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<No.08> SDGs169ターゲットと232の指標について

「SDGs(Sustainable Development Goals:持続可能な開発目標)」の17のゴール(目標)には、それぞれに具体的な年限と行動目標が書かれた169のターゲットとその成果を測るための232の指標が設定されています。前回に続き、今回は169のターゲットについて解説します。

ただ、169全てを解説するのは難しいのでここでは例として「8.働きがいも経済成長も」を見てみようと思います(以下の表)。これ以外に17目標それぞれに同じようなターゲットが存在し、合計で169個あるので169のターゲットと言われています。

内容を見ますと8.1のように「年率7%の成長率を保つ」という具体的な数値目標もあれば、8.3「中小零細企業の設立や成長を奨励する」という漠然としたものも含まれています。そのため、169のターゲットのさらなる詳細版である全244(重複を除くと232)の指標が2017年の国連総会で策定されることになりました。

ここで問題になったのは、例えば「8.9 2030年までに、雇用創出、地元の文化・産品の販促につながる持続可能な観光業を促進するための政策を立案し実施する。」と言った時、各国において「何をもって観光と定義するか」といった範囲が異なっているものもあります。

そのため、232の指標は分類1(TierⅠ)、分類 2(Tier II)、分類 3(Tier III)の3種類に分類されています。

分類1(Tier I): 指標の概念が明確、かつ手法や基準が設定してあり、かつデータが定期的に公表されている指標

分類 2(Tier II): 指標の概念が明確、かつ手法や基準を設定してあるが、定期的なデータ公表に至っていない指標

分類 3(Tier III): 手法や基準が設定中もしくは設定されていない指標

分類 3(Tier III)に関しては今まで基準がなかったこともあり、現時点で確定しておらずさらに継続検討していこうとしています。このように全世界で同じ枠組みで考えようしているところがSDGsが世界中に受け入れられている点とも言えます。

169のターゲットと232の指標は以下で見ることができます。
総務省 持続可能な開発目標(SDGs)
http://www.soumu.go.jp/toukei_toukatsu/index/kokusai/02toukatsu01_04000212.html


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