ひたすら「丸の内サディスティック」を聴かせるだけのお話
この1~2年でSNS等で「丸サ進行」とか目にするようになったのですが(あたしが林檎愛好家だから目にするだけだと思うけど)、今日はそれをただひたすら読んでくださる皆様にぶつける内容です。
そう、「誰かに聴かせた話」じゃなくて「今これを読んでるあなたに聴かせる」ってだけの話。
あたしミュージシャンでも音楽稼業で生きてるわけでもない、からきしのド素人だからそこをご理解下さいね。なーんも解らないから!
ただ好きだぞって話。そこらの毎日朴訥と生きてる女がただただこの曲(たち)を愛でて読者に押し付ける話だ。
前置きはこれ位にして先ずはこちら本家オリジナルを一撃。
(出来ればヘッドフォンで全て聴いて欲しいな!)
丸の内サディスティック
20年以上前の当時、聴いた瞬間にヤラれちゃったんですけど。ピアノもピアニカの音も、…っていうか、靴の音までも、鳴る音全部に何か自分は一撃でノックダウンしました。
10代でこれを書き上げたって凄い!(勿論亀田師匠の支えも凄い)
そして本当に繰り返すけど、この一個一個の音達が自分にとってはエモいというか、好き。
それではお聴きください。
「丸の内サディスティック」(ラジオかよ)
(プレミアムじゃないと上の動画視聴できない人もいるっぽいんでもう一個下にも一般会員の方でも観られるリンク貼っておくね)
今でもずーっと聴き続けてるのですが、これもう最初聴いた人は歌詞とか意味解らんでしょ。
元々は彼女が英語で書いた歌詞を、その後空耳に聞こえる部分も含めて日本語詞にしたのだそうです。(「eye shadow」を「愛せど」に変えたり)
普段は歌詞にハマることが多い自分ですが、これはもう単純にメロディが、そして歌った時の言葉の音の形や響きが好き。
音乗りが良い言葉が散らばっていて(元々歌うのに音乗りの良いとされている英語で作られたものを、似た日本語の言葉に変換して乗せてくるから、それもあるんだと思うけど)歌詞の意味より言葉の持つ音としても全てが好きな曲。
で、こちらのコード進行が最近はあちこちで「丸サ進行」と呼ばれ、「丸サ進行」で検索すればあちこちで同じコード進行の曲を集められたサイトやプレイリストもお見掛けするのですが、元々は「Just the two of us進行」というのだ。…だ、そうです。(棒読み)
そのコードがこちら。
ま、あたしには解らんのですけどねー!
彼女がこの前のインタビューで、このコード進行について語ってくれてちょろっと弾いてくれたけど、やっぱりこれを使用するときは「ここぞ!」という勝負の時にだけ使用するようです。
あたしはそこら辺解らない、自分の感覚だけで聴いてる人ですが、やっぱり作曲される方々はこのコード進行を使うのにはそれだけ勇気が要るようで。職人方の腕の見せ所です。
そんな「丸の内サディスティック」を彼女がデビューアルバムに収録し、発売したあの日から聴き続けてきたの。もう20年以上。
シングルカットされず、アルバム曲であるにも関わらず今も尚、色んな方々にカバーされたり、自身のライブでもいつもご披露下さり、そこでもまた様々なアレンジを加えつつ。こうして今日もここでまた一人新たに「丸の内サディスティック(以後、いい加減「丸サ」って言うね)」を語ってる人間がいるのだわ。
ふう。。。
もうここだけで息継ぎしたい。まだ全然「丸サは良いぞ」って言えてないのに。いや、多分最後まで言えないし言う言葉を持ち合わせてないし、感覚の問題だから伝える術をあたしは持っていない。
で、この丸サのオリジナルをあなたに聴いて頂いたところで、過去に公式で特典映像で出した「幕ノ内サディスティック」を。これはライブ映像の繋ぎ合わせの詰め合わせ、幕ノ内弁当みたいなやつです。
ダンスっていうか振りっていうの?毎回同じ場所で横っ飛びするのが可愛い。後、林檎がステージで歌いながら歩き回るときって、猫みたいに歩くの。もうそれが本当好き。
それではお聴きください。
「丸の内(幕ノ内)サディスティック」(2回目)
約10年前の映像だから若干画質も荒いけど。
その後も大体ライブのアンコールで歌ってくれて、でも全然聴き飽きないし凄いよなぁ。。。
もう自分の語彙力無さ過ぎて全然伝えられていないんだけど、さっきから兎に角メロディが好き、って言うのを伝えたくって!
