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紺碧の巨人

6年前くらいに見た夢。

私は、自分より1/8ほどしかない人々に囲まれていた。
いや、おそらく私が人間の8倍程度の大きさだったのだろう。
真っ青な体をしていた。
本当に紺碧色。
岩山に腰掛けていて、足元の方に4-5人、肩の横の崖の上に1人の人間がいた。皆同じ服を着ていた。象牙色のような薄いベージュのような服。
靴も履いていたと思う。

彼らは小さくいろいろな場所にいるので自分の体臭が強いのではないかと気を使っていた。(冷静に考えれば笑える)
自分の体は薄い皮膜のような、サランラップみたいなものが体を包み込んでいて、樹脂のような特殊なにおいがある。(らしい。自分でそのにおいは感知できない)性別的には女のようだった。

私と彼らの関係性は良かった。
話をしているのだが、音声でのやりとりではなく、直接内容が頭の中に入ってくる。このあと私はどうやら彼らのために一仕事をしなければならない。
これは彼らからの依頼ではなく、私がそう自らの意思で感じていた。
(移動して岩か何かを動かすようなタスクのイメージだった)

場所は活火山の近くで、赤茶けた大地がむき出しになっており、少し離れたところからは深い森になっていた。
温暖な地方という感じで、熱帯でもなければ寒冷地方でもない。
日本と近いような環境ではないかと思う。

私は彼らに別れを告げて近くにある泉を覗き込んだ。

自分の顔をまじまじと見つめる。

赤と白のペイントなのか?模様なのか。口元から頰の端にかけてラインがあり、それが何本も下に連なって、まるで魚のエラのようだ。
目は横に長く、強いていうならもののけひめのシシガミに似ている。
(エラのラインの引き方は違うけど..)
目の上にも同様のラインがあったと思う。青に赤と白がよく映えていた。
おそらく彩りを気に入っていたと思う。
そのライン以外は頭の先から足まで紺碧だ。
髪の毛はあったが暗い青だったと思う。
瞳は焦点の絞り方が変わっていて、一眼レフカメラみたいに黒目がしまる。
手の指は六本だった。人間より幾分指の比率が長い。
なんとなく水棲のようなイメージがあった。

泉の水に手を伸ばしたところで目が覚めた。

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