第2回原宿食サミット1日目備忘録/地理的日本の独自性
昨日(2019/01/21)はシェフ/キュイジニエの松嶋啓介さんが主催する「第2回原宿食サミット 1日目」に参加してきました。
登壇者に知人も多くみじかな感覚で楽しめました。
1セッション50分と短いですが、先端を行く先輩方のお陰で全6セッションを通して今の食にまつわる大きな流れが把握できたように思います。
1日のセッションはこちら
https://www.facebook.com/events/345875232900092/?ti=icl
第1部「衣食住 -ライフスタイルの変化- 」
第2部「食とデザイン-演出-」
UMAMI Bank×食べチョクコラボランチ 懇親会
第3部「食とスポーツ -最高の準備とは?- 」
第4部「欲 -食欲、睡眠欲、性欲- 」
第5部「食と宗教 -戒律 なぜ食べてはいけないのか?-」
第6部「食堂 -理想のメニューとは?- 」〜
1セッション目でカフェカンパニーの楠本さんが地政学的日本の特性を示唆し日本の特性の輪郭が見えてきて、2セッション目で食べたくなる気持ちの演出をする方々のトークからただ感じるだけでなく体への影響も考慮する時代になってきている(食べたものと睡眠の関係など)と続き、3セッション目では食とスポーツに関わる方々によって体への影響を受け継ぎながらメンタルの重要性へと繋ぎました。
それをうけた(わけではなさそうでしたが)4セッション目では、食欲を含む3大欲求の関係性、そもそも欲とは何かをフロイト的精神分析に基づいてマッピングされました。そこで宗教は究極のライフスタイルマガジンであるという松嶋さんの発言がでて、5セッション目では宗教ごとのなぜ食べてはいけないものがあるのかに引き継がれました。
なぜ食べてはいけないかというと、基本的には暑い地域に豚肉や貝類など足の速いものを食べると体を壊す(最悪死んじゃう)ので、食べないでねというのが発祥らしい。余談ですが宗教って神という異次元の存在の力をかりて生きる知恵を市政に浸透させた仕組みであり、その信頼性を利用した統治のための仕組みにもなっててものすごい仕組みだなと改めて思いました。
で、6セッション目で少しみじかなところに戻って働くと食の関係として社食の話が展開されました。
印象に残っているのはカフェカン楠本さんの海流と島国である日本の地理的特性がアジアのさまざまな文化を取り込み、為政者の変更による大きな文化的変化がなく、ポジティブに外の文化を楽しめることが今の日本文化を作っているという観点が面白かったです。
(TOP画はwikiからお借りしてきた海流の図です。小学生以来にみたよ)
セッション2で佐野さんがおっしゃっていた、北欧家具はフランス万博以降で見られる欧州でのジャポニズムの影響で、日本を置いて一つの文化を作ったという点も、最近北欧にいって近しいものを感じてたので納得でした。
個人的には精神分析学やAIの話が出てきてセッション4が一番面白かったんですけど、モデレータのWIRED編集長松島さんが大変そうでした笑。でも、精神科医の先生と口腔治療器具メーカーの社長さんと松嶋啓介さんの三人が欲について話すのをまとめるのは松島さんしかできないと思います。
セッション6はまだ先進の取り組みなのでみんな話づらそうでしたが、そもそも各社員のインテンションと職務をすり合わせた上で、パフォーマンスを出すための施策として社食があるので、マインドフルネスが抜けちゃってるのは残念だなと思いました。
会全体と通して食文化や食の教育の浸透をみなさん危惧していたように感じたのですが、そこには習慣の問題もありますがお金/収入の問題もあり、一概には生活者の意識だけでは変わらないので、サプライヤー側の提供する仕組みの改善をした方が早いと個人的には思っており、今年はそこにすこし切り込めたらなと思います。
そんなところで、とりまとめもないですが、1日目に参加した感想でした。
ファクトリエ山田さん、WIRED松島さん、ノンピ荒井さんに久しぶりにお会いできてよかったです。
主催の松嶋さんありがとうございました。
ではでは。
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