『トイレでわしも考えた』

もしnoteで詩人として売れたかったら
きちんと企業努力をして
惜しみ無く気を使って
ニーズにこたえたりしていかないと
いけないのだろうね

や、無理、というか
そもそも二足、三足のわらじをはいて生きてるから
はなから(noteに対する)
ハングリー精神が欠落しとるのよね
うたがわきしみは

(や、わしだってnoteに対して
うすらぼんやり期待していた時期もあったはず
だがしかしお金大事超大事、本職は遊びじゃない)

だから気まぐれに
わがままに
人気があろうとなかろうと
傍若無人に過ごしてきてるわけだもの(みつを)

長年、なんとか表現の世界にしがみついて
食えない時代を過ごしつつ
今に見てろと 歯を食いしばりながら インプットして

それがこの歳になって
ようやく少しずつまともに稼げるようになって
少なくとも養育費とか
毎月の借金なんかを返しながら
相方とデートするくらいのゆとりはもてるくらいには
(今はその相方とも会えんしストレスMAXなのだがとにかく)
本職で稼がせてもらってる

無論、フリーランスになった今
ずっとナイフの刃の上を
タイトロープで渡ってるような
緊張感を持ったまま
安心のない暮らしを余儀なくはされてはいるが

無用になったら
すぐに捨てられる世界

この間、また仲間の一人が
つい最近はいったばかりなのに
うちのベンチャーが期待してる成長テンポに
センスも技術もスピードもついていけなくて
契約を打ちきられて
五月で首になった

なんというか
虚しさが漂うなか
作業は続いたわけだけと
こんなヒリヒリした不安定のなかで
僕らは人を感動させるものを
作らなきゃいけなくて

そしてなんだかんだいって
作れてる天才の自分がいてーー
(誰も言ってくれないから
せめて自分でいうっていうスタイルが
うたがわきしみですものね)
ーーただお客さんの反応だけをモチベにして
なにがあっても前を向いて
楽しいもの
人の人生の時間の一部を奪ってでも
観てもらえる価値のあるものを
次々と
息切れしながらも送り届けて
引きこもり生活を続けている
今日この頃なわけで…

でももしも
もしもわしがこの本職を奪われたら
うたがわきしみは
もっと詩人として
ハングリーに覚醒するんじゃないかしらん？

キャッチーでいながら
エッジのきいた見出しつけて

タグもわかりやすく
ちゃんと機能するようにつけて

無論ぐっと目を引くような
ビジュアルにもこだわって

題材からなにから中身のベクトルまで
バズるように知恵を絞って
フォロワー集めに
やっきになると思うんだよね

かててくわえて
noteが主催するお題目にも
全部きちんと投稿してさ…

や、書きながら無理だなあ
とは思ってるけどさ

そもそもnoteでおすすめといわれて
載ってくるようなものに
あまり興味もひかれず

や、エドワード・ゴーリーみたいな人がいたら
さすがにフォローするかもしれないけど

そんなこんなで
無名のまま
ただひたすらわがままに
今日もnoteの片隅で
垂れ流す日々でつ

あっちょんぶりけ！なのゆさ