内向型の人に贈るライフハック

「とりあえず一人になりたいな」
「人ごみにいると疲れる」
そう感じることはありませんか。そしてそんな自分が、何か間違っている、人間として欠陥があるのでは、と思っている方は居ませんか?

実を言うと、私もそんな一人でした。周りには人あたりの良い人と思われていたそうなんですが、自分の中では「人としてどこか劣っているのでは」と劣等感を感じ、それを周りに悟られないようにと怯えていました。

もしかして、あなたもそういう思いを持たれて生活してはいませんか?

なら、この情報はあなたにぴったりの情報になると思います。

陸に揚げられた魚のような息苦しさを感じるあなたは、何も間違っていませんし、何も劣っていません。ただ、あなたの周りの世界がどういうルールで動いているのか、あなたにはどういった特性があるのか、またその活かし方を知らないだけです。

例えば仕事の出来る人ってどういうイメージですか。
自信を持っていてハキハキと話す人でしょうか。どんな質問にもすぐ頭を回転させスマートに答える人でしょうか。それともパーティの場で誰とでも仲良くなり、あの人の周りにはいつも人が集まっている。そんな人でしょうか。
そんなイメージはありませんか?

そして、人前に立つことが苦手で大勢の人の前で発表するなんて絶対に嫌、いったん頭で考えて話すことがまとまらないと意見なんて言えない、パーティや飲み会なんて早く帰ってひとりで読書をしたい、そう思っている自分に落ち込んだりしませんか。

あなたが生きにくいと感じる理由。それは
あなたは内向的な人間であり、世界が外向的な人間が生きやすい世界になっているから
です。

このnoteではそんな生きにくさを感じているあなたに、少しだけ早く内向型について知って、少しだけ生きるのが楽になった私から、アドバイスをさせて貰いたいと思います。

また内容については適時追加していきたいと思っています。

1.刺激から自分を守る
周りと比べて、体力が無い、いつも疲れていると感じていませんか。

内向的な人間が疲れやすい理由は、刺激に対するセンサーが敏感過ぎるというところにあります。

内向型の人は、ただ人のそばにいるだけで刺激過剰となることもあります。例えばショッピングモールの人混み、学校での教室の休み時間など、また、知らない人が多いパーティにいると、あなたはすぐに疲れてしまいます。

また、家で生活していても周りのテレビの音が気になって集中が出来ない、明るい場所で眠れないということはありませんか。

これらの症状は内向型の一つの特徴である、刺激に敏感というところから発生するものであり、対処法としては、刺激をいかにコントロールするかが大切になります。

私は、出来れば人混みには、出来るだけ近づかないようにしています。ネット一つあれば大概のものは購入出来ますし、落ち着いた部屋でゆっくりと比較しながら買い物ができます。

内向型の人は、傾向として真面目で律義な方が多いように感じます。その為、打ち上げや忘年会など、みんなが参加する催しには全て参加しなければならないように感じている人がいます。しかし、身の回りのありとあらゆる催しに出席する必要はありません。

かといって全ての会を避けていれば疎外感を味わうことになります。楽しめる会だけを楽しめるだけ参加すればいいのです。

また、物理的な刺激には、物理的な対処をしましょう。

例えば、イヤホンをつけて静かな音楽を聴き、周りの音をシャットダウンする。最近は周りの騒音を軽減するノイズキャンセリングの機能が搭載されたイヤホンが5000円程度から発売されていますので、購入する価値は十分にあります。

また、周りに明るさがあって眠れないという方も居られると思います。そういう方には厚手のカーテンを設置したり、目隠しをつけることも有効です。

ここにあげたものは、当たり前と思われたと思いますが、外的要因(ストレス)に対して、自分にどのうように影響を与えているのか、またそれは対処が出来る問題か、その方法は何か。ということを考えることが重要です。

例えば、内向型の方は体温が低く、冷えやすい方が多いです。オフィスの温度が少し低いと感じる、車のエアコンが効きすぎていると感じる場面があります。そういう場合、公共的な場で自分の要望で環境を変えることが出来ないことがありますが、少しの工夫で自分を守ることは出来ます。

