ゲームプレイ週記#212「クイズマジックアカデミー」(8)

風呂敷を畳む

人生の拡張をいつやめようかと思っていたが、ついにやめてしまって余生に入る。理想や目標を抱えているうちは語るような暇があれば前進しなければならないわけで、それはいつまでも続けられるものではない。仕事でも無理して個の力を伸ばすよりかは口を出すことを求められているから、既に手にした能力でやっていこうかと思う。そう決めてしまえば他人も不変なものに見えて気が楽になる。

QMAでいえば、僕の総合的な正答率が上がり続けたとしてもアニゲよりスポーツが得意になったりは今後しないということだ。対策によって局所的な知識が増えても、アンテナたるバックグラウンドを意図的に変えなければバランスは大きく動かない。知るべくして知ったことの向こうにある未知を明確に未知とする。これが無知の知ということなのかもしれない。

ことわざ検定

過去に言葉の検定をわざわざ選んでこなかったのは、国語が素で得意だったからだ。昔から読み書きは速くないが、馴染みある言葉で構成される世界に深く浸るのが好きだった。国語力は科目一般に応用が利くだけに依存性が強く、大学受験や就職活動でそれ以上に課題それぞれの練習量が求められることを思い知るのはよくある話だ。

ことわざは問題数がほどほどで、回していれば自然と8割は取れるようになり穴を復習で埋めれば問題なくSSSを取れた。中国由来が多く、助詞の少なさから並べ替えが難解になりやすい。論語や史記、それに「窮鼠猫を噛む」や「言うは易く行うは難し」の塩鉄論あたりは押さえておきたい。三国志が出典の言葉も割とある。グーグルを開いて意味や由来を調べていると、古い時代の生活が想像できるようで面白い。

漢字・四字熟語検定

文学的な言い回しを避け、語彙を絞って生活しているとことわざなんかは縁遠いものになるが、漢字や四字熟語も子供が読めるものしか使わないのが普通だ。漢字ドリルを進めるたびに使えるパーツが増えたのも遠い記憶で、今となってはQMAで出る言葉でいうと「蟹行文字」を扱えることのほうに価値がある。そんな中で漢字・四字熟語検定はクイズゲームらしいカルトクイズに溢れていて、ここでは本当に生涯使わない山のような言葉に出会うことができる。

配点はそれなりにあるのでSSまでは早いものの、問題が多いのと難問がとことんグロいのでSSSは一時断念せざるを得ないか、と思っていたら上振れて取れてしまった。見知ったタイピング問が続いてくれたおかげで届いた。普通のクイズに近いタイピング形式から外れてヒントが含まれる出題になると、それだけ問われる知識がマニアックになる。四字熟語についても覚えてしまえば忘れにくいが、読めないのと意味がわからないのと前後で切れてるのとで頭に入るまでが辛い。

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