色んな人がこの曲を歌うだけでなく、演奏音楽としてもプレイしているので漁っては観ています。
その中で今回は「丸の内サディスティック」だけに、歌詞にもある「♪東京は愛せど 何にもない」って言いたいのか、東京の司令塔の都庁でプレイしてる人の動画も上げておこう。兎に角今日は丸サだらけ。
次も同じく都庁でのプレイ動画、こっちは連弾なんだけど暴れ馬って感じ。
元々のあの雰囲気が好きなので、(上の動画は)ちょいお互い「我が」「我が」って我が強く出ててな。。。と自分的には思うのですが楽しそうで何より。
……。ちょっとマジあたし「何目線だよ」って言われそう。この方達凄い方達なのに。ただの自分の受け取り方だから!音楽のことちっとも解ってない女の言うことだから!勿論凄いって思ってるのよ!
そして下のこちらの演奏もアレンジがシャレオツ、都会らしさもあるけど晴れた日の綺麗な川みたい。…ああ、どうして自分の感覚って伝えることが難しいのかしら。子供のような表現しかできない。
「ピアノ以外で演奏するのも良いのだよな…。」って事で、次はアコギ。
ギターも後半喜んでいるのでは、と思う。気分良く歌ってる感じ。
「人生色々あるけど、あたしまだ大丈夫だよね」って追い風くれるような。
ハラミちゃんも丸サの終着、池袋で弾いてくださったものがあるのでこれもご紹介しておこう。さっきの連弾もそうだけど、こちらでも曲の合間に丸サ進行で弾ける他曲を混ぜ込んでます。
YouTube以外でもインスタやtwitterでも、この方たち以外にも多くの方々がそれぞれの丸サを聴かせて下さるのでちょいちょい覗いてます。
ここで本家に戻って。
本当はこの収録じゃない日に(東京公演は全部行った)、同じく和服姿でピョンッて跳ねながら宙で足をバタつかせてたのがめっちゃ可愛かったんですけど、この日もジタバタしてて可愛かった。。。和服でガッツポーズしたりYO-YOしながら歌ったり、ああ可愛い。
後、あたしヒイズミの鍵盤(ピアノ)プレイも好きなのよね。遊びながら楽しそうに弾くのが好き。
ヒイズミ氏、初期東京事変メンバーだったのですが、この時もですけど今も時々ライブに参加してくれるのでヒイズミがいるとそっちばっかり見ちゃう。
で、この動画内で一緒に上がってる「NIPPON」は普段よりも半音下げて歌っているのだけど自分的にはオリジナルが好き。MVもあるのでそちらでご確認ください。和服着てギター弾き鳴らして格好良すぎ。
他にもあるよ!林檎が作った丸サ進行の曲
さてさて。
ここで丸サ進行と同じ楽曲を他にも林檎が発表しているので、それもお伝えしたく。
「長く短い祭」
MVもあって、そっちの林檎もお美しいけどライブの方を載せますわね。こちらもヒイズミが鍵盤してます。
あたしにとっては丸サのような中毒性は無いにしろこの曲の流れも好きです。
後半にかけてどんどん祭が盛り上がっていく感じと終わってしまう呆気なさ・寂しさとか。
ごめん、本当雰囲気でしか感じられないし伝えられないんだけど。
丸サ進行という言葉が目に付くようになってから、「ああ、この曲もそうだったんだ」って思いました。
確かに。
結構この曲もあちこちで色んな人にプレイされてるよね。
下の動画も同じ曲ですが、ただただ踊ってる林檎を見てほしくて上げてみようかと。最後、手と足をテンテンッてあげて踊るの可愛い。
ねえ、これ文章で伝わってる?えーん、語彙力が無ぇ~。
この日、たまアリ2デイズ参加したけど初日に観たときは「お、踊ってる~!?」って思いました。曲に乗って体が動いちゃってたりサビで手振りだけとかは今までにもあるけど、きっちり最初から最後まで彼女が踊ってるのってほぼ無かったのよ。だからびっくりした。
一服
で、ですよ。
ある種ここまでは伏線というか、今までずっと20年以上丸サを聴いてきたくせに、今ここでこんな事また言い出しているのは、最近出したアルバムで丸サの時と同じように一撃で気に入っちゃった曲があって。
詰まり、それも同じコードで作られておるのですが。
それが「一服」。
MV前半は「孔雀」っていう曲ですが、こちらは東京事変のモチーフアイコンが孔雀なんですね。それもあってだと思うけど事変メンバーの紹介的な曲になっています。
「一服」は1分10秒辺りからスタートするので「孔雀」を飛ばしたい方はそこまで飛んじゃって頂きたい。
コード進行は勿論丸サと同じだそうで、歌詞からも皆さんは丸サの続編のように仰られている方もいらして。(あくまでその方達の考察なので、一旦ここでは伏せます)
やっぱり地名とか入ったりすると、何か余計に丸サもそうですが、自分の体感とか知っている場所で曲と自身がリンクしやすくなっちゃうというか。
歌詞に地名とか駅名が入ってるのって良いよね!
