まにうける

【風雲ガチンコ文章指南録!?】『真に受ける力』⑱~西山母もビックリ仰天!? キシミ・ザ・オーバードライブは伊達じゃない!? の巻~

本当に真に受けたいあなただけに、今日もお送りします(笑)

やっぱり10年前からやってることあんま変わってないよなw
性分なんだろなあ。ま、いっか(´ー`)

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2007/10/27, Sat 10:47

きしみさん

林です。おはようございます。
ちょっと自分の事でここ数日、PCの前に座る時間が取れないぐらいバタバタとしています。
ミクシィは携帯からも見れるので、移動中にコメントとかは書かせて貰えているのですが。

大変申し訳ございませんが、今夜でも帰宅が早かったら夜でもまたお返事書かせて頂きます。

リカちゃんのお母様から、昨日お電話がございました。
きしみさんには大変感謝しておりますと申しておりました。
「全然見ず知らずの娘にこんなに懇切丁寧なご指導を!」と大変感謝されておられました。

すみません。
勝手ばかりで申し訳ございません。
リカちゃんの事ヨロシクお願いもうします。。。


林S子

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2007/10/27, Sat 13:25

お忙しいところ返信ありがとうございます。
私のことなど、どうかそんなに気になさらずに、
お役目をまっとうしてくださいまし。大丈夫ですから――

と挨拶的な返答だけを送り、今日も今日とて
私は渾身の力を振り絞り、キシミ・ザ・オーバードライブ!
を繰り出した。

※なお、これはお仕事ではない。繰り返す。これはお仕事ではないw

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2007/10/27, Sat 19:15

西山さん

ありがとうございます。やっぱり聞いてよかったです。
何を書けばいいのか見えてきました。

曲を聞いた気持ちのままにイメージと、
揺り動かされた心の状態を、
劇的に点描していけばいいのかもしれません。

たとえば、序盤は激しく躍動感のある曲調で、
後半は、なんだか切なくなる曲を聞いたとします。

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一頭でも恐ろしい筋骨隆々のバッファローが、
黒々と群れをなし、濛々と砂煙を蹴立てながら、
怒涛の勢いで荒野を突き進んでいく。

私の心臓は一気に跳ね上がり、
さらに加速度を増してゆく鼓動は、
バッファローたちの踏み鳴らす地響きと重なっていく。
まるで私自身が一頭の獣となり、
全速力で駆け抜けているような疾走感。
体全体に力がみなぎってきて仕方がない。

一転。夕闇せまる荒野。
そこには傷つき、置き去りにされた
一頭のバッファローがいた。
もはや立ち上がる力さえ残っていないようだ。
怪我をした動物の運命は決まっている。
過酷な自然界の掟に従い、何ものかの食料となる。
それが現実だ。
私の中には、憤怒と、悲哀と、
誰を恨んでいいのかも分からない、
やるせない感情が一緒くたになって渦を巻いた。

夜。やがて、何もできない歯がゆさは、
諦めにも似た気だるさにとってかわり、
胸の奥には、透明なのに、ずんと重くのしかかってくる
厚い雲のような虚無感が広がっていた。

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どうでしょう。
曲調のうつりかわり(時間軸)にそって、
情景描写&自分の感性ならではの、
文学的or劇的な心理描写をつけてみました。

曲を聞いて(※実際には何も聞いてませんが^^;)、
バッファローの一群を思い浮かべたのも私の感性ですし、
それによって、心が動いた部分も
私ならではの心理になっている気がしませんでしょうか?

