ゲームプレイ週記#084「ポッ拳 POKKÉN TOURNAMENT DX」

リアルタイムポケモンバトル

60fpsのオンラインゲームをまともに遊べる回線が引かれたので、昔に体験版だけ遊んだことのあるポッ拳を始めてみた。美麗なモデルのポケモンを動かし、多彩な技を放ってバトルができるというそれだけで素晴らしいゲームである。アニメを見ていた人はこういったアクティブなポケモンのぶつかり合いに憧れたことがあるのではないだろうか。ポケモンをここまで自由に動かせるゲームはないので、興味のある人は体験版で体感してみてほしい。

格闘ゲームとしては、3Dのフィールドフェイズと2Dのデュエルフェイズに分かれているのが面白いところだ。フィールドフェイズでは3D格闘ゲームのように必ずしも向き合って戦うわけではなく、その名の通り3D空間内を自由に動き回ることができる。攻撃に誘導が効く点でガンダムvs.シリーズに感覚が近いかもしれない。2D格闘だけではないという、このフェイズシステムがポケモンらしさの演出に大きく役立っているといえるだろう。フェイズの切り替わり時には一瞬のストップが入るが、どちらのフェイズでも展開はさほど速くないのでそれもあまり気にならない。

このゲームはタイトルから推測できるように鉄拳のチームによって開発されているものの、鉄拳の要素は特に見受けられないし、一方でポケモンにあるタイプや道具といった概念も持ち込まれていない。それゆえにこれらのゲームに触れたことがなくとも懸念を抱く必要はない。

いっせいトライアル効果

認知度が高い割に盛り上がりに欠けるタイトルという印象だったが、前回のいっせいトライアルにポッ拳が選ばれたことで新規プレイヤーが増えただろうかと期待していた。トライアルが終わった今、ランクマッチに潜ってみると見込み通りビギナーは増えているようで、実戦経験に乏しい者同士で勝ったり負けたりして昇格もしつつ楽しむことができている。

チュートリアルで打撃と投げ、それにカウンター技のようなブロック攻撃の三竦みを教わった後は、コンボ道場とアクション道場で自分が選んだポケモンの動かし方を知ることができる。教わったことを試しながらリーグを進めていくと、イベントでダークミュウツーを倒す頃には一通り探れるくらいに十分な試合数がある。位置関係に応じて適切な始動技からコンボを狙っていけるようになっておきたい。

シャンデラと共に

プレイアブルなポケモンの中ではシャンデラが好きで、しかも使いやすく強いと聞いて触ってみたいと思っていた。次点でジュナイパーやゲンガーを考えている。シャンデラは寄られると貧弱だが中・遠距離技が強い典型的な弾キャラであり、避けづらい弾幕とビームで相手を圧倒する。加えて強力な対空技も備えており、飛ばせて落とすのが楽しい。やられるときは呆気ないものだが、近づかれた後にも切り返しに頼れるオーバーヒートがあるので諦めずに仕切り直しを狙っていく。間合いを取ることさえできればとりあえずでおにびを撒いて相手を動かせるし、ガードを固めてきたらたたりめで遠隔投げすればいいしと本当に技が優秀で好みの性能をしている。固有アクションの振り子移動も楽しい。

飛んでくる弾に対しては、ブロック攻撃で受けてからキャンセルしてステップを入れるという「ブロキャン」が有効らしいのだが、Aボタンで出せるおにびなどのポケモンわざ全てにブロック攻撃を無効化する貫通が付いているのがこのシャンデラ。簡単には相手を寄せ付けない。なんといっても距離が命である。このゲームには起き上がりで保証される無敵技がないということもあり、技の発生が遅いシャンデラは一度ダウンさせられるとかなり不利になってしまう。投げに通常攻撃を出すと相殺されてあいこになってしまう仕様なので、投げ重ねを読んだならジャンプで避けるか、相殺されない構え強攻撃・ホーミング格闘で潰すのがセオリーのようだ。

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