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うたがわきしみの宇宙Ⅱ

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140文字では収まりきらなかった、うたがわきしみの世界観。コラムやエッセーやうわごとじゃない。あくまで、なにかしら、きしみの宇宙を匂わす作品になっているものたち。主に詩。ギャグ系…
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2016年5月の記事一覧

『魔災チルドレン』

【ご注意下さい!】 ※魔災(まさい)チルドレン →架空の大震災の被害児童 ※地震前の作品です。不謹慎の極みですが、 架空作品と思える方だけお読みください。 ………………………………………………………… ――今思えば、 ぼくは本当にどうかしていたんだと思う。 妹のことを忘れるなんて… ぼくらは、 「魔災チルドレン」といわれてきた。 両親と住む家をそれで亡くしたから。 視界をおおう炎と煙… 人々の泣き叫ぶ声と、 耳をつんざくけたたましいサイレン… がれきの下で、 ぺちゃん

『キミ・気味・君』

宇宙で一番キミガワルイ

「朝と夜と君と僕と」

朝陽は颯爽と君のもとへ。 風は激しく僕の背に。 夕陽はゆっくり君のもとへ。 闇は密かに僕の中に。 月光は静かに君のもとへ。 雨は優しく僕の上に。 星々は等しく君らのもとへ。 雪は儚く僕らの上に。

「ひとこと詩」

すっぴんで、さみしい

「求めるもの」

皆に遅れることがそんなにいけない? みんなと同じことが出来ないのがいけない? 授業をうけたくないのは、わからないからなんだ。 わからないから耐え難くつまらないんだ。 みんなはどうしてわかるのに、 僕にはわからないんだろう。 ただただ苦痛に耐え、 耐え切れずにサインをだせば、 比べられて叱られて叩かれて。 先生は死に神で、この世は地獄だ。 僕に生きる価値などないのか? 世の中すべてがつまらなく思えてくる。 どこかに行きたい。 ここではないどこかなら、ど