気温に合わせて調節できるように重ね着をする、オフィスには膝かけを置いておく、寒くない季節にも外に出るときは一枚薄い羽織やポケットカイロを持って出かけるなどが対処法となります。
また、辛い食べ物、食べ過ぎ、飲みすぎなど、食に関する刺激も多い為気をつけましょう。
私は食べ過ぎると、すぐ胃もたれになり、ひどくなれば口内炎を起こします。その為、食事量を意識しますし、念のために胃薬を持ち歩いています。

2.エネルギーの充電方法

人間には2種類のタイプがいます。
外向型と内向型、この2つのタイプには色々なところで違いがあります。

まず、一つの違いはエネルギーの充電方法があります。

例えばこんな経験はありませんか。
友達と遊びに出掛けて、楽しい時間を過ごしつつ、それと同時に帰りたいと思っている自分がいる。

外向型の人は外からの人、場所、雰囲気に影響を受け、エネルギー源とします。よって、遊びに行く、大人数で盛り上がる、そしてエネルギーを補給し、明日への活力とします。

その反対にあなたのような内向型の人は、内からエネルギーを補給します。自分の中の発想、ひらめき、感情からエネルギーを得ます。つまり、一人でいるとき、自分の世界に入っているとき、自分の内に自分を探しているときにこそ元気になります。あなたの最善のパートナーはある意味あなた自身です。

自分が、消耗しないために世間とのつきあいを制限しなくてはなりません。
逆に、休むときにはしっかり休み、エネルギー量をバランスよく維持している内向型人間は、忍耐力、自由な発想、深い集中力、創造性があります。

エネルギー量は、例えるなら充電式のバッテリーに似ています。私達は、すぐにバッテリー切れを起こします。そのとき、あなたはどういう状態になるのかを知っておくことは大切です。

私の場合ですが、
・肩が重い
・寝ているのに眠たい
・やけ食いしてしまう
・人に会いたくなくなる
・いらいらする
そういう状態になったときは、バッテリーが切れかけの状態です。これらの症状が出来きたときには、バッテリーを使うのをやめて、充電の為に休息をとる必要があります。

では、どういう環境にいればバッテリーが充電されるのか、それは刺激の少ない環境。自分の部屋、居心地の良いカフェ、車の中、そういった環境こそ、私達の居場所です。

休みの日は一日パジャマのままベットでごろごろしてもいい、読みたかった本をじっくり時間をかけて読みましょう。観たかった映画を2,3本レンタルしてくるのも良いかもしれません。

あなたが興味のある内容について、集中する時間を設けることが大切です。
また、ここ一週間二週間の自分について考える時間をつくり、どんな成果があったのか、次にしたいことは何か、人生の目標について改めて考えることもあなたにとっての休息になるでしょう。

エネルギーの充電方法を知るのと共に、そのエネルギーをどのように使うのかを意識することも重要です。会社での飲み会、家族サービスのショッピングモール、親族へ近所への挨拶など私達にとってエネルギーを消耗する場面は多くあります。

その中、各活動にどのくらいエネルギーを取られるのかを把握し、エネルギー切れを起こさないように、バランスを計算に入れた上で予定を立てなくてはいけない。

3.人間関係について

本当に気の許せる友達が2,3人しかいない、と悩んだことはありませんか。

内向型の人の多くは、大勢が集まる場で自分をアピールするということが苦手です。
また、初対面の人と接するとき、何を話せばよいのかが分からず、会って話せばもう友達という外向型の人間と比べると、比較的友達を作るのが苦手です。

