ゲームプレイ週記#221「ELDEN RING」(10)

遺灰の強化

イタリア旅行で幸運にもベルニーニのサン・ピエトロ大聖堂に入ることができた。バロック建築を何よりも見たかったので嬉しい。荘厳なファンタジーの建造物が現実にあるという感じで、放置しがちなエルデンリングも少しは進めようという気になった。DLCはラダーンにもモーグにも寄っていないのでやらない。霊クラゲをデコイとしてここまで連れてきたが、一切の強化を施していなかったので遺灰について調べてみることにした。

どうやらすずらん摘みの鈴玉の1をなぜか持っていなかったせいで強化できていなかったようなので、どこかで見たような地下墓で還樹の番犬を倒して手に入れ、一気に+8まで上げてやる。持っている中では忌み潰しのロロが強いようだが呼び出すにはFPが全然足りず、写し身の雫はこれまたラダーンの撃破が条件になっている。さほど苦労はしないのかもしれないが、今からラダーン祭りに赴く気分ではない。

ファルム・アズラを進む

ファルム・アズラを祭壇から進んでいく。ワンコンボで倒せる敵が多く、タイマンでも苦戦するような道中に比べると歩きやすくなった。彩度を落として描かれる崩壊した地と、そこに時折正面から差し込むライトシャフトが印象的で、見せたい光景がデザインされているなと思わせる。やけに存在感のある竜巻のモデルにはファー表現用のブラーが適用されているらしい。

流石にこのゲームが終盤に差し掛かっていることはわかっているので、分岐も歓迎して噛み締めるように探索をする。強敵の相手が苦行だから、相対的に散歩が楽しい。何度も歩いて断片を重ねないと頭の中で地図を描けない人間なので、道を尋ねたらダンジョンをそらで描いて教えてくれるような友人を昔から尊敬していた。自分のいる空間を見失わない能力は、絶対音感のように幼少期にしか養えないものだったりするのだろうか。

獣の司祭

そしていよいよボス戦で、今回も前後半に分かれている。盾と両手持ちの併用で挑んでみてはいるものの、張り付いても距離を取っても被弾が抑えられず、節約しての安定には程遠い状況だ。飛び道具が多いため柱を挟んで対峙することはまず考えられるが、相変わらずカメラが辛いし、後隙が短すぎて安全に狩ることができないので潜り込んでなんとかするしかないのかもしれない。

いずれにせよ被弾のパターンを認識しきれていないので、気が進まないもののレベルを上げてこようかと思う。「敵だけ楽しそう」とはよく言ったもので、そう言いたくなるだけの硬さや運動性能の差を覆すまでにどれだけの試行がいることか。ストレスとカタルシスはゲームの基本だと思っていたが、心因性の咳がここのところ続いているから、こういう最高レベルのストレスはもう避けて生きる必要がありそうだ。

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