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背負ったハンデを理由に諦めるのか、立ち向かうのか

私は身体に障がいはありません。
(発達障害なのかも、ということが割と最近疑惑として浮上してますが)

まあ普通に身体は動きます。
ただ、ハンデを背負ってもいます。

左肘の骨が変形しているのです。

これはそれなりに悩んできたことなのですが、可能性を開くのも閉ざすのも自分次第なんだな、と感じたので思ったことをつらつら書いてみる。



ヤンチャっ子なわたしと骨折


私は幼少期からヤンチャっ子…というか、姉がヤンチャでそれに憧れて自分も後に続くといった感じ。

2歳か3歳くらいの頃。
遊具で遊んでいた時に遊具から落ち、左肘を骨折しました。

そこから2年も経たないうちに同じところを追加で2回、計3回も左肘を骨折しています。
どんだけ危なっかしいんだ…って感じですね 笑
両親も気が気じゃなかったと思います。
申し訳ないなあ…

骨折したうち最後の3回目。
これがいけなかった。
複雑骨折でした。

手術をし、左肘にまあまあ大きな手術痕を刻んでしまいます。

特別気にしてたわけではありませんが、小学生とかになると男子に「ミミズみたい」やら「ムカデみたい」やら言われることもそういやあったわ。
昔からそれなりに気は強かったのでそういった言動に傷ついた記憶はないけど。
動じないので周りも何も言わなくなりました。

それはさておき。

しっかり腕が動かせるよう、手術後はリハビリもちゃんと通っていたわけなんですが、
何となく左手は動きが鈍い感じがする。

それでも普通に生活し、そのうちにフルートを吹くようになる。

幼少期の怪我と成長の落し穴


異変を感じ始めたのは高校生くらいの頃。

肘を曲げた状態から伸ばそうとする時に若干つっかかる感じがあって、
ポキッとそこそこ大きな音が鳴って腕が伸ばせる。
今まではそんなことはなかったのに。

なんとなくやな感じだな…と思いつつもそこから更に時は進む。

そのうちに「私の腕には寿命があるのではないか?」
そう思うようになります。

もしフルートが吹けなくなったらどうしようか。
フルートが吹けなくなったら歌うか。
もし演奏そのものがダメになったら…カフェでも開くか。(学生時代は喫茶店でコーヒー淹れてたのとお菓子作りが趣味)
そんなことを考えてた事もあります。
いや、カフェ事業はやらないよ?

そこから更に時は流れ結婚して実家を出る。
夫が作ってくれた簡易防音室で練習していると左肘が痛い…!
肘から下、手首にかけても負担がかかっているのを感じる。

これはやばい。
そう思って整骨院へ行きます。

すると骨が変形した状態で成長し、筋肉や神経を圧迫しているのではないか、とのこと。

成長途中の幼少期の怪我は大人になってからこういったリスクがあるのか…!

マッサージやストレッチ、電流流すやつ(語彙力 笑)などを行い、それでも改善しないようであれば再手術した方が良いとのことでした。

幸いにもそこから症状は改善したため再手術はしていません。

アレクサンダーテクニークとの出会い


そこからまた時間が経った去年のこと。

やっぱり肘が痛い。
手首も痛みがあるし、指にも痛みが出ることがある。
去年は普通のフルートよりも大きくて重さのあるアルトフルートを購入したこともあり、更に腕に負荷がかかっているようだ。

これには結構焦った。
日常生活の中で何かを持ち上げたりペットボトルの蓋を開けたり、そういった時にも痛みがある…!

で。
ちょっと冷静になって考えてみる。

今回は特殊管を迎えたことによって、そして1畳程度の限られたスペースの中での演奏によって生じたことのように思う…。

姿勢や身体の使い方を見直したら何か変わるのではないか?

そこで今年の2月に「アレクサンダーテクニーク」という解剖学に基づいた身体の使い方に関するレッスンを受けてみました。

アレクサンダーテクニークには以前から興味があって、というのも無理な姿勢によって身体が強張って緊張に繋がることもあると知っていたから。
アレクサンダーテクニークに関する書籍も読んでいて、でも自分ではちゃんと身体が動かせているのかわからない。
一度ちゃんとレッスンを受けてみたいと思っていたのでした。

私は元々とにかく行動できないタイプで、うじうじしていることが多い。
そんな私は年明けに「うじうじしてないでとにかく行動する!」と決意を固めていました。

アレクサンダーテクニークのレッスンも高額ということもありすごく迷った。
でも身体を故障してしまっては笑えない。

講師を探し、思い切ってレッスンを受ける。

アレクサンダーテクニークの詳細はまた別記事にしようと思いますが、結果受けてみて本当に良かった。

どうやら私は肩甲骨、鎖骨を動かせていなかったようで無理に腕を使っていたのだそう。
肘も手首も指も痛みがない!
これには本当に驚きました。
解剖学すげえ。

先生によると、確かに私の腕の動きは左右でバラつきがあって、これは骨の変形が影響しているのだろうと。
でも肘の痛み自体はまた別問題だったようです。

何事も一旦冷静になって物事を整理して考えるべきですね。
ただ悲観的に考えていたらこういった行動は取れなかったし故障していたかもしれない。

片手用フルートを知る


さて、無事私の抱えていた一つの悩みが解決されたところですが、
つい最近Xを見ているとこんなツイートが流れてきました。

このフルートは片手が不自由の方でも演奏できるといったもの。
こういった楽器があるとは全く知りませんでした。

開発しているのは相原フルート。
これまたびっくり。
実は私の生徒さんに最近相原フルートの後付けEメカを利用された方がいらっしゃいます。

フルートは楽器の構造上高音のE(ミの音)が出難く、それを解消するためにEメカニズムというオプションを付けることができます。
基本的に楽器を購入する際にEメカ付き楽器を選んだり、受注生産であればオプションを注文します。

私の生徒さんはEメカが付いていない楽器を使用していたので結構苦戦されていて、
ご自身で後付けのEメカを調べていました。
そこで相原フルートを見つけ、後付けEメカを付けた、というのが本当にここ最近のお話。

そんな相原フルートの名前をまた目にして個人的にすごく驚いたのでした。
後付けEメカも自分の周りでは聞いたことがなかったので驚いたのに、片手で演奏できる楽器まで開発されていたとは…!

絶望、思考停止は可能性を狭める


腕を伸ばす時につっかかる感じはまだあります。
また、フルートは左手がよく動く方が有利ということもあり、超絶技巧は得意とは言えません。

でも一先ずは私の腕は大丈夫そう。
万が一故障することがあってもこういった楽器があるという選択肢を知ることができた。
これは非常に意味のある情報です。
情報のアンテナを張っておくことの重要さを再認識したのでした。

人生何が起こるかわからないもの。
事故があったとしても、何かハンデを抱えることになったとしても、物事を否定的に考えないこと。
可能性を自ら閉ざしてしまわなければできることはある。
強く強く、生きていけますように。




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