そういったところから、もっと性格を明るくしないといけない、とかフレンドリーで陽気な自分を演出しないと、と無理をされる方が多いようです。

そういった友達の数にこだわりを持たれる方は、考え方を少し変えた方が楽になるかもしれません。

友達の数が人の価値を決めるわけではありません。連絡先がいくら多くても、本当に相談したいときに連絡できる人が居るかどうかの方がよっぽど価値があると思います。

内向型の人は、量よりも濃さを求める。という風に言われています。

そして、私達の多くは親しい友達と呼べる存在は少ないが、一人ひとりにより親密な付き合いをします。そのため、10年・20年と長期的な友好関係を築くことは得意です。

友達何人できるかな、ではなく、本当に自分にとって大切な人をどれだけ大切に出来るかを大事にしていきましょう。

4.コミュ障

初めての人との距離感がつかめない
人と話すより本を読んでいる方が好き
大人数の中になると無口になってしまう

コミュ障とはいわゆるコミュニケーション障害の略ですが、私自身もずっとコミュ障だと思っています。
対照に外向型の人を見ていると、どんな場面も輪の中心、盛り上げ役、誰とでもすぐに打ち解けるなど、私もああいう風になれないかと努力していた時期もありました。

とくに苦手なのが、世間話というものです。何でもいいから話しをしましょう、となると何の話をしたらいいのかわからなくなります。

ひどい時には、ずっと何を話せばいいのか、と考えている内に話した気になって満足してしまうことがあります。
人から見ると何も喋らないし、何考えているかわからない奴なんですが。

そんな場面に会った時の為にとりあえずの質問を用意しておきましょう

〇仕事以外での趣味は何ですか?
〇どこに住んでいますか?

次は、その返答から深く掘り下げる質問をしましょう
何でその趣味をはじめたのか。いつから。何がたのしいのか
いつから住んでいるのか。便利なところ。不便なところ

即物的なアドバイスをしておきながら言うのもなんですが、興味があるかないかのどうかだと思います。

結局のところ内向型は、表面的な話ではなく、自分に栄養とエネルギーを与えてくれる中身の濃い会話を好みます。つまり、会話をするとめに話をするのではなく、発言するときは、自分の考え、意思を相手に伝えるときにしか話をしません。

内向型の人は多人数の場よりもごく少数の場、一対一のコミュニケーションを好みます。

5.仕事のやりかた

私達内向型は、外向型の人間を怒らせてしまうことがあります。

内向型の人間は、いつも考えているが、その際には無表情になっていることが多いです。また、考えて考えたのち、意見として発表することなく考えたままで終わってしまうことがある。
会議などで意見も出尽くした時に、ふと内向型の人間に意見を求めると、今まで話し合いにかまなかったのに、それまでの話し合いが無になってしまうほど、独創的かつ斬新な意見を発言することがある。
その時、外向型の人間はこう思う「はやく意見しろよ」。

内向型の人間は、材料を混ぜ合わせ独創的なアイディアや提案へ凝縮することができる。だがそれには時間がかかる。また、意見をする前には前もって色々考えるため、発言のタイミングが遅れてしまうことが多い。

興味のあることに対しては絶大なパワーを発する
どんな種類の仕事やプロジェクト・業務に興味を感じるのか上司に伝える
自分の上げたせいかについて上司に報告する。

会社の行事のとき進んで手伝いをしたり、病気の同僚にお見舞いをする、周囲はあなたを協調性のあるひとだと思う。

同僚たちに自分が黙っているときは考えていると伝える。
会議の内容で、ある案件が取り上げられると分かっている場合は事前に情報を仕入れ、前もって意見を用意しておく。

〇その他
エネルギー不足により現れる症状
・不安、あせり、いらだちをかんじる、怒りっぽい
・思考力、集中力、決断力が低下
・追い詰められた気分で、生きている意味がわからない
・枯渇し、消耗し、悩まされ、へとへとになる
・自分が自分じゃないような気がする

大切なのは、自分が必要と感じていなくても休憩を組み込むこと

しかし結局ながら、生きるためには外向的なスキルを求められる場面が多い。
新しい仕事を探すとき、初めてのメンバーと仕事をする。新しい友達を作る場面など。いくら自分は内向だといってもそれらから完全に逃げることはできない。

どんな人にも、目標や夢を達成するためには外向的にならざるをえないときはある。その時は自らを快適ゾーンから離れ、外にでないといけない。
大丈夫、すぐ帰ってくれば良いのだから

外に向かっているとき、急速に燃料を消費している、だが同時に新しい考えや関係、経験を獲得しています。そのことをこころに刻んで戴きたいと思います。

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