曲調も丸サ同様、明るいような切ないような感じでね。
丸サよりも歌詞が伝わりやすい分、余計に仕事終わりとか何かの帰り道とかで聴いちゃうと「今日も頑張ったなぁー!」って思うのよ。
都会の地名が出てくる分、仕事とかそういう忙しく疲れたものから解放されて「お疲れさん」って気分になるし、出勤っていうよりは帰宅って感じがする。
本当、感覚でしか語れないけど。
「今日も自分、お疲れ!」って思う。「人生半分終えた今」とか「勇気要りますの ヒールをやるには」とかさ。
もう何よ、税金の支払いやら身体もここに辿り着くまで酷使して疲労困憊だの、人生色々云々かんぬんあるけど、ちょっと夢見るくらい良いだろっていう感じ。
帰り道は色々あっち行きたいこっち行きたい、あれしたいこれしたいって考えるし。
そこにあの丸サ進行のお陰か、明るい中に切ない感じも隠れてて時々キュンとする一瞬もあったりで、こういう曲聴いてると疲れてても「また明日も頑張ろう」って思える。
社会生活と現実と、休息とちっちゃな夢とを繰り返してるじゃない?
ここまで生きてると、前を向くために毎日毎日いつだってセンターライン引き直してる。
「一服」も「丸サ」もそんな感じが自分にはするのです。
丸サ進行の曲は世界に数多あれど。
こればっかりは人の感性なので、この曲を気に入らない人も何も感じない人も、同じように気に入ってくれる人も様々いるんだろうけど、今回「一服」を聴いた瞬間にそういう気分になってですね。
このコード進行が先にも述べましたが、彼女自身、勝負所で使うと言っていた様に、劇薬に近いそれを持っているのです。そこらの具合もあって最終これは歌詞にも出てくる「危険な合法ミュージック」です。
あたしには良い薬だわ。
最後に、一番新しい丸サアレンジをお伝えして閉めます。
これは先程動画でご紹介したライブのエンドロールとして会場で流れたものですが、元々彼女や周囲の人が今回のものをアレンジしたのではなく、動画で上がっていたものを発見、気に入り使用したらしい。
会場で聴いた時も「絶対このアレンジの丸サも、会場だけでなくリリースしてほしい!」って思っていたところ、この前のベストで目出度く収録されておりました。
その時の会場で使用した映像と一緒にどうぞ。
格好良いよなー。
兎も角も「丸の内サディスティック」と「一服」はあたしには結構な薬になっておりますよって話。
勿論、彼女の曲は全て好きなのですが、普段は歌われる事を主とした作品に対しては歌詞も気にする自分が、歌詞に捉われず歌声が無かったとしても、そこを支えている曲だけでもこの2曲は好きなのよっていう押しつけでした。
さぁ、ここまで。
後半違う曲を聴いてると思ったでしょ。
そう、聴いてるよ?聴いてるけど全部「丸の内サディスティック」進行だから。(「NIPPON」は別として)
とどのつまり、ずっとあなたは根っこに丸サを聴いてたのよ。きゃー!
「勤勉なあなた いとおしいね そっと讃えたいし安らいで欲しい」
「頑張ったんなら許したいね 時には自分を休ませとくれ」
ここまでこーんな長くて、こーんな他愛もない話を頑張って読んでくれたみんな、毎日毎日お疲れ様!
ちゃんとお休みください。
また明日も応援しています。
あ~、どっか旅したいー。
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