今年10歳になる娘の大好きなケーキを駅前で買い、誕生日パーティをした。

甘さ控えめの上品なケーキを無造作に頬張る娘。

さっそく感想を求めると、彼女は小さな喉仏を一度こくりと弾ませ、私の目をまっすぐに見据えながらこう答えた。

「罪と罰の味がする」

水もしたたる真っ白い豆腐がひどく焦った様子で煙草屋の角を曲がっていくのが見えた。醤油か猫にでも追いかけられているのだろう。今日はいい日になりそうだ。 ありがとうございます。貴方のサポートでなけなしの脳が新たな世界を紡いでくれることでしょう。恩に着ます。より刺激的な日々を貴方に。