まにうける

【風雲ガチンコ文章指南録!?】『真に受ける力』⑭~響け!起承転結永久保存版!?キシミ・ザ・ヘブン!!の巻~

きしみさん

メールありがとうございました。
文章構成のことなど全く頭になかったので(^-^;)
ちゃんとやらないとあかんなぁと思いました。
文を書いてても「起承転結」って意識したことがなくて、なんとなく・・・書いてるんです。

だから今回きしみさんに私のヘンな文章を分析してもらえたのが嬉しかったです!
もっと段階を踏んで書けるようにしたいです。

今日、林先生と話していたのですが、
きしみさんの文章の書き方をどんどんマネしてい
きたいと思いました。


話が変わってしまうのですが・・・
入試の日は11月2日(金)なんです。

その日に《1分間自己アピール》というのもあって、
1分だけ区切られて「何をしても良いから自分をアピールしてください。」
というのがあるんです。

最初は、楽器を吹こうかなとも考えたのですが、
あまりにも下手なので断念して、口でしゃべろうと思っています。

自分の長所と、とにかくこの学校に入りたい!という意気込みを伝えたいと思っているのですが、
きしみさんならどうなさるかというのを聞きたくて
書かせてもらいました。

その時に何を話したら印象に残るかな?とも思いました。

最初に長所(謙虚な所・やる時はやる!)を話して、
その後でこの学校に入りたい!(大学で音響を学べるのはここしかない・音響を学びたい)
と言おうと思っています。

よろしくおねがいしますm(__)m


西山リカ

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2007/10/25, Thu 02:23

西山さん

こんばんは。
私の文章が、西山さんの中で何かしら響くのなら、
どうぞマネでも何でもして、お役に立ててください^^;

モノマネから入って、
リズムや文章の呼吸を覚えるのは
いろいろな文章作法の本にものってますしね。

まぁ、マネするのが、
あたくしなんぞの文章だというのが
ちょっと気がひけますが(汗
でも西山さんの心が響くのなら、
その響く部分にしたがって
進んでみるのはいいことだとは思います。

そうやって、実は少しずつ自分の感性の輪郭を、
もしくは自分自身を掴まえていくんですよね。
自分はどういうことに響く人間なのか、みたいなものを。


技術論の「起承転結」は、あまり構えずに
道具として便利だなぁぐらいにしてもいいかもです。

どうしても書きたい! というような
本然的なものが燃え上がった場合は、
はっきりいって、構成などどうでもよくなる時も
ありますから。

気持ちまるごとの方が、文章的には
ゴツゴツしてても伝わることがあります。

何事も鵜呑みにせず、臨機応変で
効果的な方をえらべるように。
(まぁ、ゆとりなければ、
無事に思考を書き終えられる方を選びましょう^^;)


村田喜代子さんという作家がいらっしゃって、
彼女が書いた文章作法の名著があるのですが、
その中に、目からウロコが落ちるところがありました。

それは「起承転結」についての記述の部分です。
実は子供でも「起承転結」を自然に使ってますよ、
という一節なんです。

誰かに何かを話すとき、もっとも効果的な論法を
自然に用いているというんです。

ちょっと、記憶だけで書くので正確ではないですが、だいたいこんな感じでした。

ある子供が、“結論”として「小遣いをあげてほしい」っていうのを伝えたいとします。
すると、どこから話を始めるかというと、
いきなり結論からいくと断られる可能性もあるわけで、逆算して入り方を自然に工夫するんですね。


【起】
ねぇ、お母さん、
この間みんなと学校で話してたんだけどさぁ。

【承】
A君がさ、僕がずっと欲しかったのに
小遣いが足りなくて買えなかった○○を
ついに買ったっていうんだよ。
そしたらB君まで持ってるよって言い出してさ。

【転】
いいないいなって言って、聞いてみたらさ。
実は二人とも、小遣いをあげてもらったっていうんだよ!

【結】
ねぇ、お母さん、
僕もそろそろお小遣いふやしてよ!


