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粒子間をつらぬく螺旋

周囲に時の残像のようなものがあるのか、粒子がたくさん浮いている。
別々の時空に自分が入り込む器は複数あり、その中身を移動していく。
飛び石みたいに乗り換えていく。
そうしていると実は粒度が薄くなっている。粒の間隔が開いている。

密集すると時の進みが早くなる。
そして粒の間隔が開けば、時の進みは遅くなる。

アカウントを常に行き来していると、各器自体の経年変化も変わってくる。
コードが与える影響はゼロではない。

予め鏡を開いてまた未来開かれる自分へと扉を開けて置く。
また別の時と場所で鏡をひらけば、鏡を開いた昔の自分へ道ができる。
これはイニシエーションで、物理的な意味はない。
ただただ、たどりやすく跡をつけ回路をなぞる行為なのだ。

時間は並列化され、すべて同時に進む。
あのときの想いも、今の想いも、未来の想いも。
重なった想いの中に、光の筋が通る。
瞬間には、涙が出るような懐かしい気持ちがある。
その走るスピードで発熱している。

この光は別った箱をも貫く。
粒子を同様の状態に浮遊させることで、道を作る。
埋め込まれたコードが外されて次々と伝播する。
そして無限の輪から放たれて、成長の螺旋へ解かれていく。

新たな軌道へ


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