの頃に習ったのでしょうね。あまり真面目に勉強はしていませんでしたが不思議と覚えているようです。

 (2)「ねびとのひたる」
 私は「ひたる」を「浸る」と読み替え、そこから満ち足りた様子を思い浮かべました。つまりは時が満ちる。成熟する。そして、②を選びました。

 (3)「おほかたなるように」
 おほかた、読みは「おおかた」漢字にすると「大方」という所でしょうか? 大方の意味は普通の、ありふれた、というように解釈ができます。そして、私は「ありふれた」という言葉が含まれた③を選びました。


 いかがだったでしょうか? 後半はつまらない解説で尻窄みしてしまったような気がしますが、無かったことにしましょう。
 ここまで解説しておいて満点じゃないの? と言われるかもしれませんが、試験中にここまで深く思考を入れることは出来ませんでした。
 試験時間は80分で、現代文と漢文もやらなければならないと考えると古文に避ける時間はあまりなかったのです。だからそれは仕方の無いことだと思います。
 しかし、演習を積めばこのような思考法を即座に発動させることが可能になり、脳のリソースを古文の暗記に割くことなく点数を稼げるようになるでしょう。

 ぜひ、試してみてはどうでしょうか?

 以上、柊でした。

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