とにかく、私が「時間軸とともに音を聞き、表現するんですよ?」、
と言われ、「音楽を聴いて、曲から受ける感じを自由な自分の感性で、
文学的な、また劇的な、作文にして下さい。」
というテストを出されたとしたら、
前述したような感じになりそうです(分析や説明とは真逆のベクトルかも)。

さて。
では、西山さんの文面をみてみましょう。

私が今まで出してきた意見は、テストの問題文に
正確に添ってない意見でしたので、
全部忘れて一度リセットしてくださいね^^;

じゃないと、え、この間と言ってる事違うじゃん!
と理不尽に感じてしまうでしょうから。

これからは、文章そのものをみるだけでなく、
問題文や、評価ポイントを軸に判断していきます。

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①つ目
この曲には日本にしかない、奥ゆかしい風情が感じられる。
私は、狭く息苦しい場所ではなく、お寺や昔からの有名建築が
ある場所に行きたくなった。
昔の、整備の行き届いた広い家屋の中で女御たちが優雅に遊ぶ
姿が目に浮かび、
体から怒り・悲しみなどの感情が全て抜けて、全身で音楽に浸
れる。
私という存在をすべて受け止めてくれている気がした。
また、心地よいのにこんなに心を凛とさせてくれる。
それは、安心の中に緊張があるからだ。
日本人と言う誇りをもち、堂々とするのは当たり前だと言って
いる。
昔からある和の心や伝統を大切にしたい。
この曲は私を昔へタイムスリップさせ、心にゆとりを作ってく
れた。
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>この曲には日本にしかない、
奥ゆかしい風情が感じられる。

ここは、分析になっているのでいらないかもですね。

>私は、狭く息苦しい場所ではなく、
>お寺や昔からの有名建築がある場所に行きたくなった。

この感想はあってもいいかもしれませんが、
“時間軸”というキーワードを大切にするなら、
情景描写のあとにきた方がいいかなぁ。

>昔の、整備の行き届いた広い家屋の中で女御たちが優雅に遊
ぶ姿が目に浮かび、

ここは、情景描写なのでいいですよね。
何をして遊んでいるのかも、追記してもよさそうですが。

読んでる人にも、西山さんの脳裏に
映っているものが見えるように。

で、何を感じたか?

>体から怒り・悲しみなどの感情が全て抜けて、全身で音楽に
浸れる。
>私という存在をすべて受け止めてくれている気がした。

感じた感覚はわかりますが、
情景描写のイメージとの結びつきが弱く、
説得力がない感じになってるっぽいですね。

>優雅に女御たちが遊んでいる

>私という存在をすべて受け止めてくれている気がした。

という線で、かなりの飛躍を感じます。

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ボロボロの姿で門前に現れた子供を、
振袖が乱れるのもかまわずに抱きしめる女御。
-----
※政治的な理由から手元を離れ、
行方不明になっていた女御の幼子、
という設定だったとして。

ぐらいのシーンなら、わかりそうな気もしますが。

もし、それほどの癒しの感覚を感じたのであれば、
イメージの「女御たちの遊び」に
もっと深い意味か、何かしらは付随してないと――
(その付随している部分も描かれてなければ)、
第三者に納得してもらえない恐れがあります。

イメージに何か付随したもの――
(たとえば、女御たちは無邪気に遊んでいるけど、
実は彼女たちは、追い込まれた平家の女御たちで、
死を前に、はかなく遊びに興じているとか、
何か劇的なシチュエーションの中でやっていたとか)
――がないのであれば、
心理描写の方を、もっと正確に抑えていく必要があります。

