ゲームプレイ週記#203「Rhythm Doctor」

手軽なリズムゲーム

後輩からアーリーアクセスで面白いゲームがあると聞いてやってみた。仕事の締め切り間際で新しい何かに手を出す余裕がなくても、単純なインディーゲームなら覚えることが少ないから楽しめる。仕事は学生時代に思っていたほどには抵抗がなく、発言力も上がっていくしゲーム感覚で捌いていくことは気持ちがよくて好きなのだが、このゲームに登場する医者のように夜中まで働いていいのは若いうちだけだと思う。余力がほしい。

プレイヤーは研修医であり、リモートで患者の心臓に除細動を施すというとんでもない設定になっている。上室性頻拍だと2ビートになるらしい。通信妨害によってBGMが乱れるというギミックがあり、ゲームの内容にも活かされている。ちゃんと判定調整から始まるところがリズムゲームらしい。研修医というだけあって他の医者からの懇切丁寧な説明を都度受けられるので、ゲームが苦手でも安心して遊べる。

演出を感じる

本質的にはレーン毎にハイスピードが異なる音楽ゲームであり、曲に乗りながら頭の中で正しくリズムを組み立てられれば成功となる。ただし訓練を求められる一般的な音ゲーとは異なり、どんな譜面のパターンが来ても処理できるようになることを目指すものではない。一発でクリアはできてもノーミスは無理なので、初見では肩の力を抜いてリズムと演出が変化していく様を鑑賞しているといいと思う。

最初は出来の良い同人リズム天国くらいに思っていたものが、ボスステージでエフェクトがかかってくるところからこのゲームの真髄を理解できてくる。忙しい人もACT 2のボスまではやってみてほしい。ここまでやっていいのかと思えるような仕掛けが組み込まれており、特に小規模なゲームを作っている人にとっては発想の助けになったりするかもしれない。

適度なコンテンツ量

インディーゲームとしてはいい値段になっているが、バリエーションを含めればステージの数はそれなりにあり、Muse Dashなど他のゲームとコラボしたステージも既にいくつか用意されている。覚えゲーな面があるため、適当にクリアしていくだけでなく全てを最高評価で埋めようと思えばそこそこの時間を使って繰り返しプレイしていくことになるだろう。

最近400円で買ったドット絵が実に素晴らしい「ウィッチパズリズム」もワンボタンで遊べるリズムゲームだったが、ノンストップモードをクリアしたら1時間足らずで終わり、RTAを極めるでもなければやることがなくなってしまい寂しさを覚えていたところだ。実際にそこまでプレイすることが少ないとしても、遊びきってしまった場合の余地としてやり込み要素が用意されていると安心する。

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