どうでしょう、確かにこういうとき、
人は知恵をしぼって、一番効果的に伝わるように、
一番、目的を達しやすいように、話す順番を考えて
話しますよね。

実はみんな日常でやっていることなんですよね。
私は「起承転結」なんて聞くと
ビビってしまう性格でしたから、
この記述には大変救われました。

なので、西山さんも気楽に、構えずに、
「起承転結」をちょろっと意識する感じで
のびのびやっちゃってくださいませ。


>《1分間自己アピール》


こ、これは私が一番苦手なものですねぇ^^;

> 最初に長所(謙虚な所・やる時はやる!)を話して、その後

> この学校に入りたい!(大学で音響を学べるのはここしかな
い・音響を学びたい)
> と言おうと思っています。


なるほど。
その意気込みが、自分の中に熱く響いているものであれば、
そのままでも構わないとは思いますが、
それではアドバイスにならないので^^;、
3○歳(当時)の私が、数々の面接に落ちながら
学んできたことを集約してお伝えします。

相手が知りたいことは、3つです。

・なぜ、その学校を志望したのか?
・なぜ、その業界・職種(音響の世界)を志望するのか?
・学校に入ったとして挑戦したいことは何なのか?

この3点を、つくろわず、あるがまま、ぶつけることです。

すべてに、完全な理由は必要ありません。
どこか一つの中にでもいいので、
「おお! そんな面白いきっかけで選んだのか!」
とか「おお! それなら気持ちは本物だな!」
と思わせる何かが響けば十分です。

原稿で一言一句、用意していくと、
ツラツラとよどみなく言えてしまうだけに
気持ちがあっても、上辺べを滑ってしまう
可能性があるので、注意が必要です。

怖いですが、言うことや流れだけを決めおいて、
あとは考えながら、リアルタイムで
思いのたけをしっかりとぶつけた方が、
初々しくて伝わる気がします。

覚えてきたスピーチは、よほどうまくやらないと
「ああ、詠んでるだけだな、この子」と
思われてしまいがちです。

私が選ぶ方だとしたら、聡明で利発で、
自分のことを申し分なくアピールできる子も
魅力的で、やはり選んでしまいそうですが、
たとえスラスラしゃべれなくても、フレッシュで、真剣で、目標も明確で、動機がしっかり胸に響き、伝わる子なら、ぜひ入学してほしいと思ってしまうと思います。

西山さんは、なぜその世界に進もうと思ったのか、
一番の思い出を語ってみてはいかがでしょうか?

こんなアドバイスしかできませんが、
頑張ってくださいね。
ではではまた。

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(ここで終わらないのが、キシミ・ザ・ヘヴン!だったw)

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2007/10/25, Thu 03:32

西山さん

すみません。
蛇足ですが、せっかくなので
「起承転結」を使った例を
ざっくりとだけ書いておきます。

これは、自分の夢にウェイトを置いて
アピールする場合です。
※面接とは別に自己アピールしなければならないなら、学校で挑戦したいこととは別に、そのさらに向こう側の夢を基点にして述べてみるのもいいかなと思ったので。


【起】
私の夢は○○になることです。

【承】
私は以前○○で、かくかくしかじかしたことがあり、その時とても○○に感動して、
それからずっと、そのことが忘れられずにいました。

あるとき、進路に迷っていたときに、
ふいにその時のことが頭に浮かんで、
その瞬間、私は、「そうだ、私はこの道に進もう」と決めたのでした。
※ここの思い出を、本当の感動を再現するように
伝えられたら言うことなし。

【転】
でも、今の私には、当たり前ですが
○○になる知識も、技術も、経験もありません。
だから、ぜひ、ここで学ばせて頂きたいんです。

【結】
私の長所は、素直さと、粘り強さです。
たくさん学び、どんどん吸収して成長し、
絶対○○になりたいと思っているので、
どうかよろしくお願いします!


みたいな感じでしょうか。

西山さんの中で、一番響くことがあったら、
それをメインにすえて、新たに自分の自己アピールを構築してみてください。

緊張してようが、していまいが、
自分の中で熱く響いている言葉は、
必ず、相手にも響いて届きます。
これは、厳然たる法則です。

林先生と相談しながら、
心に響く自己アピールを
目指してみてください。

ではでは。失礼しました。
おやすみなさい。

水もしたたる真っ白い豆腐がひどく焦った様子で煙草屋の角を曲がっていくのが見えた。醤油か猫にでも追いかけられているのだろう。今日はいい日になりそうだ。 ありがとうございます。貴方のサポートでなけなしの脳が新たな世界を紡いでくれることでしょう。恩に着ます。より刺激的な日々を貴方に。