【情景描写例】
女御たちが、広い屋敷のお座敷で、
他愛もない貝合わせ(仮)の遊びをして、
稚児のように無邪気にはしゃいでいる姿が浮かんだ。

【心理描写例】
物事を難しく考えたり、
ちょっとしたことでクヨクヨ悩んだりするのが
なんだかバカバカしくなってくるような、
感覚にとらわれた。

ゆっくりと流れる平安の都の息吹が、
あるがまんまの私を包み込み、
私を童心にかえしてくれるようだった。

ぐらいの心理だったら通りそうですかね。
※↑まぁ、あまり文学的には出来てないかもしれませんが(汗

劇的にor文学的にするには、
確かに比喩を工夫しなければなりません。

が、それは別に大げさに書けということではなく、
感じた感覚があくまで正確に伝わるように、
比喩を駆使するということです。

>また、心地よいのにこんなに心を凛とさせてくれる。

時間軸によっては、
そう感じさせる曲部分もあったのかもしれませんね。

これを感じたときの情景も、
女御たちの遊びの場面のままでしょうか?
もし、場面変わっていたら
別の情景を書いてもよさそうです。

同じシーンで感じたのであれば、やはり、
「女御たちが遊んでいる」というだけの情景描写では、
この感情も説得力をもって人に響かない恐れがあります。

>それは、安心の中に緊張があるからだ。
>日本人と言う誇りをもち、堂々とするのは当たり前だと言っ
ている。
>昔からある和の心や伝統を大切にしたい。

私が曲の核をつかめと言っていたからでしょうね(汗
これも分析口調になっているので、変更の余地ありです。

リアルタイムに、曲を聞いている
西山さんの中で揺れ動いている心理を
書くようにしてみてはいかがでしょうか。
私のバッファローの例文は
そんな感じになってると思います。

>この曲は私を昔へタイムスリップさせ、心にゆとりを作って
くれた。

ここの心の動きは使えそうですね。

たおやかに立ち上ってくる、
みやびやかで風流な日本文化の香りに包まれ、
いつのまにか平安の都にタイムスリップしたような
そんな気分にさせられていた。

とか。そんな気持ちですかね。

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②つ目
シルクロードを旅している。見るもの全てが新鮮だ。
馬に乗り景色が移り変わっていくのを眺めているだけで
ここへ来た甲斐がありそうだ。
この道を通り過ぎると、商店が立ち並んでいた。
お皿・食べ物がびっしりと並んでいる。ずっと眺めていたいほ
ど楽しい。
映画の1シーンに紛れ込んだみたいに美しい。
市場を抜けると競技場か?闘っている。私も興奮してきた。
周りの観衆と一緒に応援しよう!
あー楽しかった。
もうあたりの景色は砂漠の海に囲まれていた。
また、次の場所を目指してひたすら走ろう。
感じる空気全てが新しいので刺激を受ける。
見るもの全て、なぜここにあるのか?
どのようにしてここに来たのかなど知りたくなる。
また、次の旅に出たくなった。
たくさんの環境に触れ、
私の知らない文化や言語・生活の仕方をもっと知りたい。
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これは、惜しいですね!
時間軸にそって、情景がかわり、
気持ちも動いてますよね。

でも、まだ工夫は必要です。

たとえば、

【情景】
「お皿・食べ物がびっしりと並んでいる」
という描写だけでは

【心理】
「ずっと眺めていたいほど楽しい。
映画の1シーンに紛れ込んだみたいに美しい」

という感情を、第三者に
わかってもらうのは難しい気がします。

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形も色もさまざまな、お皿や壺がところ狭しと並べれ、
別のお店には、ヨダレがでそうなほど
美味そうに焼けたお肉や、新鮮そうに輝く
ツヤツヤな野菜、あるいは何十種類もありそうな
色とりどりの香辛料まで、ありとあらゆるものが置かれていた。
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ぐらい書き込むと、伝わるかもしれませんが、
まぁ、文字数があるので上のはやりすぎかもしれません^^;

また、「ずっと眺めていたいほど楽しい」
というのは、たぶん、
もっと具体的な比喩にしてあげた方がよさそうです。

西山さんには、全部の絵が見えているので、
これだけ言えば済みそうですが、
他の人には見えてないので、
もっと気持ちを教えてあげないといけないでしょう。

「お皿・食べ物がびっしりと並んでいる」

「目移りしそうなほどの品揃えに、
我知らず胸がはずんでしまいそうになる。
まるで、ウィンドウショッピングに
出かけたときみたいなウキウキ感。
好奇心とトキメキが抑え切れなくなりそう。

※↑シルクロードのお店に合いませんが、
「気持ちを書く」という例として(汗

なんとなく、分かってきたでしょうか?

