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「こんな時だからこそ、ライブ演奏の魅力を届けたい」

「こんな時だからこそ、ライブ演奏の魅力を届けたい」

と思うミュージシャンはたくさんいると思いますが、実際になにができるかというと、さまざまなハードルがあります。

それを乗り越えたひとつの映像がこちらです。

そもそも昨年は、ライブハウスが集団感染の温床、みたいに報じられた時期もあって、感染防止対策をしっかりやった上でも、ライブの開催がはばかられたりもしました。

そこでオンラインライブが大きなストリームになりました。
わたし自身も「シャルキィロマ」という民族音楽系のバンドやっていて、以前は頻繁にライブイベントや営業演奏がありましたが、昨年はオンラインライブを数回やるにとどまりました。

感染予防には「距離をとること」「換気をよくすること」などの要素がありますが、密室的なライブハウスではなかなか厳しいです。

でも、屋外であれば、「通気性がよい」、しかも広いスペースならばお互いに「距離」もとれます。

でも、そういうスペースを押さえるのは大変。
会場費もバカにならない。
収益をどうやって確保するのか。

といったハードルがあります。

と、まあ、普通はやりたくても二の足を踏むのですが、
やってしまったミュージシャンがいます。

ジャズトランペッターの辰巳哲也さんです。

彼とは飯田橋の老舗ジャズスポット
コーナーポケットで知り合い、
何度か偶発的に同じ舞台に立ったこともあります。

その彼が、昨年、
「4月13日の日比谷公園野外ステージを押さえた!」
と、フェイスブックに書き込んだのを見つけました。

ライブ演奏に飢えているのは演奏家だけではない
聴き手もライブ演奏に飢えている

このふたつを野外スペースで実現しようとしたのが
辰巳哲也氏の試みでした。

ただ、問題があります。
演奏家がどうやってマネタイズするかです。
日比谷の野外ホールをあるレギュレーションで借りた場合、
無料のライブしかできないらしいのです。

なので、辰巳氏は、
クラウドファンディングを利用するものの・・・
基本、自分持ちでやるつもりでした。

その心意気を記録しなくてはっ。

と考え、わたしは4月13日、
コンデンサーマイク2本
ヤマハのミキサー
ミラーレス一眼レフ2台
ゴープロなどを4台
などなどを持ち込んで
その演奏を収録しました。

そのごく一部分が冒頭に貼り付けた動画です。

コンデンサーマイクを2本持ち込んだ

と書きましたが、これは全体(オクテット)
の音をエアーで録るためです。

8人のメンバーは、電気を通さないと
音がならないエレピとギターを除き
(それも最低限の増幅)
みんなアンプラグドです。

それでも十分にバランスのとれたサウンドが
得られたことは、ちょっとおどろきました。

バランスをとるPAもなく、
屋外ですから反響板もありません。

でも、逆にへんな「音の回り」もなく、
すっきりと、
「会場で聴こえたままの音」
が録音されています。

今回、わたしは演奏ではなく
撮影・収録・編集での参加でしたが、
いろいろと刺激を受けたライブでした。


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