「市場を抜けると競技場か?闘っている」

「私も興奮してきた。周りの観衆と一緒に応援しよう!
あー楽しかった」

これは、いいんですが、
劇的or文学的という“色味”を
つけてあげる必要がありそうです。

たとえば。

「市場を抜けると競技場か? 
すでに試合が始まっているらしく、
会場の歓声とどよめきが、私のところまで伝わってきた。
もちろん私はすぐさま会場に駆け込んだ」

「まるで、熱狂と興奮とで煮え立った鍋の中に
ポーンと放り込まれたような感覚! 
体中の血管という血管から沸騰した血が噴き出しそう。
頭がクラクラするほど楽しく、
気持ちが高ぶってしまった」

※競馬なのか? それともコロシアムなのか?
なんの競技が浮かんだのか、
情景にさらに具体性があるともっといいかも。

ともあれ、「楽しかった」では、
具体的な絵が見えている西山さん以外の人には、
伝わらないので、どんな風に楽しかったのか、
どんな風に興奮してしまったのか、
それを自分なりの比喩を駆使して
書いていくようにしていってはどうでしょうか?

ただし、劇的にということを意識するあまり、
情景描写から、飛躍しすぎた気持ちを書かないように
してくださいね。

>優雅に女御たちが遊んでいる

>私という存在をすべて受け止めてくれている気がした。

のときにも言いましたが、
説得力がなくなってしまいますから。
※これまでやりとりしてきた私にはなんとなく、
いいたいことは汲み取れますが、第三者には
飛躍にしか見えないんです(;_;)

>もうあたりの景色は砂漠の海に囲まれていた。
>また、次の場所を目指してひたすら走ろう。
>感じる空気全てが新しいので刺激を受ける。

時間軸がうつってますね。

ここで知りたいのは、時間軸がうつったとき、
現実の西山さんが具体的にどんな気持ちになったかです。

>もうあたりの景色は砂漠の海に囲まれていた。

>また、次の場所を目指してひたすら走ろう。
>感じる空気全てが新しいので刺激を受ける。
>見るもの全て、なぜここにあるのか?
>どのようにしてここに来たのかなど知りたくなる。
>また、次の旅に出たくなった。

だと、何か足りないというか、
気持ちの具体性として弱いような印象があります。

時間軸がうつり、どこまで行っても、
見渡す限り砂漠の海の景色が
目の前に広がったんですよね?

>また、次の場所を目指してひたすら走ろう。

で、この気持ちがわいたと…。
この気持ちのことを説明しなきゃいけない気がするんです。

>たくさんの環境に触れ、
>私の知らない文化や言語・生活の仕方をもっと知りたい。

これが、その気持ちが湧いた動機の部分ですよね。
だから――、

>もうあたりの景色は砂漠の海に囲まれていた。
>その砂漠の向こうには、
>まだ見ぬ別天地が広がっているはず。
※ちょっと情景情報追加してます。

沸々と湧いてくるのは、
これまで私があまり感じたことのない
旺盛な探究心と子供みたいな冒険心だ。
不安もある。だが是が非でも行ってみたい。
もっといろんな人と会って、いろんな文化に触れてみたい。
怖いもの知らずにワクワクするこの感覚が
私の背中を強く押し続ける。
「何があるか分からないから旅は楽しいのだ」と。

うーん、いまいちですが、

>また、次の場所を目指してひたすら走ろう。

↑この気持ちを第三者にもわかってもらうには、

>たくさんの環境に触れ、
>私の知らない文化や言語・生活の仕方をもっと知りたい。

の文面から展開させて、
具体的に西山さんがどんな気持ちに支配されてるのか
書いた方がいいような気がしたので、やってみました。

どこまで参考になるかわかりませんが、
テストの問題文や、評価ポイントから鑑みて、
軌道修正したアドバイスになってるとは思います。
お役に立てれば幸いです。

以上です。
長々と、生意気もうして恐縮でしたm(_ _;)m
ではではまた。

水もしたたる真っ白い豆腐がひどく焦った様子で煙草屋の角を曲がっていくのが見えた。醤油か猫にでも追いかけられているのだろう。今日はいい日になりそうだ。 ありがとうございます。貴方のサポートでなけなしの脳が新たな世界を紡いでくれることでしょう。恩に着ます。より刺激的な日々を貴方に。